あらすじ
高校三年生の一ノ関は部活の後輩の二宮に呼び出され待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所に現れた二宮は一ノ関に対して怒っているようだが、心当たりのない一ノ関は理由を聞きだすために『西洋料理店 小熊猫軒』へ連れていくことに。
山の道なき道を歩いた先に一軒の料理店が現れ、ふたりを迎えてくれたのは自分を人間だと思いこんでいるレッサーパンダだった。
次から次へとおいしい料理が出てきてお腹も心も満たされた二宮は、心の内を話しだす――。
かわいいレッサーパンダのコタローさんがあたたかい料理で悩みを抱えたお客さんをおもてなし
人と人を料理で繋げる“もふもふ”癒しの連作短編。
感情タグBEST3
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ホストの人がゲストを招き、波状のように広がっていくのが面白かったです。
コタローさんの作る料理が美味しそうで、食べたくなりました。ほっこりする作品でした。
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小学校の元教師が、当時の校長先生と結婚し校長先生が他界した後始めた大衆食堂に、教え子だった男子生徒やその彼女、両親が離婚しようかとしていた小学生の少年、病院の先生などがやって来て顧客の数こそ少ないけど毎回違うメニューがしっかり出て来て人気の店になっていく心温まる物語です。
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「自分を人間だと思っているレッサーパンダの料理店」タイトルだけで心を持っていかれました。
内容も序盤からコタローさんに癒されまくりです。これを読んだなら、「レッサーパンダ 威嚇」と検索された方も多いかと思います。威嚇されているとは到底思えない、愛らしい姿にまた癒されました。
またコタローさんの愛らしいところだけではなく、愛や恩や縁という言葉を使って、命や人とのつながりついても触れられていて、とても心に響く素敵な作品でした。
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ほのぼのした雰囲気がずっと続くと思っていたので、後半の展開にどきどきしました。レッサーパンダの店主が作ったご飯を食べると心の内を話してしまう、それを周りの人が聞くことで解決策が出て、次の話につながるという展開でした。色々な人の視点で描かれていたので次の話を新鮮な気持ちで楽しめました。
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“自分を人間だと思っているレッサーパンダ”というフレーズと、ラブリーな表紙にハートを鷲掴みにされて手に取った本書。
高尾山のふもと付近にある〈西洋料理店 小熊猫軒〉。
こちらの料理人・レッサーパンダ(!)のコタローさんが作る料理を食べるとお腹も心も満たされて、つい素直になってしまうようで・・・次々と数珠つなぎのように人と人が繋がっていく連作七話の構成となっております。
読み始めは高校生のやり取りがラノベテイストということもあって、あまり期待はしていなかったのですが、コタローさんの可愛らしい姿と、その小さな手で一生懸命に作る美味しそうな料理にすっか癒されてしまった私。
正直、二葉ちゃんの面倒くさいメンタルや、オタク女子・いつかさんの重症すぎるオタ脳には辟易するものがありましたが、コタローさんの愛くるしさが、そういった人間キャラによるモヤモヤを払拭してくれちゃいます。
えっと、ここで注意事項です!“レッサーパンダが料理をするとか非現実的&その他もろもろ無理があるんだが・・云々・・”といった野暮なツッコミは禁止!ということでお願いしますよ~。
(“ぐりとぐら”もカステラ作ってますよね。その視点でヨロでやんす)
さて、そんな可愛すぎるコタローさんが何故お店を続けているのか・・それは“ある人”をずっと待っているから。
そう、この話は“モフモフ癒され”だけではなくて、すごーく切ない背景があった訳で・・。
第六話で語られる、一人(匹)ぼっちだった“コッチ”が“センセイ”と出会って“コタロー”になる経緯の話は読みながらウルウルしちゃいました。
そしてセンセイの抱える哀しい事情を踏まえての、コタローさんの健気な姿に胸がギューっとなっていたところに、第七話の後半のくだり(P305ラストの行~)で、コタローさんがカウンターを飛び越えて私の涙腺スイッチにズドーンと突進してきたので、またもやボロ泣き。
・・・コタローはニンゲンになってから、毎日が本当に幸せ。
でも、変わったのはそれだけじゃない。
コタローはセンセイとすごすようになって、初めて気が付いた。
いままでずっと、自分がさびしかったことに・・・
わーん( ノД`) お願いだから、もうこの子を一人(匹)ぼっちにしないで~・・。
と、コタローさんがずっと幸せに料理を続けられることを祈らずにはいられません。
〈小熊猫軒〉が今後どうなるのか・・・続編の『おかわり』も出ているようなので、是非読みたいと思います~!
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☆4
自分を人間だと思っているレッサーパンダ(コタローさん)の料理店『小熊猫軒』が舞台。
人と人を料理でつなぐ、癒しの連作短編集。
コタローさんが作ってくれる美味しそうなお料理にお腹も心も満たされました❁⃘*.゚
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山奥にある西洋料理店でレッサーパンダが美味しい料理を作り、それを食べた人達は思わず心の内を話してしまう。
はじめのうちは、絵本にしてもいんじゃないかという位、読んでいて癒されました。
でも、何でレッサーパンダが料理を作っているのかが明かされていくうちに、思いがけず人生について考えさせられ場面もあったりして。
ただの癒し系物語じゃなくて面白かったです。
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表紙のレッサーパンダに魅せられ購入。
読みはじめは、ライトノベル的な感じかな〰️?とあまり期待していませんでした。
でも、コタローさんが、小熊猫軒が、どうなってしまうのだろうと、コタローさんのかわいい仕草にほっこりしながらも、不安を抱えて読み進めました。
結局、結末はわかりませんが、どうかコタローさんが孤独にならないことを願っています。
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コタローさん、かわいすぎる!
威嚇ポーズも、よく分からないながら相槌うっちゃうところも褒められて喜ぶところも、全部が可愛すぎる(笑)
レッサーパンダの手のひらサイズのハンバーグもロールキャベツもほっこりポイント。
動物が可愛くて、変な人が出てこない良い話だから癒される。
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動物好きなのでおもしろそう!と表紙買い。
コタローさんかわいいんだろうなあ…!
料理というかご飯って食べるだけで心が温かくなるよなあ、と。
六日町先生の最初の食事に関するスタンスはとても共感できた。
人とご飯を一緒に食べるの楽しいから大好きなので、このご時世の都合上なかなか一緒に友達とご飯食べれないのが悲しい…!
Posted by ブクログ
ほぼ人がこなさそうな店のコックは、レッサーパンダ。
連続短編になっていて、出てくる人達は
皆漢数字持ち。
そこも面白かったですが、レッサーパンダが
ふわもこで、想像しているだけでも幸せに。
そんな存在が料理。
そこもまた、想像すると幸せな感じです。
出てくる料理も美味しそうですし、人の性格も
なかなかな感じで。
若干恋愛が混じってるはず、なのですが
上澄みのような、うっすいような…w