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なぜ、むだに 長い会議が続くのか。なぜ、いつも 議論が空回りするのか――。福沢諭吉(1835~1901)の最高傑作といわれる『文明論之概略』(1875年刊)には、議論の本意を定めること、物事の軽重をはっきりさせること、予断・偏見にとらわれないこと、争論のすすめなど、ものの見方・考え方に関する知恵にあふれています。本書の著者で、経済政策論・金融論の第一人者である岩田規久男教授は、長年にわたって、経済評論を書く際の道標として、『文明論之概略』や『学問のすゝめ』を愛読してきました。本書では、著者自身が福澤の言葉から何を学んだのかを中心として、「ロジカル・シンキング」の教科書として『文明論之概略』や『学問のすゝめ』を読み直します。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年09月27日
(思いのほかっていうと失礼かもしれませんが)よかったです!!!
そして議論を上手く進めるコツ、ノウハウをあの当時見抜いていた福澤諭吉は改めてすごいなと痛感しました。
■よかった点
□例がよい。
出版当時に問題になった相撲選手の賭博問題、夫婦のけんかのきっかけ、夫婦別姓…
□章立て構成がわかりやす...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月08日
『学問のすすめ』『文明論之概略』のなかで、
議論を行ううえでに重要になるキーワード、教えを取り上げて、それを解説する。
たとえば、議論の本位、惑溺、臆断などがある。
そして、今の世の中で行われた討論や論争にあてはめてみて、おかしいところやこうあるべき、というようなものを提示する。
非常に分かりやすく...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月24日
近代日本における最高の啓蒙思想家である福澤諭吉の『学問のすゝめ』『文明論之概略』および丸山真男による福沢解釈を援用しつつ、議論はこうなされねばならないという「思考の技術」のエッセンスを論じたもの。
福澤諭吉の著作を読んだことのない読者も、本書を通じて140年前の福澤の議論が現代においても十分通用す...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月02日
「学問のすゝめ」「文明論之概略」から、思考や議論の手法を解説し学ぼうとするもの。「議論の本位を定める」「高尚な視点から軽重を判断する」「惑溺するなかれ」「憶断するなかれ」「多事争論のすすめ」などを大相撲野球賭博問題における責任のとりかたや夫婦別姓、規制緩和など、現代の事例を引っ張りだして説明されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月15日
福澤諭吉の「学問のすすめ」「文明論之概略」から学んだ思考の技術(議論進め方)を解説。会議は往々にして時間ばかり浪費するが、それを避けるためには、①議論の本位を定めること②一層高尚な視点から判断すること③惑溺、臆断を禁止すること④欠点主義、限界主義、極端主義を戒めること⑤多事争論、スピーチの進めが大切...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月29日
福沢諭吉はクリティカルシンキングを実践していこうという主張があったことが勉強となった。
このような日本人の日本語で書かれた著書を読まず、やたらと流行のビジネス翻訳本を読んできた自分を反省。
明治時代のベストセラーであるが、現代でも十分通用すると思われる。ベストセラーにした明治時代の民衆の向学心にも驚...続きを読む
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