小林有吾のレビュー一覧
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ネタバレ
いい意味でうらぎられた!
主人公の葦人は、ユースの監督に誘われてユースのセレクションを受け、ユースに所属することになります。そこで、今までとは違うサッカーに出会いフォワードとして順調に成長していきます。しかし、そんな時に監督からサイドバックにポジションチェンジしろと言われます。点を取ることにこだわっていた葦人は今後どうなってしまうのか、目が離せません。
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Jユースの葛藤
サッカー漫画は数あれど、今作はJユースを舞台とする珍しい漫画です。
主人公の青井葦人がサッカー選手としての才能を見出されてユースチームに合流するものの、周りの上手い選手に比べて自分の技術の拙さに焦り、もがく姿や、チームの他選手の苦しみなども丁寧に描かれています。
Jユースなんて将来プロサッカー選手になる金の卵の集まりじゃん!なんて素人は思ってしまいますが、そこは弱肉強食の世界。綺麗ごとだけじゃないからこそ、リアルに訴えてくるものがあります。 -
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サッカーもの。すべて俺にボールを集めろという破天荒な性格に「マンガの主人公みたい」と周囲の者が言ったりするのがおかしい。少年マンガの王道ですね。
ここで描かれるのはまずはユースの話で、サッカーチームのメンバーの出身は6人はユースからあがっていることが望ましい。個性をよく知っているのでハズレがない。選手はユース、他チームからの移籍、さらにセレクションというテストでの引き上げから入ってくる。話が細かくて面白い。監督の挨拶もしっかりしているし、意外と骨太い内容のマンガで面白い。
主人公はガッツもそうだが、チーム全体がどこにいるのかの把握能力が高いという設定るそれでFWなので自分の陣地で敵をひきつけて -
Posted by ブクログ
小林有吾先生による食漫画第一部完。何者にも捉われず、食べたいという気持ちに応える。そうした気持ちを中心に描いていた漫画でした。
誰がために料理を作る。料理という常に調理法が進化していく事柄に固定概念に捉われず、だれかの喜びのために料理をつくる。そうした信念をブレずに突き進んでいた蒼司は潔かった。しかし、この蒼司もまだ成長途中というかどこかで弾けそうな危うさを持っていたのが少年漫画らしいキャラだったな。渋谷さんが最後颯爽と現れてすべての風呂敷をたたみ直してもっていった感じがしますね。渋谷さんが言う渋谷に会う喜び以上の目的が出揃ったときどういった思いで料理を作るのかっていう楽しみが残りました -
Posted by ブクログ
今回は少し主人公の蒼司の話から離れ、物語の根幹にいる天才料理人渋谷克洋の過去について描かれた巻でした。
すべての始まりは渋谷克洋。蒼司に料理を教え、娘と店を預け去ってしまった渋谷は今まで父と師の顔しか見せませんでしたが、今回は狂人とも言えるほどの料理人の顔を見せました。「本当に美味い料理はトラウマになる。」料理だけではなく、すべての趣味嗜好で通ずる言葉でもありますがこのセリフを言った時の表情に痺れました。この尖った男がどういった経緯で丸くなるのか家政婦のネネが心酔するに至った理由を含めて楽しみです。
そして、そんな渋谷の血の片鱗を魅せた天満。子供料理人というとミスター味っ子を思い出し