あらすじ
大河の水面に煌めく蒼の宮城。その後宮で皇太弟・文青の密偵を務める宮女・水鏡は、姉の死の真相を追っている。
ある日、皇帝が寵愛する貴妃の懐妊の噂が舞い込む。だが対立する皇太后はその妊娠を認めなかった。さらに「懐胎は偽りなり」という扇動で宮中は大きく揺らいでいく。
王家にうごめく闇に迫る中、互いの距離を近づけていく文青と水鏡。しかし全ての黒幕の目論見が明らかになった時、二人は再び分かたれて――。
水に浮かぶ後宮の美しきミステリー第二弾。
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Posted by ブクログ
なんと 子供のできないはずの王様の子供を董貴妃が身籠る。そして閉じ籠る。
どうなっている?
誰の子だ?
水鏡は 先の王様の子供ではないか?
そうすると 仲も深まった文青とは兄弟か?
一方 黒幕の狙いは何か?
皇太后 董貴妃の子供 白賢妃 水蓮の暗殺か?
そして黒幕は誰だ?
水鏡は 文青たちを連れて実家に行く
父親に 自分たち姉妹 どちらが皇女なのかを聞く
毒をもられていた白賢妃と姉の水蓮は 似ていた
ここから一気に解決に向かっていく
黒幕の正体にも気がつく
それは悲しい結果
水鏡と文青 ふたりの物語はまだ続きそう
楽しみです。
Posted by ブクログ
姉の死の真相を暴くことができた1巻。2巻ではその死や宮中で渦巻く陰謀の黒幕を暴く流れなんだけど、あまりにも黒幕の正体がしんどい……。
表紙のイラストの印象と同じく、淡々とした筆致ながら、美しい水の後宮の情景が目に浮かぶようでした。
Posted by ブクログ
前巻で回収されなかった謎が明らかに。
二転三転する真相、まさかまさかの展開に驚かされること多数。
菫貴妃の件もそう。
彼女の懐妊に関わる騒動も意外だったし、そこから連座するように彼女含めて罰せられるべき人間が悉く罪を暴かれる終盤の展開にもびっくり。
広げるだけ広げた風呂敷をたたみきった!
黒幕の件も驚き。
実際に指示を出していた黒幕は予想できる人物だったが、政治的な意味での黒幕は更にいたという。
その本人が望んでいなかったにも関わらず。
ゆえに、あるキャラとは悲しい別れとなってしまった。
望んでいないことを勝手にやった人に対して、何と言葉をかけたらいいのか。
そんな中でも主役二人は一度は結ばれ(突然だったので驚いた)途中色々あって別れそうになったけど、諸々乗り越えて無事決着。
本当に紆余曲折あったけれども。
美味しいものを頼れる仲間たちと食べて、愛しい人と語り合えるラストで本当によかった。