渡邉格のレビュー一覧

  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    タルマーリーは好きで何度か行きましたが、パン屋の話だけではなくて、経済の本質が理解できる本。

    安売りがなぜダメなのか等、分かりやすく書かれています。
  • 撤退論
    内田樹さんの寄稿の依頼文をネットで読んで「撤退論」を手にした。岸田総理らの相変わらずの成長「必至」論は具体策も展望も欠くが、国民の側に立つはずの経済学者金子勝さんでさえ成長を説く。なんで目をつぶっているんだろうかと思う。
    16人の中では初めて知ったユウヘイキョウさんのプランBがよかった。探して読んで...続きを読む
  • 撤退論
    編者の内田さんは言わずもがな、斎藤さんもユウさんも、その単著では、まんま撤退について論じていたので、本作の内容も推して知るべし。その上で、個人的にもいかに撤退をソフトに行っていくかに興味深々だし、本書を読まない訳にはいかない。政治・経済などの大枠から始まり、だんだんそれぞれの専門分野へと視界が移って...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    パンとビールが好きなのと、昨年ミシマ社から出た新刊のを読みたいと思って、その前にと2013年発行(文庫化は2017年)を読んだ。
    「腐らない経済」に疑問を持ち、天然酵母と地元産の素材だけで作る田舎のパン屋で「腐る経済」=利潤を求めない循環型の経済、暮らしを実践する。タルマーリーは哲学者であり、実践者...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    職を安くするために、食を安くする。
    消費者は安い商品を求めるが、それが巡り巡って労働者の首を絞める。

    厳選した食材を使い、手間暇をかけて作ったパンには、その対価として真っ当な価格をつける。
    タルマーリーのパンを食べて、ビールを飲んでみたい。


  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    ずっと気になっていた岡山のパン屋さん、タルマーリー。腐る経済という考え方も気になっていました。
    なんでもお金で買う世界に苦しさを感じていたけど、それは、資本家が利潤を得ること、から派生してきたことだったんだ。渡邊さんが、不思議なパン屋として確立していく中で、体で体得してきたことだからなのか、資本主義...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    脱サラしてパン屋を始め、作っていくうちに社会主義や、人間生活のあるべき姿やら色々な知見を身につけていった方の本

    「人から聞いたり本を読んでは学ぶ」のではなく「体験からその様な知見を身につけていった」ところがポイント
    作者夫婦は生活者であり、哲学者でもあると思う

    何よりもいいのが、
    そのパンが美味...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    共感したこと。
    「ほんとうのことがしたい」

    勉強になったこと。
    マルクスの話。資本主義の話。

    パンが食べたくなる。
    お餅でがまん。
    餅もうまい。

    「職人」の考え方が一昔前と今では、変わってきているような気がする。
    昔は、一つのことを極めていくのが職人。
    今はそれだけじゃだめで、世の中を、社会を...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    効率や利潤の追求から離れたところで、自然と向き合い、その中で自分たちが生きていく(生かされていく)ことを実感していく。素敵な生き方だと思う。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

    「まちづくり」「地域活性化」「共生社会の実現」…。
    そういうテーマを掲げて取り組まれている物事に、違和感を感じることがある。
    それって、本当に「まちづくり」につながるのかな?
    一過性の盛り上がりで、本当に「活性化」するのかな?
    障害のある選手のパフォーマンスを観...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    この前加計呂麻島に行った際、天然の麹菌で作るお酢の味の芳醇さにびっくりした。何の気なしに読んだこの本にも麹菌の驚異的力の話が書かれている。自然に寄り添う生活はほんと並大抵にできることではないし、この本に書かれていることは努力の末大成功した一例に過ぎないのかもしれない。しかし、たとえ世界が進化しても、...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    パン職人の経験や考え方を述べている。菌の奥深さがわかりとても興味深い。このパンを食べてみたいと思った。経済に対する考え方も独特。マルクスと労働力の話は、普段は考えないが、なるほどと再認識することができた。
  • 撤退論
    少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。
    まず、無理を認めること。
    それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。


    ・大切なことを持続させるために、...続きを読む
  • 撤退論
    撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。

    切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを...続きを読む
  • 撤退論
    内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。

    わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。

    正直に申し訳ございません。

  • 撤退論
    面白いのに、読みきるのに時間がかかってしまった。
    総じて皆様が仰っているような、ユルい撤退を早いところ社会全体で開始したいと思うのだけど、
    いったいどうすればよいのか。方向転換せずにいたら、みんなで崖から落ちることになるのに。
  • 撤退論
    撤退についての、さまざまな論者からの寄稿
    それぞれでいろんな発見も、驚きも
    (少し誇張しているのかもしれませんが)
    ありました。

    撤退の困難さはいろんなところで感じる昨今です。
  • 撤退論
    撤退論 内田樹編 晶文社
    歴史のパラダイム転換に向けて

    題名に惹かれて手に取ってみたけれど
    前書きを読んで学者の限界を感じた
    まず仲間内で先生と呼び合うのをやめてからにしてほしい
    少子化がいけないと決めつけてからの話では
    答えが出ないだろう
    問題は噂されている
    権力を振りかざしている側の都合で
    ...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    マルクス資本論を読み、資本主義の問題点と小さいながらも今の資本主義とは違う生き方を考えて実践している田舎の小さなパン屋さんの話。
    マルクスの資本論というと共産主義のように思えるが、それは現代に合わないことを前提として、小さな経済圏で実践しているのが興味深かった。
    食品表示の話、天然酵母の話が特に個人...続きを読む
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    金本位制ではなく菌本位制、資本主義は不自然と断言する筆者の語り口調に違和感を持ちつつも、では〇〇本位制、〇〇主義の〇〇の部分にどんな名詞が入ることが自然なのかと考えた。腐らないものつまりストックできないものだ。現在の社会はお金を自然の摂理に抗い大量増殖させている反作用で環境破壊や安全を犯した生産がさ...続きを読む