柴村仁のレビュー一覧

  • 夜宵

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    素敵な装丁の本だなーと思って見てみたら柴村仁さんの作品だったので即買い。講談社BOXは初めて手に取ったが、なかなか素敵。そのままどこかに飾りたくなる。

    細蟹の市をめぐるダークファンタジー。まともな人間は関わってはならない場所。関われば必ず普通ではいられなくなる。
    チョコレートスープから始まり、どんどん世界に引き込まれていく。グロテスクな描写がかなりリアル。
    赤腹衆のサザはいつも大忙し。そんな折に見つけたマドウジのカンナ。2人の生活は微笑ましいようだが、闇が隠れている。
    カンナとまことの出会い、2人だけの秘密の世界。お互いに支えあいながら成長していく。
    そんな折に、かつてサザと親しかったナキが

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    2015年08月11日
  • 宵鳴

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    間違えてレビューを消してしまったので、改めて。なんと書いていたか忘れてしまった…。

    夜宵の続編。今回も装丁が素敵。細蟹の市をめぐるお話。
    今回はうろくづという謎の妖刀?に振り回される人々を描く。この独特な世界に、新たな登場人物が加わっていく。いとちゃんについては、なるほど、と思わされた。カラカラが操るからくり魚がとっても綺麗で、実物を見てみたい。
    だんだんと崩壊へと近づいていく細蟹の市…。サザの心情が複雑。物語も難解になってきたような気がする。どう続くのか、次作を読み進めたいと思う。

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    2015年08月11日
  • ノクチルカ笑う

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    帯タイトルは
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    「光る死体」の謎が
    校舎を揺るがす。

    傑作「由良シリーズ」の描き下ろし新作が登場!
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    しばらく読書から遠ざかっていたので
    リハビリの一冊でした。

    「うつろい揺れる」年頃。
    「小さな爆発」を繰り返している年頃。

    舞台は高校の文化祭前の準備時間。
    どんな人の懐にもすっと入りこめる沖津。
    人をひきつけ空気を変えられる真名井。

    それぞれが抱え隠していること。
    それが見えない隔たりとなっていること。

    めんどくさいけどラクだからいいや、とか
    あいつ何か気に入らない、とか
    微熱な苛

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    2015年07月05日
  • プシュケの涙

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    読む前から切ない、切ないと聞いていたけど確かに評判どおりで、後半は一気に読んじゃいました。
    シリーズ化してるみたいなのでそっちも読みたいなー
    由良みたいなキャラクターは好みなので。

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    2015年05月29日
  • 夜宵

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    ネタバレ

    最初と最後の時系軸が違ったので、ずっと勘違いしながら読み進めていました(笑)
    サザとカンナ君のやり取りが切ない時や、ほのぼのする時などがあって読んでいてとても楽しかったです。
    ゾッとするような話もありましたが、それさえもこの本の良さを引き立てるようなもので、とても良かったです。
    続きがあるので、それも早く文庫化して欲しいです。

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    2015年05月03日
  • ノクチルカ笑う

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    由良シリーズ四作目。
    表紙が三部作の雰囲気と変わってしまっているのが少し残念。でも文章は間違いなく由良シリーズです。
    由良彼方に期待してはがっかりすることになります。あまり登場はしていないので。

    最後の文は沖津の視点なのだろうと思うと、沖津もなかなかの過去があっての性格なのかもしれないと思いますが、由良シリーズの時間軸は過去にいかないから、明かされることはないのかなー。

    犯人を知ったときは驚きました。でもその人と言われれば手口の検討はつきました。
    過去にしばられてもみんな幸せになってほしいです。

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    2015年04月14日
  • 鳴夜

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    ついに訪れる、市の破滅と終焉。

    こんな終焉は、望んでいなかった。
    しかし、ではどんな終焉なら望んでいたというの?ともうひとりのわたしが問いかける。

    こうなるしかなかった、とも思う。

    死にたがりの奇蹄目、夜宵さんも食べない悪夢をさまよいながら、世界の果てまでただ二人。

    怖ろしくて、
    哀しい、
    誰か二人を救ってはくれまいか。

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    2015年04月10日
  • プシュケの涙

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    二章立てのような感じになっており、由良が事件の謎を追う→由良と吉野彼方の出会いという普通とは逆の順番。だからなのだろう、最後まで読み終わった時の切なさが増す。
    最初に死ぬことを前提に読み始めた吉野彼方の物語が切なすぎて。父とのいざこざによる一種の男性不信、そして同級生たちとの諍いを由良の存在によって乗り越えた未来が開けた矢先に待ち受ける死。
    吉野彼方にとって由良はかけがえない存在だろうし、きっと逆もそう。だから読み終わって初めてに由良のやるせなさがわかる。

    最後まで読み終わった時には一章の主人公への同情が全く残っていないことに驚き。

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    2015年05月15日
  • ノクチルカ笑う

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    いつもよりも出だしで物語の中に入れなかったので(由良シリーズと思って読んでるのに知ってる人がいない泣と…)、読み始めるのに少し時間がかかってしまいました。
    最初を越えてしまえばあとはいつも通りで、登場人物は違えど独特の雰囲気や主人公2人の何とも言えない個性がやはりいいなあ、としみじみ。買ってよかったです*

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    2014年12月04日
  • プシュケの涙

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    読みやすくてあっという間に読めました。
    が、なにこれ、とても、切ない。
    順番が、逆でも、きっと切ない。

    夏休みの補習中に一人の女子生徒が窓の外を落下していった。
    目撃者もおり、自殺としてひそかに葬られた少女の死。

    「あいつは、自殺なんか、しない」
    同じ美術部だった男子生徒・由良が彼女の死の真相を追う青春ミステリ。

    青春ミステリだけど、ミステリ+青春。
    この構成にはやられました。
    後半は読み進めるほど胸が詰まる。
    一度読み終わった後で、もう一回読み直すと全然違う印象。
    シリーズのようなので次巻も読みます。

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    2014年11月16日
  • 宵鳴

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    ネタバレ

    ”今年も来てくれたのね”
    また細蟹の市の雰囲気に浸かれるのが嬉しい。
    ぽこぽこ焼き美味しそう…て所から始まり、「うろくづ」を探しにきた大道芸人カラカラ、目を布で隠した少女メトメ、足が鳥のこえよしなどが新たに登場し物語の中に入り込む。
    哀しい男の話だなあ…あれだけ全てを賭してうろくづを求めたのに。
    冒頭、末尾の台詞は誰の言葉?まことからサザへ?作者から読者へ?
    また次の市も見られますように。

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    2014年08月09日
  • 宵鳴

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    夜宵の続編。
    「うろくづ」を巡る物語。

    またサザに逢えて嬉しい、だけどまだ囚われて呪われて愛されているのかと思うと哀しい。

    たくさん人が死んだ今回の細蟹の市。
    色んなものを失って、
    市の「終わり」の予感がする。
    終わりのはじまり。

    次の市も来てくれる?
    きっとまたサザは来てくれる。

    ところで夜宵さん、口悪いな…

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    2014年06月10日
  • 夜宵

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    なんでも売っているという細蟹の市。
    不思議な市での怖くて悲しい話だ。

    赤腹衆のサザが優しい。
    優しすぎて悲しい。
    市と子どもを守るために何でそんなに優しいの?
    こんな優しさを注がれたカンナがせつない。

    ところで夜宵さんって…

    宵鳴は続編なのか、それともアナザーストーリー?

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    2014年05月18日
  • 我が家のお稲荷さま。(11)

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    我が家のお稲荷さま。最終巻。小説五巻までのコミカライズ。最終話だけオリジナルっぽい話になっていてうまくまとまっている感じ。
    長き連載お疲れさまでした!松風先生の次回作に期待。

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    2014年02月22日
  • 夜宵

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    細蟹の市では何でも売っているらしい

    人もそうでないものも、
    その島のその市で取り扱う商品に縛りはなく
    混沌とした熱気が
    大晦日の日が昇るまで暗い湖上に立っている

    ただひとつ、マドウジだけは手を出してはいけない
    市守りのサザに、懲らしめられるよ……





    面白かった!
    非合法なものや怪しいものを取り扱ってる
    この世のものなのかどうなのかわからない、
    そんな市の話
    この手の話はなんとなく雰囲気は同じだけど
    商品の数だけストーリーがあって楽しめる

    でも何だろう、怖いというよりは
    この本の読後感はただひたすら寂しいというか虚しいというか

    まだまだ市も堪能できていなかったし
    もっと読みたい

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    2014年01月10日
  • 夜宵

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    世界観とかすんなり入っていけました。雰囲気とか好き。
    ん?どっかで読んだ?とか思ったりしなくもない。
    けど楽しめた。

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    2013年11月01日
  • 夜宵

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    ネタバレ

    私の大好きな作家さんの一人柴村仁さんの新作文庫。
    メディアワークスで出しているお話とはまったくイメージの違う切なくて、悲しくて、おどおどしくて、心臓がぎゅっとなるせつなさ。

    一年のうちに日が短くなる季節に湖中の小島に細蟹の市というのが開かれ、その市ではなんでも揃っているそうです。
    だけど、非合法なものが販売されていたり、市から帰ってこられなくなったりするそんな怖い市が主体となるお話。

    さすが柴村さんと言うひきつけられる文章。
    そして最後の最後でわかったサザの正体。
    カンナがどうして赤腹衆になれないと言われ続けたのか!
    そしてカンナとまことの叶わぬ恋の話も切な過ぎる。

    でも誰かが死んでしま

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    2013年10月29日
  • おーい! キソ会長

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    高校の生徒会副会長が主人公。キャラクターがそれぞれ個性的で、テンポよく読める。が、よく考えればわりとシリアスな内容。
    2013/03/22

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    2013年03月22日
  • おーい! キソ会長

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    正直、最初はあまり期待していませんでした。

    ですが、面白かったです。
    木曽という、ヘタレだけど好奇心旺盛な生徒会副会長が色々な面倒ごとに巻き込まれていくというお話。

    はらはらするときはして、ほっこりするときはほっこり。

    ただ、続き(?)の「はいさーい!キソ会長」が同じトクマ・ノベルスから出ていないので、何かなーという感じです。
    (最初から徳間文庫さんのほうで購入した場合は関係ないと思いますが)

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    2013年01月04日
  • 我が家のお稲荷さま。 伍

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    ネタバレ

    封印を解かれた天狐の空弦(くーちゃん)に守られる三鎚の末裔の兄弟、透と昇。
    なかなか面白いです!現時点で7巻まで出てるようなので続きが読みたい!他の神様のキャラがいいです。

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    2011年09月01日