ヨルン・リーエル・ホルストのレビュー一覧

  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    ノルウェーの作品。この作家の新作が小ほん学館文庫から出たのでしらべたらこれを見つけた。おなじみガラスの鍵賞とあとふたつで三冠受賞の帯。でもこれがシリーズの8作目にして初翻訳だそうだ。

    マスコミと警察の関係が興味深い。

    0
    2020年03月18日
  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    先日、著者の来日時にトークを聞きに行き読み始めた。

    17年も昔に捕らえた誘拐殺人犯が刑期を終えるや冤罪を訴える。証拠品捏造の罪を被せられ、停職を強いられた刑事が新聞記者の娘と真相に迫る。

    刑事と娘というコンビも良いし、それぞれが抱える問題もそれとなく描いて深みを出す。

    なにより、事の次第はどうなのか、最初はまどろっこしいのだが点と点が繋がり始めてからは、そのゆっくりとした滑り出しこそが全て必要だったことがぽろぽろと見えてくる。すばらしい。

    ノルウェー、いいなあ。

    0
    2016年03月26日
  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    ノルウェー発の警察小説。
    17年前の誘拐殺人事件で容疑者有罪の決め手となった証拠は偽造されていた。捜査を指揮した刑事ヴィスティングは責任を問われて停職処分を受ける。自分の知らないところで何が行なわれたのか?そして真犯人は誰なのか?世間から白眼視されるなか、新聞記者の娘リーネに助けられながら、ヴィスティングはひとり真相を追う。しかしそのとき、新たな事件が起きていた…。北欧ミステリの最高峰「ガラスの鍵」賞をはじめ、マルティン・ベック賞、ゴールデン・リボルバー賞の三冠に輝いたノルウェーの傑作警察小説。

    途中でヘニング・マンケルのあのシリーズに登場する町が登場。何だかうれしかった。

    0
    2015年05月31日
  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかなか人の名前が頭に入らなくて、何度も話を戻って読み返しましたが、ストーリーは面白かったです。
    犯人も予想がつかず、ぎりぎり最後までその点も興味を持って読めました。
    また新しい作品が出たら、読みたいと思います!

    0
    2015年04月23日
  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    シリーズ八作目というハンデは関係なしにすらすら読めた。訳が秀逸。ブラボーです。

    タイトルの『猟犬』は事件に喰らいつくさまを表しているが、そこからイメージするような直情型の主人公ではない。受難の状況下にあっても感情をコントロールし、今できることをやる、大人なプロフェッショナルなのだ。そんな父に協力するのが新聞記者の娘。この父娘の関係が非常によい。家族としての絆は感じるがべたべた感はなく、職務ときっちり線引きしながら調査を遂行してるのも好ましい。

    北欧の警察シリーズというと、どうしてもヴァランダー・シリーズと比べてしまうのだが、ヴァランダー・シリーズのような社会的メッセージはなく、警察官として

    0
    2015年04月05日
  • 猟犬

    Posted by ブクログ

    ノルウェイを舞台にする本書は北欧ミステリー界有数の賞であるガラスの鍵賞の受賞作。
    訳者の後書きによれば、シリーズ物の8作目との事ですが、前7作を読まずとも十分楽しめる内容でした。

    ストーリーは17年前の女性誘拐及殺人と冤罪疑惑を絡めたもので、犯人とされた男性が釈放されることから始まります。
    男性は警官による証拠の捏造を訴えるのですが、その主張には根拠があり、その為、かつてその事件の捜査指揮を取った主人公は停職、そして刑事捜査の対象となってしまいます。
    この事態に受け、主人公はかつての捜査資料の中から証拠捏造犯を探しだそうとします。
    しかし、17年前と同じく、女性が誘拐される事件が発生し・・・

    0
    2015年03月14日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

    Posted by ブクログ

    堅実で落ち着いた警察小説という印象。割と淡々と物語が進んでいって、読んでいてあまり感情が波立たなかった。つまらないわけではないけど、あっと驚く展開もない。安定感はすごくあるので、結末まで読み切れた。紅茶でものんびり飲みながら、時間のある午後にちまちま読みたい感じ。

    0
    2025年12月01日
  • 警部ヴィスティング 悪意

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警部ヴィスティングシリーズのコールドケースカルテット3作目。
    過去の未解決事件、現在は目立った動きなしの事案を掘り起こした先に、、というのがコールドケースカルテットの型なのかと思いきや、のっけから収監中の暴行殺人犯が脱走を企てるわ、クリポスはそれを見越したかのように協力者アザー・ワンを捉えようと画策するわで全然コールドじゃない、むしろホットな状況が展開される。

    いや、別に面白くなかったわけではないのだが期待値と違っていたというか。
    アン・クリーヴスやヨハン・テオリンのテイストのつもりだったらカリン・スローターやピエール・ルメートルだったという感じ。

    アザー・ワンは一体誰なのかという疑いの矛

    0
    2025年11月30日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

    Posted by ブクログ

    今回もなかなかの力作!
    いわゆるコールドケースになるのかな、ある日検事総長から呼び出され、最近亡くなった政治家の別荘に大金がある、それについて極秘で調べろというお達し。
    とにかく関係者はみんな死んでるし、他の行方不明者事件まで絡んできて、尚且つ極秘だしこれどうやって調べるの⁇とグイグイ引き込まれる!
    ノルウェーの名前に馴染みがないのでそこは読みにくいけど、大金の出所、犯人達の身元が判明するとさらに加速!犯人は残虐で狡賢い悪党達で最後の捕まる場面は手に汗握る!
    今回も大絶賛でございました☆

    0
    2024年06月30日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

    Posted by ブクログ

    ・あらすじ
    ノルウェーのラルヴィクが舞台。
    もうすぐ定年を迎える警部ヴィスティングとその娘、フリージャーナリストのリーネが主人公。
    未解決のまま24年経過した失踪事件と
    26年前の誘拐事件を未解決事件担当捜査官のスティレルと捜査して解決していく。

    ・感想
    スティレルと反目しあい最後にお互いを認め合う!的な有りがちな展開…じゃなかった!!
    みんな大人でプロフェッショナルに仕事してた。
    ドラマティックで派手な出来事が起こり、二転三転するような作風じゃなく、人間模様を大事にしてるミステリー。
    容疑者と24年間友人として関係をもってきた主人公と容疑者のひりついた空気感と対話が印象的だったな。

    しか

    0
    2024年03月06日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北欧ミステリーはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5か国だが、
    初のノルウェー作品。
    キャンプをして釣りをする場面が印象的で、
    北欧を肌で感じたような気がした。
    静かで落ち着いた作風だが、
    一方で家族の在り方が親しみやすい。
    娘リーネの結婚の経緯も気になるし、
    息子トーマスのその後も気になる。
    警部ヴィスティングのシリーズを読むしかないかな。
    これまで、スウェーデンとデンマークのミステリーは
    読んできたので、
    その違いを感じてみたい思う。

    0
    2023年05月10日
  • 警部ヴィスティング 疑念

    Posted by ブクログ

    <未解決事件四部作>の最後を飾るシリーズ第十五作目。異色作でもあった前作とは打って変わり、著者の持ち味である地味(誉め言葉)ながらも巧みで堅実な筋運びが展開される。翻訳も中谷友紀子さんによる原書からの直訳に戻っており、最後を飾るに相応しい仕上がり。今作ではリーネの活躍を見られないのが残念だが、定年を間近に控えたヴィスティングの進退が気になるところ。私的に今作を含む三作品は結局のところ「カタリーナ・コード」の完成度を越えられなかったが、次作以降も年一ペースで翻訳を続けてくれると非常に有難いです、小学館さん。

    0
    2023年04月06日
  • 警部ヴィスティング 疑念

    Posted by ブクログ

    ノルウェイの警察小説。ヴィスティング警部のコールドケースシリーズ最終作。
    人間味のあるヴィスティング警部の地道な捜査がミステリーに留まらずに骨太小説としても楽しめた。

    0
    2023年04月05日
  • 警部ヴィスティング 悪意

    Posted by ブクログ

    ノルウェーの警察小説、ヴィスティング警部シリーズのコールド・ケース・カルテット3作目。

    今回は少し違う雰囲気で物語が始まる。2人の女性への暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケルが、第3の犯罪を告白。自供の裏付けのため、刑務所から搬送し、死体を遺棄したという現場を確認させることになった。しかし、当日の警備を任されたヴィスティングやスティレルたちの目をすり抜け、共犯者アザー・ワンの手引きで、ケルはまんまと逃走してしまう。ケルはどこにいるのか、アザー・ワンとは果たして誰なのか。警備体制の不備を指摘され、内部調査の対象となったヴィスティングは苦しい立場に置かれ、自身も己のとった行動を自責する

    0
    2022年12月11日
  • 警部ヴィスティング 悪意

    Posted by ブクログ

    なぜ、警察にも撮影のプロがいるだろうに民間人で素人のリーネを使うのだろう。無理やり親子を事件に関与させている、そんなことが気になって物語に集中できない。

    0
    2022年09月23日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

    Posted by ブクログ

    気温を肌に感じる小説と思っていたが、その答えは雨。あまりにも雨の場面が多い。肌寒さや風や木立の葉の揺れなど想像してしまう。
    主人公と表紙のイラストがぴたっとと重なる。
    シリーズいつまで続くのかわからないが読破したい。

    0
    2022年08月14日
  • 警部ヴィスティング 悪意

    Posted by ブクログ

    CL 2022.8.7-2022.8.9
    正統派警察ミステリ。
    地味だけど丁寧に描かれている。
    娘のリーネがややうっとうしい。単に警察とは違う視点があったほうがいいということなんだろうか。
    主人公の身内であり、警察とは一線を画す立場であり、非力な若い女性。どうにも座りが悪いのよねー

    前2作より主人公たちの感情がよく出ていて輪郭がはっきりしてきた。
    それにしても北欧ミステリの事件は、特に女性に対して凄惨で残虐なものが多いよね。

    0
    2022年08月09日
  • 警部ヴィスティング 悪意

    Posted by ブクログ

    裏表紙の粗筋を読んで違和感を覚えた通り、今作は過去三作品に類を見ない派手な脱獄シーンから物語が始まる。勿論、堅実かつ丹念な筋運びは健在で、徐々に犯人へと肉迫する警察小説の醍醐味は十分に味わえるのだが、持ち味でもあった良い意味での地味さは薄れ、悪意を纏った犯人達のある種ステレオタイプな人物造詣に人間味も悲哀も感じられず、このシリーズならではの特色が希薄になった為、些か物足りない仕上がり。今作から訳者も変わり、翻訳も英訳版からの重訳となっているが、四部作完結編となる次巻以降の邦訳はやはり期待薄なのですかね…。

    0
    2022年04月20日
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~

    Posted by ブクログ

    閣僚を歴任してきた大物政治家バーナール・クラウセンが心臓発作で急逝した。
    直後、ラルヴィク警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
    クラウセンの臨終に立ち会った労働党幹事長が、機密文書の有無を確認するため故人の別荘を訪ねた際、大金のつまった段ボール箱を発見したのだという。
    クラウセンは外務大臣を四年務め、議会の防衛委員会の重鎮でもあった。見つかったのは巨額の外国紙幣であり、汚職につながる可能性があった。

    鑑識員のエスペン・モルテンセンに声をかけ、ヴィスティングは別荘に向かった。問題の段ボール箱は全部で9箱。紙幣は米ドル、英ポンド、ユーロの三種類で、総額はノル

    0
    2022年03月28日
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~

    Posted by ブクログ

    評価は4に近い。ゆったりした展開。家族関係が安定していて読んでいて好感が持てる。このシリーズの他の作品も読んでみたい。

    0
    2022年03月24日