渡邉格のレビュー一覧

  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    【※本稿はPodcast番組「地方経営者読白」の内容をもとに、AIによって生成した感想文です】

     今回は渡邉格さんの『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』を読みました。まず何より衝撃的だったのは、パン作りに適した野生の菌を探すために、渡邉さんが自らの舌で色とりどりのカビ菌を直接舐め分けるエピソードです。黒や黄色の菌で冷や汗をかきながら、緑色の菌に「柔らかな甘味」を感じるというくだりは、顕微鏡ではなく己の感覚を信じる圧倒的な探究心に鳥肌が立ちました。
     また、価値を溜め込む現代の資本主義に対して余剰を持たない「腐る経済」が提唱されていますが、個人的にはこの余剰分を地域へ還元していく「発酵する経済」と捉え直すとしっくりきました。確固たる思想を持ちながら、組織や事業を維持していくことの難しさや奥深さについて、同じ経営者としても深く考えさせられる一冊です。
     この本から得たさらなる気づきや、「菌本位制」「筋肉本位制」といった独自の考察については、Podcastで熱く語っています!気になった方は、ぜひ私のプロフィールにあるURLから番組へ遊びに来てください。

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    2026年06月03日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    労働者、地域、環境に配慮した経済活動

    働く時間や働く日数を増やしたり、原価率を下げたりすることで利潤は生まれる。
    利潤を増やしていくためには、規模を拡大し続けたり、商品を安くしたりしないといけない。

    ファミレスでのバイト
    塩素を使った消毒
    たくさんの食べられるはずの廃棄される食品
    長時間労働で疲弊する社員
    危険な薬品を使った清掃作業

    違和感を持ちながら働いていた記憶が蘇ってきた。
    この本を読んでいて、思ったことは、タルマーリーのやっていることがもっともっとたくさんの人に知れ渡ることで、社会の常識を変える力につながっていくはずだということ。

    未知の挑戦をするタルマーリーはかっこいいし、ワクワクさせてくれた。
    たんなるパン屋ではなく、パン作りを通して、社会の変革者になってほしい。

    利潤の追求をしない経営に実際に触れてみたいし、今後自分が食に携わっていきたいという想いがある中で、タルマーリーの考え方を自分の原点にしていきたいという気持ちになった。

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    2024年05月07日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    【動機】働き方や地域経済に興味があったので

    「食」や「経済」「お金」などに問題意識を感じていれば、とてもおもしろく読めるのではないかと思う。

    働いて利潤を出す「腐らない経済」の話はとてもわかりやすく、問題の一端が見えたような気がした。

    くりかえし読みたくなりそうなので ★5。

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    2024年01月16日
  • 撤退論

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    現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
    コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。

    撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを意味しているということである。

    難しいと考えているシステムの転換は、現代のシステムの思考の中て考えているから。

    そのためには、イメージから先に変われ。かえ?とは、目標わ着地点をへんこうすることではなく、現在流通している思考や、言葉遣いそのものを変えるということに他ならない。

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    2023年05月03日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    筆者の人間性や考えが随所に表れており、多くの共感するところがあった。マスプロの一端を担っている今の自分の仕事に疑問を感じつつあったが、その疑問点への解となりそうなエッセンスが感じられたのが収穫。提供者側が信念に基づいて正しくつくり、利用者がそれに正しく対価を支払う。互いに尊重し合う関係性構築がこれからのものづくりには求められているように思うし、それがこれからの生き方にも通じるものなのかなと思えた一冊。

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    2023年03月11日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    資本主義と商い。著者の実体験による体当たりが、この悩ましきテーマに光をぶっさしてくれる。ほんとうの商いって、心地よくて、喜びに満ちたものなんだって、教えてくれる。
    金本位制ではなく菌本位制の「腐る経済」というキーワード
    も秀逸。学者のマルクス解説とは全く違う、血肉が通った労働者そして経営者の立場から、マルクスを実学として読み解こうとする姿にも奮い立たされる。

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    2022年12月13日
  • 撤退論

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    「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。
    21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。
    そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。
    その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。

    そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。

    この「まえがき」と白井聡と平田オリザの論考が、特に優れている。この三箇所だけで、この本は⭐️5つだ。

    白井聡はあまりにもハッキリとこの本で、誰もがそうではないか?と薄々気づいていたことを明らかにした。「われわれは根本問題の所在をはっきりと認める必要がある。日本の政治が見るも無惨な状態にあるのは、官僚機構が、あるいは政界が劣化しているからだというよりも、そうした堕落を許すどころか、腐敗堕落した勢力をわざわざ選択し、それに権力を与えている有権者の無知と堕落のためだ、という事実が正面から認められなければならない」

    とうとう言ってしまった(笑)
    ここを読んだ時間が寝る前だったので、その日は寝付くことができなかった…。白井さん!

    平田オリザの指摘も示唆に富む。
    西洋のリアリズムを情緒、感傷的に読み変える日本文化。
    この甘美な情緒が産むものは何か。

    せめてソフトランディングできたら、と願う。

    兪炳匡の「プランB 」が少しでも実現できたらと思うが、この国はできないだろうな…。
    兪さんの指摘、「著者が懸念するのは、現在の日本で生まれ育った人が、欧米諸国に留学ないし就職する際に、『基本的人権の尊重は建前であり、本音では揶揄・否定しても構わない』との言動をとりかねない」こと、さらに、「個人を評価する時に、日本では、仕事をする能力と倫理観・価値観を『足し算』によって評価」するが、「欧米での評価方法は、『掛け算』ですので、差別発言がある限り、高い研究実績を乗じても0以下になり」、「特定の大学だけでなく欧米の大学・政府組織・企業から永久に追放されます」は重く受け止めた。
    つい最近、映画人をはじめとする文化人のセクハラに関して、その作品までも追放するのか、という発言が、なんと新聞にまで登場したことが思い出される。
    言論人でさえ、足し算に疑問すら持たず、掛け算の発想すらない、その程度の知性が新聞をつくる国なのだなと思う。

    今回の「撤退」に関するアンソロジーは、しみじみ読んでよかったと思うが、しみじみ悲しくもなる。

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    2022年06月01日
  • 撤退論

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    涙あり、衝撃あり。15通りのメガネをかけさせてくれる、とても有意義な一冊。
    一人ひとりの論考をじっくり味わいたい、でも面白すぎるし文章の量も程良いのでもう1人読みたい、もしくはこの人の別の著書を早く読みたい、そんな気持ちになった。
    新しい時代がそこまで来ている、そんな予感がしてくる。

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    2022年05月30日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    ・脱サラして田舎でパンを一から作って売っている人が書いた本。
    ・市販の普通のパンは酵母を精製して作っているため添加物も多く体に悪い。
    ・利益を生まないことで不正のない本当のビジネスを実現できる。
    ・マルクスの資本論を読んでみたくなる。
    ・酵母の話が面白かった。
    ・パンへの興味が湧いた。

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    2022年03月26日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    タイトルに惹かれて読んだら、思想に共感した。マルクスの資本論の市場経済に対抗するために、野生の菌にたどりつく。

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    2021年04月18日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    フィットネスビキニ選手の安井友梨さんがブログで紹介されていたタルマーリーのパンが食べたい食べたいと念仏のように来る日もつぶやいていたところ、夫が購入してくれました。一口食べたとたんに大ファンになり、ネットで調べているとオーナーの書籍が見つかり今に至ります。パンと経済を共存するにはどうすればよいのか、パンが好きなだけではいけない、しかしパンが好きでなければ総合芸術作品は作れない。オーナーのパンに対する哲学が余すところなくちりばめられています。パン好きの方も米派の方も是非ご一読を。

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    2021年02月09日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    酵母は意志のある生き物なのかもしれないと思った。タルマーリに行ってみたいし、各地に同じ志の人々や生活が増えれば嬉しいなぁ。

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    2019年06月10日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    ツイッターなどで見かけ、気になっていた本書。
    いつか読もう読もう、と思う内に、気がついたら文庫になっているではありませんか!

    イーストなどを使用せず、天然酵母や天然麹菌によってパンをつくり、店を経営する著者による本書。
    面白いのは、マルクスの『資本論』をはじめ、いくつかの経済書を引用しながら、彼らがつくるパン、経営、労働についての考え方を言葉にしているところ。
    複数の論点、かつ、著者の学生時代も含めると長いスパンの話を扱っているにもかかわらず、構成がとてもよく整理されているので、するすると頭に入る。
    何より、著者が30歳にしてはじめて本格的な社会人として働きはじめてから遭遇する様々な理不尽や矛盾が、とても他人事とは思えず、はらはらさせられ通しである。

    今の資本主義社会の中で、おカネがあふれ続けている……というくだりで、ふと『千と千尋の神隠し』の“カオナシ”を思い出す。
    実体のない経済がどんどん膨れ上がりバブルが爆発することと、映画でのカオナシのくだりはとてもよく似ている。
    カオナシは、銭婆のもとで仕事を与えられて穏やかな横顔をみせるようになるけれど、じゃあおカネは?
    本の中で、著者は菌の声を聴いてパンをつくっているけれど、もしおカネの声を聞くことができたら、どんなことを言うだろうかと考える。
    私のお財布の中のおカネたちは、もうちょっと大切にして、少なくともすぐレシートで財布のなかパンパンにするのはやめて、と怒っているかもしれないな。

    資本主義社会の中で、どのように気持ちと生活の折り合いをつけて生きていくか。
    正解のない問いに、果敢に挑む著者夫婦の姿が印象に残る1冊でした。

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    2017年06月03日
  • 撤退論

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    2026.2.7
    投票を前に、内田樹編『撤退論』を読み直しています。改めて白井聡さんの章は強烈で、4年前と変わらず…より酷くなっているのかもと感じました。"無知な者は選挙に来るな"という主張を見るにつけ、なればこそ"無知の知(不知の自覚)"という言葉を心に留めていなければと思います。

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    2026年02月07日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    13年も前に書かれたとは思えない内容。資本論にある資本主義の問題はわかってるものの変えられない、そういう普遍的な問いなのだな。著者の取り組みにとても共感する。そうありたいと思いながら、何から始めたら良いだろうか。

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    2026年01月16日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    ネタバレ

    「腐らない経済」に対し、パン屋という職を通じて一石を投じた一冊(「腐る経済」の実現)。
    改めて経済学の理論から、資本主義が何を前提に回っているシステムなのか、資本主義の中で労働者はどのように扱われているのか、といった点を紐解いてくれているため、理解が進んだ。
    マルクス曰く、「生産手段」を持たない労働者は、自身の労働力/時間を切り売りすることでのみお金を稼ぐことができる。一方、労働者を雇用する資本家は、労働力への対価(=コスト)を見込んだうえで利潤を生むような仕組みをつくるため、他社との競争に勝つために商品価格を下げれば人件費を下げる・・・といったように本質的に労働者は資本家に従属することになる。本書の中では「「職」(労働力)を安くするために、「食」(商品)を安くする」(p.81)と表現されており、ストレートにサラリーマンであることの意味が整理された感覚となった。
    伴い、著者は「生産手段」を持つために、田舎でパン屋を始める。そしてその中で、良い商品をつくるための試行錯誤や人との出会いを通じ、自分の中のこだわりを確立していく。その過程を一つのストーリーとして、自身の経験も顧みながら、楽しく拝読することができた。

    特に印象に残った引用箇所は以下
    ・「労働者が、自前の「生産手段」をもっていたら、自分で「商品」をつくって売ることができる。それをもっていないから、労働者は、自分の「労働力」を売るしかない。そしてこき使われるのだ」(p.59~60)
    ・「今の時代は、ひとりひとりが自前の「生産手段」を取り戻すことが、有効な策になるのではないかと思う」(p.197~198)
    ・「「利潤は、次の投資のために必要だ」という話をよく聞くけれど、それは結局、生産規模を拡大して、資本を増やしていくためでしかない。同じ規模で経営を続けていくのに「利潤」は必要ないのだ」(p.208)
    ・「「内なる力」は、急には花開かないけれど、自分で自分を育てていけば、それがいつか花開くのだと思う。たゆまず、飽くことなく、自分を磨き続けていくことが、道を切り開いていく」(p.256)

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    2024年04月17日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    「ソフトランディングはできないものか」

    この本が文庫化される前の話。「エンデの遺言」を読んだ後、書店に並んでいるのを何気なく手に取った。当時地域で通貨を発行するというアイデアは当時意外と扱われていた。村上龍の「希望の国のエクソダス」とか、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」とか。

    田舎で天然の酵母を使って本物のパンを作る渡邉さんが、パン作りを通して資本主義を乗り越える可能性について書かれた本だ。

    品質の標準化、管理の容易さ、さらには価格の低下を求めて、パン作りで云えば純粋培養のイーストや農薬をふんだんに使った商品ができあがる。かくして生産物から生命力が失われ、職人はその座を取り替えのきく労働者に変えられていく。

    とはいえ渡邉さんも資本主義を全否定しているわけではない。「資本主義もいいところはいい」(p183)と書いているし、パンの作り方を図解した各章の冒頭では機械でパン種をこねているようだった。技術の革新が人間を苦役から解放する面も確かにある。大事なもののために譲れるものと譲れないものがあるのだろう。

    そう考えると、資本主義より高度なシステムであったとしても、それで単色に染め上げてしまうのは少し違う気がした。
    パンを作る菌もそうだが、大事なのは「多様性」なのかも知れない。

    資本主義が労働者を不幸にしながら継続したとしても、そこからこぼれ落ちる人々を救い上げる仕組みがあると良いなと思った。既に「小商い連合」や「ワーカーズコレクティブ」といった取り組みも始まっているようだ。
    自分の携わる介護業界にも「ワーカーズコレクティブ」があるようだから、いつか関わってみたい。

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    2023年06月23日
  • 撤退論

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    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    異次元の少子化で児童手当増額などといいながら、

    扶養控除を廃止したり、社会保険料を増やそうとする政府の愚には呆れる。



    彼らにこそ撤退論が必要なのだ。

    高度成長時代の、人口増加時代の仕組を変えようとせずに小手先だけの政策を行う。

    前例に倣うことしかできない。

    更に省益優先、OBの天下り先優先で国有財産を財団法人に抱え込む。

    違う仕組みが必要なのだ。1年で50万人が減る国には。

    それができないのは、今の仕組のままの方が都合がいい輩が政府、財界の多数派を

    占めるから。何年か何十年かは持つかもしれないが、その多数派はどんどん減る。

    そして皆が貧しくなる。このままの仕組みでは。それは見えている。

    だって確実に人口は減るのだから。増やすには移民しかないのに、それは拒否するのだから。

    絶望しかない。

    撤退論、必要だ。

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    2023年05月29日
  • 撤退論

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    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。

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    2023年05月25日