村上靖彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は
前半-客観性と序列化について
後半-客観性の対照となる個人の経験について
書かれているのだが、前半の客観性と序列化についての経緯や問題点には、大いに興味があり、納得できる部分も多かった。
科学によって、自然や人間でさえも数値化されてしまい、『正しい』とされることからズレることの難しさや、序列化による優劣の社会的な常識の息苦しさは感じるところがある。
後半の客観から排除された「個人の経験」に注目することについては、納得は出来るが現実的に人間の認知領域の限界により難しいのではないかと感じた。
ただ客観性が真理ではない、という考えは非常に重要であり、一人ひとりが客観性やエビデンスがあ -
Posted by ブクログ
村上靖彦(1970年~)氏は、東大教養学部卒、同大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学、基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)取得、日大国際関係学部助教授・准教授、阪大人間科学研究科准教授を経て、同教授。精神分析学・現象学者。
本書は、2024年の新書大賞第3位を獲得。
本書の帯には、「「数字で示してもらえますか」、「それって個人の感覚ですよね」、「その考えは客観的なものですか」、「エビデンスはあるんですか」 この考え方のどこが問題なのか?」と書かれており、私も、それに大いに興味を引かれて手に取った。
が、通読して、正直なところ少々期待外れであった。
本書の構成は、前半で、客観性・数