希多美咲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
引っ越してしばらく経ってから、誰かから見られている
そんな気がしてならない。
ストーカー(仮)が、まさかの昔の…という。
そもそもプレオープンの時にやってきた謎の女性も
ストーカー(仮)の正体が分かった時点で
そんな感じかな? と。
とはいえ、どうここにいるのに繋がっているのか、と
思ったら…すごい理由でした。
いや、相手が相手なので、それぐらいはあるかと。
中で語られている、雪だるまの話。
そんな話もあったな、という感じでした。
大事なものに心惹かれて、そして…な物語。
その通りな状況になっている本編でしたが
ここまで貫き通せる意思もすごいかと。
約束をたがえてはいけない。
大事な事では -
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父が海外転勤になり、ちょうどいいからと亡き母が
住んでいた所へと引っ越してきた5人兄弟。
主人公は3男なのですが、主人公に相応しい主人公です。
しっかりした長男、皮肉屋で顔のいい次男
下の弟妹は双子、という、挟まれた状態。
お向かいの童話屋が題名となっていますが
そこには実は…という、話の要が。
確かにそんな状態があれば、長男は幼馴染(?)である
向かいの男を警戒しまくるでしょう。
それを、まぁいいじゃん、で終わらせる主人公もすごい。
母親がどうして離婚したのか、という謎も解け
童話屋の常連の好きな相手の謎も解けて。
ちょっぴりしんみりしてしまう内容でしたが
お向かいさんは、どこまでもお -
Posted by ブクログ
六編のグリム童話を下敷きにした物語。
トップバッターは、谷瑞恵の『ルンペルシュティルツヒェン』。
海外ドラマ、「Once Upon a Time」で知った、ルンペルシュティルツキン。
シーズンを重ねて、私はだいぶ馴染みになったが、日本ではそこまでメジャーな主人公ではないかも。
しかしあえて彼を選ぶことで、新鮮さがあってよかった。
彼が紡ぐと言う、金の糸の先に美しい未来が見え、読後がよかった。
『二十年』は『カエルの王様』がモチーフ。
これは、ホラーだ......。
特に、容姿に自信のある女性にとっては。
いや、一人で生きていくと言う覚悟があれば、あるいは、それを楽しめれば、美の呪いなど恐るる -
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ネタバレ人間の本質はいつも同じ?
グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。
谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。
白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文 -
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死にそうになっていた状態で、囁きにより人間ではないものへと
なる事を承知した少年。
大正の時代に、そっと画廊を営んでいたら
そこへやってきた女学生。
彼女が女優として立っている劇場での失踪事件を調査するため
絵師として応募してみたら…。
とりあえず兄さんかわいいw
それはもう見かけたらもふもふしたい気持ちは分かります。
そしてギャップが笑える…やられてる本人はきついでしょうが。
人間関係も分かりやすいですし、話も分かりやすい。
さくさくと読み進んで追われます。
最後の父親としての責務を果たしたのはいいのですが
負い目があるのは分かりますけど…家庭事情ぐらい
きちっと分かっておきましょう。
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