村上靖彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
福祉に携わると、制度の隙間にはまってしまうケースによく遭遇する。本書でも冒頭で言われているが、典型例に当てはまらないため、類型化してパターンで振り分けることができないのだ。というか、そもそも福祉は人のためにあるものなので、人の持って生まれた性格から家庭環境や経験、その時の社会のあり方や変化など、ありとあらゆる背景が存在する「人」を、典型例に落とし込むことなどどだい不可能なのだ。そこに制度というものの大いなる課題が存在する。その課題をカバーするために支援者がいるのだが、その支援者たち、もしくは当事者たち7人が、隙間に落ちてしまう子どもや支援について語ったのが本書である。
だからいちいち腑に落ちる -
Posted by ブクログ
教育の現場に当てはめて考えながら読んだ。
「そこにいる存在」がケアの第一歩というのが自分の教育観と重なった。教員として、子どものために何ができるか考え、関わり続ける訳だが、何よりもまずは子どもたちと一緒にその場にいることが重要だと思う。
ケアの現場でも相手のために自分を犠牲にしてまで働くことがあり、その結果精神的に辛い状況になることがあるという。いつのまにかケアをする人がケアをされる側になっているということだ。
これは教育現場でも同じことが言えるだろう。
教員も子どもたちを支えようと一生懸命になりすぎて、自分を見失い、休職したり、退職したりすることがある。
そんな時に、誰しもそういう弱さがあ -
Posted by ブクログ
職業的なケアをしたことがなくて、これからケアをしようという人とか,ケアをしたことがない完全に異業種の方向け?の教科書のようで、エピソードの積み重ねのようなところがあって、さらっと読みやすく面白かった。
ひとつだけ、なぜこの事例を入れたのか分からなかったのが、骨髄腫か何かで入院しているのに良くならなくて、看護師もコミュニケーションを取るのが辛くなって病室を訪れて話しかけなくなったころ、自死をしてしまったケースのことかな。
この部分を読んでいて、すごくぞっとしたのは私だけ?。これってもっと真剣に検討されるべきケースな気がした。なんのためにこのエピソードを入れたのだろうか。 -
Posted by ブクログ
仕事しているとデータを取りまとめて分析し見出す客観的な視点と、感覚的にはどこかおかしい、そうではないという視点が対立することがままある。
最終的にどちらが正しいのか、ということはわからないけども、感覚的なところで腹落ちできることの方が自分にとっていい考え方、判断だったと思う。また、自分が思っていることは、みんなも思っているが正しさを表現できないから黙っているだけということもある。
客観性だけにとらわれて物事を判断するのではなく、それが当事者の思いに寄り添ったものなのか、誰のための客観的な考え方なのか、大事にしたいことは何なのか、データだけを鵜呑みにすることなく、広く視点で物事を考えていくこ