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Posted by ブクログ
より本が好きになるきっかけになった本です。大きいサイズのほうも持っていますが、あちらは表紙やカバーが黒の分汚れに気を使うのですがこちらは小さいのでばりばり読めていいですね!
いろいろと自分なりに調べると、柴村さんが民俗学や漢字や言い回しについて調べたか、熟知しているんだなー、と口をぽかっと開けたくなるほど手が込んでいて、何重にも感動。
本の構成は経緯、をバラして進ませるという、思わず唸ってしまうようなうまさ。チョコレートスープやヒナちゃんの回では、市にいる人を変だとか評している街の側の人間、つまりお客さんのほうがよっぽどゾッとするなー、と背筋が寒くなりました。このお客さんへのゾッと感は、次作の「宵鳴」の一話目にも受け継がれていると感じました。赤毛のカンナ君を助けたサザさんがまさか…!と、全くラストを予想できず、びっくり。そして、結末に涙…。単純な感動というよりも、いたたまれない、なんでこーできなかったのか、もっと彼らは解決できる方向は無かったのか、と半分悔しいような不思議な気持ちになります。
ただ、サザさんの最後の言葉にサザさんのほんのりとしたズルさを感じました。本当に子供のように思っていたなら、本来はこう言うんじゃないかな、と。そこにも、ああ、カンナ君を引き止めたかったのかなぁ…と切ない。
あとはもう、ナキさんの虚しさが胸に刺さりました。ひとえに可哀想とは絶対に言えないんですけど、それでもなんて報われない人なんだ!ともどかしい。
夜宵は、すべての人がどこか行き間違い、そして後戻りできない寂しさ、切なさに生きているようなそんな印象を受ける美しい本でした。
Posted by ブクログ
タイトル怪しくて読んでみようかと。
ファンタジック・ホラーとか言うジャンルみたい。(あんまり気にして読んだことないけどね)
日が沈んでいる間だけの何とも怪しい感じの市。手に入らないものはなし!人でも何でも売ってて…でも許される…この市では…
(でも、どっかの国の人身売買的な怖い感じではないで!)
こういう世界観は、好きやな。市にはお面被って、人ではないという事で成り立ってる。
魑魅魍魎の中での非現実的な感じが、日常を忘れさせてくれる〜
最後にどんでん返し的なのもあって、なかなかやった!
続編もあるみたい。読もう!
溜まってる本全部読んでからやけど(^^;;
Posted by ブクログ
出だしの「チョコレートスープ」の印象が強烈。
不穏な歌だとは思っていたけれど、流石にそんなとんでもないスープだとは思いもよらなかった。
表紙のファンタジー感は何だったのかと目を疑うほど、気持ち悪い、絶対に飲みたくはない一品。
サザが登場するとはいえ、主人公らしきカンナに関わる話でもなしに、何でこれを最初に持ってきたのやら…
と思いながら読み進めていたのだけれど、結末まで読み終えてから、違った意味で「チョコレートスープ」にガツンと頭を殴られたような気がした。
サザを知る前と知った後では、同じ話でも全く違うものに見える。
まして、サザにとってのカンナはいかほどの存在だったのか。
「チョコレートスープ」を思えばもう一度読むのは遠慮したいはずなのに、再び細蟹の市の経と緯の糸の上に足を踏み入れずにはいられない、恐ろしくて、美しくて、悲しい物語だった。
Posted by ブクログ
素敵な装丁の本だなーと思って見てみたら柴村仁さんの作品だったので即買い。講談社BOXは初めて手に取ったが、なかなか素敵。そのままどこかに飾りたくなる。
細蟹の市をめぐるダークファンタジー。まともな人間は関わってはならない場所。関われば必ず普通ではいられなくなる。
チョコレートスープから始まり、どんどん世界に引き込まれていく。グロテスクな描写がかなりリアル。
赤腹衆のサザはいつも大忙し。そんな折に見つけたマドウジのカンナ。2人の生活は微笑ましいようだが、闇が隠れている。
カンナとまことの出会い、2人だけの秘密の世界。お互いに支えあいながら成長していく。
そんな折に、かつてサザと親しかったナキが現れ事態は一変。最後はたたみかけるように崩壊へと進んでいった。
夢中になって読み進めていたため、サザについてはみごとに騙された。どこでどうなっていたのかもう一度読み返したくなった。
Posted by ブクログ
細蟹の市では何でも売っているらしい
人もそうでないものも、
その島のその市で取り扱う商品に縛りはなく
混沌とした熱気が
大晦日の日が昇るまで暗い湖上に立っている
ただひとつ、マドウジだけは手を出してはいけない
市守りのサザに、懲らしめられるよ……
*
面白かった!
非合法なものや怪しいものを取り扱ってる
この世のものなのかどうなのかわからない、
そんな市の話
この手の話はなんとなく雰囲気は同じだけど
商品の数だけストーリーがあって楽しめる
でも何だろう、怖いというよりは
この本の読後感はただひたすら寂しいというか虚しいというか
まだまだ市も堪能できていなかったし
もっと読みたいなぁ!と思わせる作品
結局双子は何なのか確かにはわからなかった
あと商品を探しに来る話ももうちょっと読みたかったなぁ!
お高い版の方は全部違う内容なのだろうか…
読み終わってレビューを書く段階になって知ったけど
「細蟹」とはクモのことらしい。あるいはクモの網
どういうことなんだ…
夜宵様ってのも……
うーーん
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