渡邉格のレビュー一覧

  • 撤退論

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    以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
    いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え方があって面白く、中でも青木さんや想田監督、平川さんなどは近い考えで興味を持ちました。
    障害とは、健常とは、健全とは?頭が悪い、コミュ障、ノンデリ、自我の喪失、倫理観の欠落などと障害の差は?ふだん考えていたことが青木さんによって明文化されていました。
    常日頃、「誰が」という点に注目が置かれ、その中身

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    2022年10月20日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    タルマーリーは好きで何度か行きましたが、パン屋の話だけではなくて、経済の本質が理解できる本。

    安売りがなぜダメなのか等、分かりやすく書かれています。

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    2022年09月04日
  • 撤退論

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    内田樹さんの寄稿の依頼文をネットで読んで「撤退論」を手にした。岸田総理らの相変わらずの成長「必至」論は具体策も展望も欠くが、国民の側に立つはずの経済学者金子勝さんでさえ成長を説く。なんで目をつぶっているんだろうかと思う。
    16人の中では初めて知ったユウヘイキョウさんのプランBがよかった。探して読んでみたい。

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    2022年06月12日
  • 撤退論

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    編者の内田さんは言わずもがな、斎藤さんもユウさんも、その単著では、まんま撤退について論じていたので、本作の内容も推して知るべし。その上で、個人的にもいかに撤退をソフトに行っていくかに興味深々だし、本書を読まない訳にはいかない。政治・経済などの大枠から始まり、だんだんそれぞれの専門分野へと視界が移っていき、最後にまた大きな枠に戻る、みたいな結構。撤退≒縮小を論ずる以上、広い視野の方がベターということはなく、それぞれの観点から興味深い撤退が語られる。どういう撤退が可能で、望ましいのか、立ち止まって考えるきっかけになる。

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    2022年05月09日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    パンとビールが好きなのと、昨年ミシマ社から出た新刊のを読みたいと思って、その前にと2013年発行(文庫化は2017年)を読んだ。
    「腐らない経済」に疑問を持ち、天然酵母と地元産の素材だけで作る田舎のパン屋で「腐る経済」=利潤を求めない循環型の経済、暮らしを実践する。タルマーリーは哲学者であり、実践者ですね。
    何より、サイトを見ると美味しそうなのがよいですし、
    イースト菌と天然酵母の違いを知らなかったこと、勉強になった。

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    2022年02月27日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    職を安くするために、食を安くする。
    消費者は安い商品を求めるが、それが巡り巡って労働者の首を絞める。

    厳選した食材を使い、手間暇をかけて作ったパンには、その対価として真っ当な価格をつける。
    タルマーリーのパンを食べて、ビールを飲んでみたい。


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    2021年09月04日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    ずっと気になっていた岡山のパン屋さん、タルマーリー。腐る経済という考え方も気になっていました。
    なんでもお金で買う世界に苦しさを感じていたけど、それは、資本家が利潤を得ること、から派生してきたことだったんだ。渡邊さんが、不思議なパン屋として確立していく中で、体で体得してきたことだからなのか、資本主義の問題点がとても分かりやすく伝わってきました。
    小さな商いをすること、日本は資源がたくさんあるのに活かしていない、活かせる人が減っていること、腐らないお金も使い方次第で活かせる(投票の意味がある)など。
    パンに出会えて、打ち込めて、渡邊さんが羨ましい、と思うけれど、自分らしさは、自分で何かに打ち込む

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    2021年04月17日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    脱サラしてパン屋を始め、作っていくうちに社会主義や、人間生活のあるべき姿やら色々な知見を身につけていった方の本

    「人から聞いたり本を読んでは学ぶ」のではなく「体験からその様な知見を身につけていった」ところがポイント
    作者夫婦は生活者であり、哲学者でもあると思う

    何よりもいいのが、
    そのパンが美味しくて、大人気であるというところですね

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    2021年02月14日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    共感したこと。
    「ほんとうのことがしたい」

    勉強になったこと。
    マルクスの話。資本主義の話。

    パンが食べたくなる。
    お餅でがまん。
    餅もうまい。

    「職人」の考え方が一昔前と今では、変わってきているような気がする。
    昔は、一つのことを極めていくのが職人。
    今はそれだけじゃだめで、世の中を、社会を知らないといけない。

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    2021年01月03日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    効率や利潤の追求から離れたところで、自然と向き合い、その中で自分たちが生きていく(生かされていく)ことを実感していく。素敵な生き方だと思う。

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    2020年12月25日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    ネタバレ

    田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

    「まちづくり」「地域活性化」「共生社会の実現」…。
    そういうテーマを掲げて取り組まれている物事に、違和感を感じることがある。
    それって、本当に「まちづくり」につながるのかな?
    一過性の盛り上がりで、本当に「活性化」するのかな?
    障害のある選手のパフォーマンスを観ること、パラスポーツを応援することと、
    社会を変えることは、どうつながるんだろう?

    パン屋さんの本を読んで、違和感の謎が解けた気がします。

    著者の渡邉格さんは、天然の菌でつくった酒種をつかって発酵をさせたパンをつくって売る「パン屋タルマーリー」の店主。
    高校卒業後、紆余曲折して、25歳で大学に入

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    2020年02月24日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    この前加計呂麻島に行った際、天然の麹菌で作るお酢の味の芳醇さにびっくりした。何の気なしに読んだこの本にも麹菌の驚異的力の話が書かれている。自然に寄り添う生活はほんと並大抵にできることではないし、この本に書かれていることは努力の末大成功した一例に過ぎないのかもしれない。しかし、たとえ世界が進化しても、変わらない、変えられないことには素直に従って生きていく、そんな人生を少しでも味わいたいと思った。

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    2017年10月09日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    パン職人の経験や考え方を述べている。菌の奥深さがわかりとても興味深い。このパンを食べてみたいと思った。経済に対する考え方も独特。マルクスと労働力の話は、普段は考えないが、なるほどと再認識することができた。

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    2017年10月08日
  • 撤退論

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    衰退する日本をいかに撤退させるかについて、多様な論者たちが論じる一冊。
    サンクコスト、責任追及、同調圧力・・・撤退判断を妨げる要因はいくらでもあるが、どこで撤退の決断に踏み切るのか。
    最後の論者である平川氏の「撤退とは、行くか戻るかの二者択一ではなく、パラダイムシフトなのだ」というメッセージが一番ささった。

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    2025年02月10日
  • 撤退論

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    少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
    まず、無理を認めること。
    それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。


    ・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。
    ・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。
    ・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を

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    2023年06月17日
  • 撤退論

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    撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。

    切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを、これは膣外射精という意味にもなるが、人口問題に絡めた性行為の撤退として私感を述べていた。少子化問題に対し、避妊を教育する自らへの疑問、近代化され、そもそも性行為の数が減っている事への警鐘。映画やドラマは見るもので、情報化・計画社会により、日常の起伏が減るように、恋愛や性行為がバーチャルのファンタジ

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    2023年04月02日
  • 撤退論

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    内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。

    わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。

    正直に申し訳ございません。

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    2023年05月25日
  • 撤退論

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    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。

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    2022年10月11日
  • 撤退論

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    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
    確かめることが前提だろう

    識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
    唯一面白く読ませてもらったのは
    『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
    というタイトル始まるお話だ
    広い目線で現代文明が陥っている
    物質至上主義の問題の急所を捉えている
    いやも

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    2022年10月06日
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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    マルクス資本論を読み、資本主義の問題点と小さいながらも今の資本主義とは違う生き方を考えて実践している田舎の小さなパン屋さんの話。
    マルクスの資本論というと共産主義のように思えるが、それは現代に合わないことを前提として、小さな経済圏で実践しているのが興味深かった。
    食品表示の話、天然酵母の話が特に個人的に興味をひかれた。

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    2022年07月25日