あらすじ
在米ジャーナリストが選挙後の最新情勢をもとに分析。
トランプ論の決定版!
ドナルド・トランプが第45代アメリカ大統領に就任する。
ヒラリー・クリントンとの「史上最低の泥仕合」によって
国民が大きく分断されたアメリカ社会を、
「偉大なアメリカ」に再生できるのか?
屈指のアメリカ・ウォッチャーが、新政権のリスクとチャンスを見極め、
日本の取るべき道を示す。
(主な内容)
■泡沫候補だったトランプがなぜ勝利したのか?
■世界中のメディアと専門家は何を読み間違えたのか?
■「暴言・放言」は民意に訴える「仕掛け」だった
■「在日米軍のコストを全額負担せよ」「対日貿易に高い関税をかける」
発言は実行されるのか?
■日本は慌てて新政権との人脈づくりをする必要はない
■新政権の「孤立主義」は、日本のプレゼンスを高める好機になる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
トランプ大統領がアメリカ大統領に選ばれるまでを描いた本。
最初トランプは共和党の数ある候補の1人で、また民主党のヒラリー・クリントンが優勢な状況が、一進一退がありつつも徐々にひっくり返されるさまがリアルだった。
Posted by ブクログ
2016年のアメリカ大統領選挙。政治経験がなく、政策を語らず、暴言を吐くだけの泡沫候補だったはずのトランプがまさかの勝利。世論もマスコミも実績のあるヒラリーの圧勝という予想で一致していたはず。なぜ、トランプは勝利したのか。
在米ジャーナリストである著者の取材による選挙ルポを読んでいると、世紀の大逆転ドラマはヒラリー側の油断にあったのだろう。トランプには勝って当たり前。ヒラリー陣営は勝つことよりも、勝ち方の鮮やかさに主眼を置き、楽勝気分が漂ってしまった。そのうえ、対抗者のバッシングに徹するトランプとその支持者の選挙戦術の同じ土俵に乗ってしまった。ヒラリーはあくまでも政策で勝負すべきだった。
選挙直前になって、ヒラリーのメール問題が再びむし返され、それがヒラリーの敗因だったというのはわかりやすい説明だが、本書を読む限り、ヒラリーは負けるべくして負けたとしか思えない。
勝負事は油断したほうが負ける、という当たり前のことを思い知ったのが、今回の大統領選挙だった。