岩田規久男のレビュー一覧
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【概要】
本書は,ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎について,豊富な具体例を挙げて平易な文章で説明・解説をしている経済学の入門書です。
【感想】
私は,大学時代の教養科目として経済学を履修したことがある程度で,ほとんど経済学について勉強をしたことがない。そんな私でも(だからこそ?),経済学って面白そうだなと興味を覚えたので,入門書としては申し分ないと思います。
第8章の「経済学の学び方」で挙げられている経済学関連の書籍で,さらに経済学を勉強しようと思う。
本書は,1994年に発行されているので,取り上げている具体例・題材には古いものがある。しかし,経済学を学ぶ端緒としての入門書としての効果は十分あったので,2011年現在において,本書にそのような短所があっても読む価値がありました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「経済の面白い話は分かりやすいけれど、もう少し深く経済学を学びたい」
「けれども、分厚い教科書は抵抗感がある」
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな人にとって、この本は最適な本です。
この本の著者は、リフレ派の論客として、
また日銀批判で有名な岩田規久男氏(学習院大学教授)です。
岩田氏は、日本の金融界をリードしてきた人物であり、
この本の他にも経済学の入門書を多数執筆しています。
その経験から非常に柔らかい筆致であり、読みやすいです。
冒頭でも述べられているように、本書の背景にある考え方は、
経済学を学ぶことによって「大空を舞う鳥の眼で世界を見る」
というものです。
内容としては、
・通常のミクロ教科書の初歩的な内容である価格メカニズムや市場の役割、
・市場の失敗への対処
などを身近な例とともに分かりやすく説明しています。
本書の優れている点は、バランスの良い内容の選び方です。
具体的には、上記のような教科書的な内容にとどまらず、
企業行動の説明や主な経済学の哲学などを随所に取り入れ、
読者を飽きさせない工夫を凝らしています。
その反面、マクロ経済のパートのところが多少、説明不足であることは否めませんが、
他の本で補えば理解を深めることができるでしょう。
これから新たに教科書を使って経済学を学ぼう、あるいは学び直そう
と思っている人にとっての教科書を読む前のガイダンスとしても、
また、自分が経済学を学ぶことに適しているかどうかのための試金石としても、
有益な本だと思います。
新書でリーズナブルに購入できるので、経済学の入口に立っている方には、
「道標」としてぜひお勧めしたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
震災後に、何冊かの経済、復興に関する本が緊急出版された。それらのうちの一冊。何らかの形で仕事を通じて復興に携われないものかという漠然とした思いの中で手に取った。
関東大震災、第二次世界大戦、阪神大震災という3つの大災害についてレビューし、今回の震災で復興はどうあるべきかを提言している。
以下のような記述は納得がいった。
・復興の財源は国債発行でねん出し、国債は日銀が引き受ける。
・今回の福島原発による損害は、今まで隠れていた原発の費用が顕在化したものである。したがって、この費用は本当は電気利用者が事故が起きる前から負担すべきであったもの。従って、原発災害の対策費用がこれから電気料金に上乗せされることは合理性がある。
・現在は原発のコストとして、事故時の対策費用、使用済み核燃料のリサイクルや処分の費用が含まれていない。これらはコストとして内在化して電気料金に反映されるべきだが、そうすると、原発は高コストとなり、現実的な電源とはなり得ない。 -
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[ 内容 ]
日銀の責任を問い直す。
なぜデフレを怖れず、利上げを急ぐのか?
もっとも信頼される学者が金融政策の病根に迫る。
[ 目次 ]
序章 日本銀行の金融政策は信頼できるか
第1章 どんな人が金融政策を決定しているのか
第2章 日銀の金融政策で大不況を脱出できるか
第3章 責任逃れに使われる「日銀流理論」
第4章 平成デフレ不況をもたらした金融政策
第5章 日銀はなぜ利上げを急ぐのか
第6章 日銀に「インフレ目標」の錨を
第7章 日銀改革の勧め
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
わが国の経済は、この先、安定的な成長路線に復帰できるのだろうか。
不良債権処理、累増する国債、少子・高齢化と年金といった問題が山積している現在こそ、戦後の高度成長期から平成の「失われた一〇年」までを丹念に振り返る必要がある。
「日本的経営」の行方、コーポレート・ガバナンス、規制改革や構造改革などの課題を、さまざまな観点からダイナミックに捉える、最新で最良の日本経済入門。
[ 目次 ]
第1章 戦後復興から高度経済成長期まで
第2章 バブル景気から「失われた一〇年」へ
第3章 日本的経営とその行方
第4章 日本の企業統治
第5章 産業政策と規制改革
第6章 構造改革と少子・高齢化
第7章 日本経済の課題と経済政策
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
景気が良くなったり悪くなったりするのはなぜなのだろう?
アメリカのサブプライムローン問題が、なぜ日本の経済に影響を及ぼすのか?
景気は悪いのに、どうして物価が上がるのだろうか?
デフレとは?
日銀の役割とは?
景気変動の疑問点をわかりやすく解説する。
[ 目次 ]
序章 景気とはなんだろう
第1章 景気はなぜ良くなったり悪くなったりするのだろうか?
第2章 設備投資は南極探検のようなものだ!
第3章 日本の景気は海外の景気とどう連動するか
第4章 お父さんの会社は景気とどういう関係があるのか
第5章 いろいろな価格は景気とどう関係するのか
第6章 景気を安定させる方法はあるのだろうか?
第7章 インフレにどう対応するか
付論 イワタ流景気動向指数の見方
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
経済の回復より構造改革を優先させては、「改革」そのものが、危殆に瀕するという、「改革」の本格的論議が述べられている。基本的に著者は、「改革」については賛成しているのだが、デフレの状態にある社会を、マイルドな「インフレ」の情態にまで持っていかない限り、改革の意義が達成できないという。
■この点では、岩田の議論は、一貫している。日銀が、量的金融緩和の解除への意志を、年次目標も無く言い募っている現在(2005年11月)日銀の金融政策が、マクロ経済としてみた場合、正当なのかどうか吟味するには、岩田や、深尾の見解を抜きにしてはまっとうな経済議論は出来ない。
現実経済では、様々な要因により、市場競争が妨げられたり、マクロ経済が不安定になったり、環境が破壊されることがある。その要因は、競争を制限する規制、業者の利益を図る裁量的な行政、一部の業者を優遇する公共調達、受益者負担のない公共事業や補助行政、不十分な情報、市場の外部性、マクロ経済における「合成の誤謬」である。後者の二つが、構造改革によっては解決の出来ない事態である。
財投機関債と財投債の政府保証の及ぶ改革方法の手順の間違いのある郵政民営化、年金改革の賦課方式による若年層の負担増大の悲劇、地方財政改革の日本的悲劇、道路公団の民営化の上下二階方式の規制改革の不徹底と不備、英国の供給側の改革をそのままデフレ不況下の日本に当てはめる愚かさ、構造改革と少子高齢化の問題、日本の企業統治など、現在の日本が抱える社会の問題の縺れた解決の糸を解きほぐす便にはなるに違いない。
memmo
有料道路事業を経営する特殊会社は、自ら資金を調達して、採算性を見ながら、道路の建設費用を負担する。が、それ以上の費用については、公団の資産と債務を継承する保有・債務返済機構からの資金調達や、国・地方公共団体の資金負担を仰ぐ方法も残した。採算を度外視した道路の建設の可能性が残る。
■日経新聞を含めたマクロの経済の見方、特にマスコミの日銀の金融政策についてのコメントに飽き足りない人には、向く新書版だと思う。 -
Posted by ブクログ
難しかった…
ただ物価が上がったり、下がったり、インフレになったりデフレになったりは原理原則があるというのがわかった。
この本を読んで、日本は今、スタグフレーションに突入してんじゃないかとは思った。
円安が進み、抜け出せない。
しかし物価は上がる。
人口減により働き手は減っている。
働き手が減ってるから海外の人材を入れているが、ただ人を入れてるだけで、働かずに窃盗が横行している。
国を良くするための税金が、日本人ではなく、外国人に配られる。
転売ヤーが増え、市場経済は壊れている。
いろんな負のスパイラルが日本を襲っている。
陰謀論かもしれんが、マジで日本の経済を治安をぶっ壊しにきてると思ってやまない。
コロナが明けてから、招かなくていい不利益がどんどん日本を脅かしている。
この状況下でいかにして強い日本をどうやって取り戻せるのか?
とにかく円を強くしたい。
ただ人口が増えないんじゃそこも厳しいのかもなぁとも思う。。
どうしたらええねん? -
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ネタバレ珍しく政治が入っている本を手に取った。
格差を測る尺度
ジニ係数 0-1 大きいと不平等
相対的貧困率 平均所得の中央値しか得られない人の割合1985年: 12.0%
2000年: 15.3%
2009年: 16.0%
2018年: 15.4%
正規雇用、非正規雇用の格差は1990以降急速に進んだ。
小泉内閣による新自由主義で労働者派遣の規制緩和が格差の拡大を生んだとの話もあるが、実態はこの内閣前より差が出ていた。90年代以降ぐらいで特に上昇したのは97-2002年。
小泉内閣 2001/4~06/9
労働者派遣の規制緩和 2024/3~
差が大きくなったのは90年代以降の日銀の失策のためとしている。
アベノミクス 2013~
格差さんの時代、派遣法の改正により、非正規雇用が増えた。これは数字で見ると違うと言われている。増えてきたのは2002年頃より増加していて、小泉内閣が誕生しのは2004。 -
Posted by ブクログ
2013年4月から日銀副総裁としての5年間における日々の日記をまとめたもの。日銀副総裁の仕事がなんとなくイメージでき、歴史的にも価値があるものだと思う。
経済統計について述べている箇所も多く、出版に当たっては図表も付けてもらえると非常に分かりやすく、説得力も増したと思う。
リフレ派として、大胆な金融緩和の実行を主張してきて、実際に副総裁として実行したものの、目標とする物価上昇率2%には達せず。
消費税率引き上げや原油価格の下落、英国のEU離脱、中国の景気減速、トランプ誕生と振り返れば色んなおとことがあった訳だか、結論としては、金融緩和だけではインフレ目標達成は無理ということか。
難しい理論をこねくりまわしてそれはないでしょと思ってしまうが。。
レジームの再構築が必要というつつ、YCCで堪え忍ぶしかなく、振り上げた拳を下ろすことはできないって感じで、まさにアクセルだけでブレーキは効かないんだなとい印象を持ってしまった。
50m走と思って全力で走り出したら、ゴールテープが遠ざかり、フルマラソンだったなんて自体に(フルマラソンなら一応ゴールが見えてるだけましか)。。
そして、コロナがインフレ目標を達成してしまった。