冷泉彰彦のレビュー一覧

  • アメリカの警察

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    冷泉氏はアメリカ在住のジャーナリスト。主にメルマガでその記事を追いかけてきたが、今回、トランプ本以来の書籍購入。日本の記者と呼ばれる人々は安定した会社員という地位と高給を求めているだけで、ジャーナリストではない。使えない高給取りの典型。冷泉氏の記事には、俯瞰と細部と利用法があり、たいへん役立つ。今回の書籍もあまり期待して購入したわけではないが、タイトルの事実に驚愕。国が変われば、制度も変わる。当たり前のことを認識を新たにした。それぞれが歴史を持って現在の姿があり、矜恃もあるのだろう。

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    2022年07月28日
  • 「関係の空気」「場の空気」

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    日本語を対象としたコミュニケーション論といってよいと思うが、そこにおける「です、ます」体の効用という着眼点は面白い。

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    2018年11月28日
  • 戦場記者が、現地に暮らした20年 中東の絶望、そのリアル

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    ネタバレ

    [開けっ放しのパンドラの箱]カイロに下り立って以降,イラク,レバノン,リビア,そしてシリア等で度重なる戦禍を目の当たりにしてきた著者が,自らの取材歴を生々しく綴った作品。著者は,米NBC首席海外特派員を務めるリチャード・エンゲル。訳者は,在米ジャーナリストとしても活躍する冷泉彰彦。原題は,『And Then All Hell Broke Loose: Two Decades in the Middle East』。


    実地にしっかりと根を下ろしている一方で,マクロな視点をも加味した記述になっており,中東政治に興味のある方にはぜひオススメしたい作品。また,一級の戦場ジャーナリストが,何を考え,

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    2017年10月25日
  • 戦場記者が、現地に暮らした20年 中東の絶望、そのリアル

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    もちろん今はISILに注目されがちだが、それにいたるアルカイダ、アフガン戦争、イラク戦争・・・などに至ることが綴られている。

    主に印象的であったのは、イスラム教徒の自らが辿ってきた歴史に対する想いである。ムハンマドによって開祖され、その後のカリフが広げたが、モンゴル勢力によって蹂躙され、その後トルコによって再興されたが、それはどうしても歪んだものになってしまった、という認識である。「イスラームのあるべき姿に戻る」というのがイスラム原理主義である。彼らはとても平和的である。まよえるものに手を差し伸べ、優しく語りかける。「原理主義過激派」というのは、手段が暴力一辺倒ということだ。

    著者はブッシ

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    2017年10月13日
  • 「反米」日本の正体

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    本書は冷泉彰彦氏の問題意識の高度な結実である。

    日本とアメリカの奇跡的ともいえる強固な関係と奇妙なほどに共通基盤のない二国間関係に警告を発することを、右派・左派という矮小かつ汚れたイデオロギーの枠外から行うということに成功していることに感動する。

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    2015年04月25日
  • 「関係の空気」「場の空気」

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    日本語の持つ特殊性について言及されたものであり、その特殊性のために「空気」というよくわからないものが意思決定の主役になっているというのが日本である。非常に理路整然と描かれており、面白い。
    人間の関係性について、その関係を紡ぐ媒介としての「日本語」に注目し、解説されているが納得できることが多い。

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    2013年12月23日
  • 「関係の空気」「場の空気」

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    言語哲学の日本版と言っていいんじゃないか。西洋的な思想に基づいた仕組みが、何で日本でうまくいかないか、ということへのひとつの解だと思う。数値的な合理性だけじゃなくて、常に「空気」を考慮に入れないと、日本では何も出来ない。

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    2010年03月03日
  • 「関係の空気」「場の空気」

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    冷泉彰彦さんのJMM愛読者の私は、とても満足致しました。日本を覆う「空気」が気になる方には、オススメです。日本語って本当に微妙な言語ですね。

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    2011年09月09日
  • 「関係の空気」「場の空気」

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    「空気」という言葉で、普段何気なく肌で感じている、或る場の雰囲気(つまらない会議、ちょっと席を外した後の疎外感、世間の流れ等)について分かり易く解説。「言葉」の使い方で「空気」が変わるというのが良く分かり、「なるほど」と思う部分が多く、なかなか考えさせられる本。普段の話し方での間合いの取り方等についてもなかなか参考になり、日本人として一読の価値有り。

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    2009年10月04日
  • アメリカの警察

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     アメリカの警察組織は日本以上に複雑である。日本の場合、ただ一つ国の警察しかない。それに対してアメリカでは1万を超す警察組織がある。全国の市町村に独立した自治体警察、またそれとは別の州警察、さらに州によるが自治体と州の中間の郡警察がある。アメリカの警察としてFBIが有名であるが、この組織は上記にあげたもの異なり、国(連邦)レベルの警察、つまり完全に独立した警察組織である。このように日本とアメリカでは同じ警察といっても、組織の性質や関係が違う。
     加えて、アメリカには保安官(シェリフ)と呼ばれる独自の組織が存在する。これは西部開拓時代からあり、公選制の導入、制服や車が警察とは別物であるなど、警察

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    2024年07月11日
  • 「上から目線」の時代

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    日本語の特性として元々ある非対称性、
    話し手と聞き手、ボケツッコミのような関係性は完全に対等な関係では成立しない
    人間は本来、対等であるべきなのだが日本語の会話は台頭ではうまく行かない。それは主導権の取り合いになって何も生まれない(平行線・論点のすり替えなど)
    まずはお互いが対等であると心の中で自覚した上で自ら一歩引いて相手の話を引き出す。そこから生まれる生産的な議論をしていくべき。

    なるほど面白い…思っていたより読み応えのある本
    少し古い本なので、もっと早めに出会いたかった…というか積読しておくのをやめとけばよかった。。

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    2022年06月29日
  • アメリカの警察

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    アメリカの警察機構ってどうなっているのだろう?ポリスの他にシェリフという人もいるし…と思っていましたが、日本人向けにそれを解説してくれる本が出ましたので早速に読んでみた次第ですが、結構目から鱗でした。国家公安委員会、警察庁を頂点とした一体とした組織である日本の警察機構組織とは、アメリカの警察はかなり…全く異なるのですねぇ…驚き。

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    2021年04月24日
  • アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準

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    5年前の本になるけれど、まだ日本ではアメリカの大学の位置付けが広く認識されていないと感じから基本を知るにはとてもいい本。アメリカで期待されない学生像=入学そのものが目的化している学生

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    2020年01月24日
  • トランプ大統領の衝撃

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    著者はわたしがずっと追いかけている人。トランプ大統領は、先が見通せないと言われますが、言ったことしかやらない。その発言をまとめたのが本書。

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    2019年10月20日
  • 自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来

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    高齢者による交通事故のニュースが増えている昨今。
    それの改善の一助になるのではと思って読んでみました。

    人間の手を離れるという不安からか世論がなかなか受け入れていないし、技術もまだまだ発展途上。
    でも私は期待したいしぜひ完全自動運転が実現して欲しいです。

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    2019年06月03日
  • アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準

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    気になるポイントを的確に述べているので、大変参考になる。あとは受験生一人一人にカスタマイズしていくところだが、これは自分で頑張るしかない。
    なお、マルチタスクでコミュニケーション能力が高い人がもてはやされるのはわかるが、それだけで優秀とは限らない事は、受験を抜きにして客観的に見ておきたい。
    出来れば2019年版にアップデートしてほしいところ。

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    2019年05月26日
  • 自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来

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    来年(2019)には元号が変わりますが、今の元号になって社会人を始めた私は、職種は変わったものの、一貫して自動車部品である潤滑油の開発、今ではその潤滑油の元(添加剤)のビジネスに携わってきました。この間、主な技術動向はバブルが弾ける前あたりから、ずっと燃費向上であったと思います。

    燃費を向上した製品開発が終了しても、次の課題はさらなる「燃費向上」であり、この解決に向けて取り組んできた「一つの時代」と言っても過言では無いと思います。その流れが、ここ数年で変わってきていると感じているのは私だけでしょうか、燃費向上は今でも重要な課題と思いますが、少なくとも日本において、更には私の関わっている潤滑油

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    2018年08月15日
  • トランプ大統領の衝撃

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    トランプ大統領がアメリカ大統領に選ばれるまでを描いた本。
    最初トランプは共和党の数ある候補の1人で、また民主党のヒラリー・クリントンが優勢な状況が、一進一退がありつつも徐々にひっくり返されるさまがリアルだった。

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    2018年01月15日
  • 戦場記者が、現地に暮らした20年 中東の絶望、そのリアル

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    中東の数々の戦闘の実情を、戦場記者が明らかにした本。この地域でのかつてのヨーロッパの行い、そして現在も続く米国の中途半端な行為が、現在のカオスを招いたことがわかる。
    ISは駆逐されつつあるが、この先の状況がどうなるのかは見通せない。

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    2017年11月09日
  • 予言するアメリカ 事件と映画にみる超大国の未来

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    内容ですが、
    はじめに
     アメリカは「正義」や「理想」を捨てたのか
     非アメリカ化するアメリカ
     揺らぐ「正義」の概念
    「アメリカらしさ」を映す鏡としてのハリウッド映画
    第1章 動揺を始めたアメリカの「正義」
    第2章 戦時を通じた「正義」の変容
    第3章 ハリウッドの描き出す孤独
    第4章 ポスト・ダークナイト・シンドローム
    第5章 ハリウッドにおける「日本」、その変化
    第6章 ミレニアル世代はアメリカを変えていく
    おわりに
    ということです。
    著者の見立てですが、トランプ時代に突入する中で、アメリカの現在、過去、未来を俯瞰するのは難しくなった。
    対立軸の変容というストーリー、アメリカが劣化している

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    2017年10月03日