ヨルン・リーエル・ホルストのレビュー一覧

  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ・あらすじ
    ノルウェーのラルヴィクが舞台。
    もうすぐ定年を迎える警部ヴィスティングとその娘、フリージャーナリストのリーネが主人公。
    未解決のまま24年経過した失踪事件と
    26年前の誘拐事件を未解決事件担当捜査官のスティレルと捜査して解決していく。

    ・感想
    スティレルと反目しあい最後にお互いを認め合...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    北欧ミステリーはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5か国だが、
    初のノルウェー作品。
    キャンプをして釣りをする場面が印象的で、
    北欧を肌で感じたような気がした。
    静かで落ち着いた作風だが、
    一方で家族の在り方が親しみやすい。
    娘リーネの結婚の経緯も気になるし、
    息子ト...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    <未解決事件四部作>の最後を飾るシリーズ第十五作目。異色作でもあった前作とは打って変わり、著者の持ち味である地味(誉め言葉)ながらも巧みで堅実な筋運びが展開される。翻訳も中谷友紀子さんによる原書からの直訳に戻っており、最後を飾るに相応しい仕上がり。今作ではリーネの活躍を見られないのが残念だが、定年を...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    ノルウェイの警察小説。ヴィスティング警部のコールドケースシリーズ最終作。
    人間味のあるヴィスティング警部の地道な捜査がミステリーに留まらずに骨太小説としても楽しめた。
  • 警部ヴィスティング 悪意
    ノルウェーの警察小説、ヴィスティング警部シリーズのコールド・ケース・カルテット3作目。

    今回は少し違う雰囲気で物語が始まる。2人の女性への暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケルが、第3の犯罪を告白。自供の裏付けのため、刑務所から搬送し、死体を遺棄したという現場を確認させることになった。しか...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    なぜ、警察にも撮影のプロがいるだろうに民間人で素人のリーネを使うのだろう。無理やり親子を事件に関与させている、そんなことが気になって物語に集中できない。
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    気温を肌に感じる小説と思っていたが、その答えは雨。あまりにも雨の場面が多い。肌寒さや風や木立の葉の揺れなど想像してしまう。
    主人公と表紙のイラストがぴたっとと重なる。
    シリーズいつまで続くのかわからないが読破したい。
  • 警部ヴィスティング 悪意
    CL 2022.8.7-2022.8.9
    正統派警察ミステリ。
    地味だけど丁寧に描かれている。
    娘のリーネがややうっとうしい。単に警察とは違う視点があったほうがいいということなんだろうか。
    主人公の身内であり、警察とは一線を画す立場であり、非力な若い女性。どうにも座りが悪いのよねー

    前2作より主人...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    裏表紙の粗筋を読んで違和感を覚えた通り、今作は過去三作品に類を見ない派手な脱獄シーンから物語が始まる。勿論、堅実かつ丹念な筋運びは健在で、徐々に犯人へと肉迫する警察小説の醍醐味は十分に味わえるのだが、持ち味でもあった良い意味での地味さは薄れ、悪意を纏った犯人達のある種ステレオタイプな人物造詣に人間味...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    閣僚を歴任してきた大物政治家バーナール・クラウセンが心臓発作で急逝した。
    直後、ラルヴィク警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
    クラウセンの臨終に立ち会った労働党幹事長が、機密文書の有無を確認するため故人の別荘を訪ねた際、大金のつまった段ボール箱を発見したのだという...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    評価は4に近い。ゆったりした展開。家族関係が安定していて読んでいて好感が持てる。このシリーズの他の作品も読んでみたい。
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ノルウェーが舞台の初読み作家さん。
    24年前に失踪したカタリーナ、彼女が残した暗号のメモを手がかりに、警部ヴィスティングはずっと事件を追い続けていた。
    このヴィスティングと娘で新聞記者のリーネ、コールドケース担当のスティレルの3人の視点から物語は描かれてます。最初は暗号の意味もわからないし、遅々とし...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    たまたま書架で発見して借りた。ヴェランダー警部に憧れ警察官になったという著書(杉江松恋の解説より)。北欧ミステリー界では若手なのかな。その志は主人公ヴィスティング警部の私生活(とは言ってもシングルマザーの娘と軍人の息子)も含めて細かく書き込まれている。せっかく長編なのだから、本題の事件解決以外のサイ...続きを読む
  • 猟犬
    <警部ヴィスティング>シリーズの第八作目にあたり、初邦訳となったのが今作。十七年前の有罪事件における証拠偽造を疑われたヴィスティングが真相究明に奔走するという粗筋で、頭脳派のヴィスティングと行動派のリーネという父娘のコンビネーションが遺憾なく発揮されている。後続作品に比べ、描写が緻密で情報量も多く、...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    CL 2021.5.22-2021.5.26

    地道な捜査で事件の真相が明らかになっていく過程はしっかりした作りで見事だと思う。
    ただ、ジャーナリストで一般人の自分の娘をトップシークレットの捜査に加えるなんて、ちょっと現実離れしていないか?
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    前作「カタリーナ・コード」に続き、今作も地味ながら地に足の着いた堅実な筋運びで読ませてくれる。複数の事件が入り乱れる分、物語の構図もより複雑になっているが、丹念な地取り捜査により、徐々に全貌が明かされていく展開が毎度素晴らしい。ヴィスティング父娘の危機管理意識など、疑問符が付く場面も多々あれど、この...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    CL 2021.5.1-2021.5.5
    ノルウェーミステリー。
    タイトルのカタリーナコードの真相がけっこう好き。
    落ち着いた語り口の、派手さはないが、山小屋での自然描写もしみじみとして、期待以上に楽しめた作品だった。
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    本国ノルウェーではシリーズ十二作目に当たる長編らしいが、邦訳は今作で二作目とのこと。猟奇的な犯罪、癖の強い登場人物、犯人との乱闘、終盤のどんでん返し…といった北欧ミステリーの特色は一切なし。二十四年前の失踪事件に再度スポットを当てる地味な展開ながら、容疑者との心理戦に重点を置いた堅実な筋運びが実に読...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    スリリングな展開を繰り広げるミステリではなく、人と人との対話で物語が進んでいく。疑う者と疑われる者の心理戦。
    タイトルにもなっている〝code〟は予想外に呆気なかった。また、登場人物の長い名前がフルネームで何度も繰り返され読み難いと感じた。
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ノルウェー、カタリーナが行方不明になって24年経過。警部ヴィスティングは彼女の夫マッティンの友人となった。そして国家犯罪捜査局から来た捜査官スティレルが別の女性の失踪事件でマッティンの関与が疑われていると言う。最新の技術で脅迫状から指紋が出たのだ。スティレルは、ヴィスティングとマッティンの仲の良さを...続きを読む