岩田規久男のレビュー一覧

  • マクロ経済学を学ぶ

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     本書は,日本銀行副総裁(本文執筆時)・岩田規久男氏によるマクロ経済学の入門書である.
     内容は,国民総生産・国内総生産・経済成長・雇用・物価・国際収支・金利・為替レートといった様々な経済変数が,如何に変動し,さらに我々の国民生活にどの様な影響を与えるのかを明らかにするとともに,これに関して政府の財政政策・金融政策が担う役割と,その効果について解説するというものであるが,本書では以上の問題を,簡単な例を多用して,図表と文章によって極めて分かりやすく述べている.
     本書の発行は1996年であるが,今日の経済的・財政的諸問題を考える上でも本書の記述で特に違和感を感じるところは無く,より一層,マクロ

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    2013年11月03日
  • 経済学を学ぶ

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    一度経済学を勉強した人がもう一度思い出すために手に取って見るといい本である、。経済用語があまり使われていないので読みやすい。経済学のイメージがこの本を使って何となく出来てきたら、巻末の参考書リストを使って学ぶ目的に合わせて学び続けられる。リストの情報も当然古いが、定番とされる参考書が多いのでそれぞれ改訂され続けている。今でも使えるリストである。

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    2013年08月28日
  • 経済学を学ぶ

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    経済学の初歩的な入門書で、対象は経済学を学びたい人。
    軽く理論を知っておきたい人も、今後経済学を専門的に学びたい人もサポートしているのが良いと思う。
    ただ、自分が生まれた年に書かれた本なので情報が古く、身近さが薄かった。しかし、一般的な経済の事象に関する説明が豊富なので十分満足できた。
    最近の経済についても知りたい人はこの本以外の入門書を考慮すると良いと思う。

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    2013年04月30日
  • 日本銀行は信用できるか

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    著者が、日銀副総裁になったこともあり興味深く読んだ。
    主張には概ね共感できるが、他国の中央銀行のインフレターゲットの場合、「過度のインフレを押さえ込むためにとっている政策」との点が、日本と違うので、今後の成り行きが多少気になる。
    所詮、景気の上がり下がりは、循環するもので、あまりジタバタしても、仕方ない気もする。

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    2013年05月06日
  • 経済復興――大震災から立ち上がる

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    確かに今の時代にマッチしている人選ですね。デフレ脱却、増税阻止に最適かも。
    学者らしくなく、とてもよくわかりました。

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    2013年03月26日
  • 日本経済を学ぶ

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    通産省が行った産業政策は効果が無かった、行政完了や政治家には事業を育成する本当の誘引(インセンティブ)が無いので成長産業を見極めできない。
    自由な市場で人々が創意工夫することこそ成長に繋がるなど、、いわば正統的な経済学の知見を易しく説いています。
    今話題の金融政策については、インフレ期待形成について強調していますが、日銀の国債直接引受は明確に否定していますし、規制緩和や財政政策の組み合わせも大事と、あまり過激な金融政策一辺倒の話はしていません。ただし、どう金融緩和が実体経済に波及するかは簡単にしか説明されていません。
    新書という制約もあるかと思われますので、また翁-岩田論争を読み返してみないと

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    2013年02月27日
  • 日本銀行は信用できるか

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    【ソーシャルライブラリーから引っ越し中】
    以前読んだ高橋洋一氏と同じようなスタンスの本。
    日本銀行へのガバナンスが必要との意見にはとても同感である。専門家だから大丈夫ではなく、専門家だからこそ好き放題やらせないようなガバナンスが必要。
    しかし日銀の政策委員に金融の素人がいるなんてびっくり。これからは議事録にも注目していこう。
    日本銀行は我々の生活とは遠い距離にいながらとても影響力のある存在。日本人はもっと日本銀行に注目していったらいいと思う。

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    2013年01月04日
  • 経済学的思考のすすめ

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    経済学初心者の私にもとてもわかりやすい。
    かつ読み物として面白い。

    個人特定のバッシングはいかがなものかとは思う。

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    2012年09月23日
  • 経済学を学ぶ

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    経済学が社会を分析する有用なツールであることがわかった。
    基本的な考え方や、基礎的な概念について丁寧に説明がなされており、とても読みやすかった。

    修正された神の見えざる手という発想が、ゴミ袋の有料化や環境税などにつながっているという点は、目から鱗だった。

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    2012年09月04日
  • 経済学的思考のすすめ

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    岩田先生はこういう啓発的な基礎テキストを書くのがたいへん上手だと思います。
    簡単=いい加減ではなく、本質を捉えて平易に説明するというのは真に理解していないと書けるものではありません。
    これは経済学的な考え方の解説ですが、
    「世の中の事象の原因は単純なものではなく、表面だけ見て言うとたいてい間違っている」
    「専門外のことにやたら意見を言うものではない」と
    学問全般の心構えになっているかと。
    なお、日本銀行批判もちらりと出てきますが、「日本銀行はあらゆる手段を用いて人々の間にインフレ予想を形成すべき」というのは正論ではあります。日本銀行にはデフレ脱出のインセンティブが無いという指摘は的を得ておりま

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    2012年07月28日
  • 福澤諭吉に学ぶ 思考の技術

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    福澤諭吉の「学問のすすめ」「文明論之概略」から学んだ思考の技術(議論進め方)を解説。会議は往々にして時間ばかり浪費するが、それを避けるためには、①議論の本位を定めること②一層高尚な視点から判断すること③惑溺、臆断を禁止すること④欠点主義、限界主義、極端主義を戒めること⑤多事争論、スピーチの進めが大切な点ということです。

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    2012年11月15日
  • 経済学的思考のすすめ

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    シロウト経済学では過去の経験から結論を導く帰納法が使われるが、本当の経済学は仮定を立て命題を論証する演繹法を使う。確かに経済に関しては時代とともに絶えず変わっており過去の経験では予測できない未来がある。そう考えると帰納法では予測ができない学問かもしれない。また個人や会社の経営を合成してマクロ経済学に話を膨らますことはできないということだ。日銀の誤った対策によるデフレの遷延化が現在の日本経済の問題の原因と主張している。

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    2012年07月09日
  • 金融危機の経済学

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     本書は2008年9月におきたリーマンショックに象徴されるサブプライムローン関連の本であるが、「アメリカの一部の信用力の低い人々への住宅ローンにすぎないサブプライムローンの一部が焦げ付いたからといって、なぜそれが世界中を金融危機に陥れるほどの大問題になるのか」という疑問をわかりやすく解説した書として高く評価できると思った。
     サブプライムローンや2008年におきた世界的金融危機については、多くのマスコミ等でその都度解説はされているが、本書の全体的系統的な内容 は、とてもわかりやすい。
     しかし、本書を読んでアメリカの「証券化・高度化・複雑化」した金融システムは、はたして「進歩」といえるのだろう

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    2012年06月04日
  • 日本銀行は信用できるか

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     本書は、現在リフレ派の総帥とも言われている岩田規久男氏によるものだが、その内容はわかりやすく説得力がある。
     「日本銀行」の陣容や機能、他国の中央銀行との比較。その仕組みや金融政策の理論と実際。詳細な考察は、専門的ではあるが、とてもわかりやすい。
     最終章の「日銀改革の進め」までを読み終わると、まるで釘の頭をげんのうで叩き潰すかのような徹底した日銀批判の論理にスッキリした小気味よさを感じた。
     本書を読むと、なぜ「日銀」は本書のような方針を採らないのかと思うが、日銀の人々も一流の経済専門家であるのだろうから、本書への反論も是非知りたいと思った。
     とにかく、日本経済は「失われた20年」を更新

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    2012年05月25日
  • マクロ経済学を学ぶ

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    経済学の本をまとめて読んでいる.
    これは2冊目.
    直前に読んだ同著者の「経済学を学ぶ」よりもマクロ経済に焦点を当てている.
    読んだ印象も上の本とほぼ同じ.
    丁寧で分かりやすい.
    後半は変化が複雑で私にはやや難しかった.

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    2013年01月05日
  • 経済学を学ぶ

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    経済学の入門書をまとめて読んでいる.
    これは1冊目.
    1冊目に選んでよかったと思う.
    発行日が比較的新しい.
    最後に更に勉強するための指針があるのも良い.
    内容はすごく丁寧.
    ある事象が起きた時の変化を,ひとつひとつ飛ばさず追っていってくれる.

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    2013年01月05日
  • 経済学的思考のすすめ

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    読み物として面白いです。

    ちなみに、帯にデカデカと書かれている「喝!!」は、岩田先生本人曰く、
    TBSの報道番組サンデーモーニングの人気コーナーである週刊御意見番で、故・大沢親分と張本さんが使う「喝!!」と同じものだそうです。

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    2012年05月01日
  • 経済学を学ぶ

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    経済学の入門書。数式が一切出てこないため、数学アレルギーの経済学初心者に推薦できる。経済学ってそもそもどんな学問?、とか、市場っちゅう謎の存在が気になるなあ、とかいった疑問に答えてくれるだろう。具体的な話題で説明しているので、理解が大いにはかどるのもグッド(ただし、他の方も指摘されているように、事例が古い)。

    ただし、ほとんど図表がなく、グラフに至っては一切登場しないことが、かえって理論を分かりにくくしているのではないか、と思う。

    岩田先生の著作は、たいへん論理的に書かれていて歯切れがよい。それでありながら、どことなくユーモラスである。先生の人柄を見ているようで面白い。

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    2012年02月26日
  • 経済学的思考のすすめ

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    最近本屋さんに行くとありふれている「シロウト経済学の本」(経済学者ではない人が書いた、一見分かりやすそうだが、間違いも多い書籍のこと)に喝!!を入れつつ、正しい経済学の観点から、ギリシャ問題や日本の財政、雇用問題などについて解説している。

    けっこう難しい話題も多いが、なるべく分かりやすく読者に伝えようとしている姿勢が好印象。おれみたいな経済学初心者におすすめできる一冊。

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    2012年01月16日
  • 経済学を学ぶ

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    身近な事例を用いて経済学の基礎を解説。かなりわかりやすい。

    但し、事例が古い(2011年12月31日追記)

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    2011年12月31日