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2012年12月からスタートした第2次安倍内閣では、デフレを克服するために金融緩和措置を講ずるという金融政策が実施される。その政策を牽引するために、リフレ派の論客と知られる岩田規久男が日銀副総裁として向かいいれられた。最初に注目を集めたのが、岩田氏が衆議院の所信聴取での「2年で2%インフレに達しなかった時の最高の責任の取り方は辞任だ」という発言である。国会やマスコミでも何度も取り上げられ、岩田氏の意思は別のところで一人歩きし、2年後に2%には達しなかったのに、なぜ辞めないのだという批判が殺到することになる。しかし、2014年の消費税増税、2015年の石油価格の暴落がマイナスに働いたため、この2年では2%達成することができなかったのであり、それがなければ2%に達する流れだったと岩田氏は振り返る。本書は、2013年から2018年から岩田氏が日銀副総裁として過ごした日々をつづったものであり、それは日本経済の転換点を克明に記したものともいえる。リフレの敵とはなんだったのか? 国会ではどうしてかみ合わない議論になってしまうのか? なぜ、マスコミは数字を誤解したままなのか? 元日銀副総裁が語る本音がここにはつまっている。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年12月16日
・2014年4月の消費税率5%->8%への引き上げ前、4月時点では消費者物価前年同月比は1.5%と、2%の目標達成目前だった
・アベノミクス、量的・質的金融緩和後企業収益は順調に増加し、失業率は大幅に改善した
・アベノミクスで実質賃金は上昇していないと言われるが、消費増税分を差し引くとそうでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月14日
日銀副総裁の5年間の記録。
日々の詳細な記録と言うより、起こったことに対しての考えと意見が書かれている。
やはり消費税増税によってインフレ目標2%がくじかれたことに対して強く描かれている。
たらればではあるが消費税増税がなければ本当にインフレターゲットが達成できていたかどうかはわからない。
ただ増税...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月30日
2013年3月から2018年3月まで、日本銀行の副総裁を務めあげた著者による、任期の五年間に著した日記をベースに職務内容を著した一冊です。一般になじみのない語句には、注釈がつけてあるので比較的読みやすく工夫されています。経済の勉強にもなるので、経済学を勉強している方には本書は白眉と言えます。私が特に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月06日
第一次黒田体制の副総裁の時系列紹介。日記とはあるが、不定期ブログの様相で公開する為後からかなり手を入れてると思われる。
日銀副総裁といえども情報は機関投資家と変わらないもの。ターゲットに未達なのは2014年の消費税増税が主要因でその後の原油価格下落も追い打ちとなったとしている。黒田総裁は財務省のDN...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月04日
2013年4月から日銀副総裁としての5年間における日々の日記をまとめたもの。日銀副総裁の仕事がなんとなくイメージでき、歴史的にも価値があるものだと思う。
経済統計について述べている箇所も多く、出版に当たっては図表も付けてもらえると非常に分かりやすく、説得力も増したと思う。
リフレ派として、大胆な金...続きを読む
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