渡邉格のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと気になっていた岡山のパン屋さん、タルマーリー。腐る経済という考え方も気になっていました。
なんでもお金で買う世界に苦しさを感じていたけど、それは、資本家が利潤を得ること、から派生してきたことだったんだ。渡邊さんが、不思議なパン屋として確立していく中で、体で体得してきたことだからなのか、資本主義の問題点がとても分かりやすく伝わってきました。
小さな商いをすること、日本は資源がたくさんあるのに活かしていない、活かせる人が減っていること、腐らないお金も使い方次第で活かせる(投票の意味がある)など。
パンに出会えて、打ち込めて、渡邊さんが羨ましい、と思うけれど、自分らしさは、自分で何かに打ち込む -
Posted by ブクログ
ネタバレ田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
「まちづくり」「地域活性化」「共生社会の実現」…。
そういうテーマを掲げて取り組まれている物事に、違和感を感じることがある。
それって、本当に「まちづくり」につながるのかな?
一過性の盛り上がりで、本当に「活性化」するのかな?
障害のある選手のパフォーマンスを観ること、パラスポーツを応援することと、
社会を変えることは、どうつながるんだろう?
パン屋さんの本を読んで、違和感の謎が解けた気がします。
著者の渡邉格さんは、天然の菌でつくった酒種をつかって発酵をさせたパンをつくって売る「パン屋タルマーリー」の店主。
高校卒業後、紆余曲折して、25歳で大学に入 -
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Posted by ブクログ
少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
まず、無理を認めること。
それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。
・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。
・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。
・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を -
Posted by ブクログ
撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。
切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを、これは膣外射精という意味にもなるが、人口問題に絡めた性行為の撤退として私感を述べていた。少子化問題に対し、避妊を教育する自らへの疑問、近代化され、そもそも性行為の数が減っている事への警鐘。映画やドラマは見るもので、情報化・計画社会により、日常の起伏が減るように、恋愛や性行為がバーチャルのファンタジ -
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Posted by ブクログ
撤退論 内田樹編 晶文社
歴史のパラダイム転換に向けて
題名に惹かれて手に取ってみたけれど
前書きを読んで学者の限界を感じた
まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
少子化がいけないと決めつけてからの話では
答えが出ないだろう
問題は噂されている
権力を振りかざしている側の都合で
少子化を作り出して不安をばらまいていることの真偽を
確かめることが前提だろう
識者とされた多くの人が原稿を寄せた中で
唯一面白く読ませてもらったのは
『個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か』
というタイトル始まるお話だ
広い目線で現代文明が陥っている
物質至上主義の問題の急所を捉えている
いやも -
Posted by ブクログ
金本位制ではなく菌本位制、資本主義は不自然と断言する筆者の語り口調に違和感を持ちつつも、では〇〇本位制、〇〇主義の〇〇の部分にどんな名詞が入ることが自然なのかと考えた。腐らないものつまりストックできないものだ。現在の社会はお金を自然の摂理に抗い大量増殖させている反作用で環境破壊や安全を犯した生産がされている。また、市場に大量供給されたお金の余りによって日本のバブル経済、アメリカの住宅バブルが発生した。本書はそんな資本主義の不自然さを訴え循環経済を薦める書である。
一方で、筆者は小さくてもほんとうのことをすることを目指しているが、現状日本の企業の大部分は大きくてほんとうのことを成し遂げている。