ヨルン・リーエル・ホルストのレビュー一覧

  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    ノルウェーの警察小説。
    ヴィスティング警部物としては13作目だそう。
    「警部ヴィスティング カタリーナ・コード」に続く作品。
    未解決四部作(コールド・ケース・カルテット)の2作目とのこと。

    大物政治家のクラウセンが急逝。
    ラルヴィク警察の主任警部ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
    クラウセン...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    途中まで展開がかったるいなぁと思ってたのですが、トーマスが帰省した章辺りから面白くなって一気に読んでしまいました。派手さはないですが、登場人物の背景や心理描写など深みがあり、頭の中でドラマ化して読めました。小説としては終わりがもうちょっと……という思いは感じますが。土地勘が全然無いので、地図で調べな...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    休暇中のヴィスティング警部に届いた封書には1999年の事件の番号が書かれていた。17歳女性の殺害事件で、元恋人が逮捕され刑務所に行った。ヴィスティングが担当していた事件の番号も封書で送られ、こちらも女性殺害事件事件で容疑者は獄中で死んでいた。もしかすると真犯人は別にいるのか?

    面白かった。封書を送...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    CL 2023.5.19-2023.5.21
    ヴィスティングが個人的に捜査を始めて上司に嫌がらせをされて、どうなることかと思ったけど、すぐに正式な捜査になり、ヴィスティングもその捜査に加わることになる。
    こういう真っ当なところが好感持てるんだよなーこのシリーズは。

    地味だけど飽きさせない、淡々と進...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    警部ヴィスティングの未解決事件四部作の最後の事件。今回は休暇中のヴィスティングのもとに、謎めいた手紙が届くところから物語が始まる(いい加減、個人情報や自宅のセキュリティを真剣に考えた方がいいぞ、ヴィスティング)。手紙に導かれるまま、ヴィスティングは過去に解決済みの少女殺人事件に注目する。調べるうちに...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    〈ヴィスティング〉シリーズのコールドケース四部作のラスト。休暇中のヴィスティングに届いた差出人不明の数字の書かれた一枚の紙。昔に解決されている事件番号が記されていて、さらに別の紙も届く。解決されているはずのものを誰が調べて欲しいのか。そこから見えてくる当時の状況と事件の関係者たちのその後。地道な捜査...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    このシリーズが無性に好きなんです。何故なのかなぁと考えると…

    まず、抑制された筆致。淡々と事実が進む中で、じわじわと悲しみとか怒りが滲む。
    犯罪もいつも、何かを考えさせられるケースが多い。
    捜査手法も多様なやり方を駆使して、ラストに向けて加速して真実に到達するところは、痺れます。
    大人向けのかっこ...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    透明だが暗くて深い湖の底を覗き込む様な小説。警部ヴィスティングの仕事や人間に向き合う誠実さが、物語全体の空気感をを清浄し、(あくまで私的にではあるけれど)森林浴でもしたかの様な感じが残る。
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    ヴィスティング警部シリーズ第13作、邦訳3作目にして、コールド・ケース・カルテットの2作目である。

    「今回はいつもと次元の違う捜査になりそうだ」、冒頭でヴィスティングはそう独りごちる。それもそのはず、検事総長に直々に呼び出されたヴィスティングは、先般心臓発作で亡くなった大物政治家バーナール・クラウ...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ヴィスティング警部シリーズ12作目。邦訳としては『猟犬』に継ぐ2作目。今回もヴィスティングは過去の事件と向き合うことになる。

    24年前、主婦カタリーナ・ハウゲンは、忽然と姿を消した。キッチンに不可解な暗号を残して。警察は徹底的に捜査したが、カタリーナは発見されないまま現在に至る。かつて捜査を担当し...続きを読む
  • 猟犬
    くたびれた中年オヤジの刑事が登場する警察小説が好きである。本書は北欧ミステリの最高の栄誉であるガラスの鍵賞を受賞した、間違いなく面白い作品。ヴィリアム・ヴィスティング警部を主人公とするシリーズの8作目で、本邦初登場である。少し前の刊行でその時は手に取らなかったが、今年になってドラマ化され、なぜか版元...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    「機会が泥棒を作る」
    「人間は全ての行動をコントロールできるわけではない。いかなる場合にも自由意志に基づいた行動が可能なわけではない」
    「沈みゆく船の上で、他人に救命ボートを譲るか、自分の安全を確保するかという選択」

    未解決事件四部作との事なので翻訳を楽しみに待ちたいと思います。
  • 猟犬
    新聞の書評で見つけて面白そうだと買ってみた。
    ある事件を探るうちに過去の事件も絡んできて、主人公とその娘が、それぞれに違うアプローチで真相に近づいていく。
    話が丁寧に進んで行って、先が気になってタッタカターと読み終わった。面白かったー!
    同じシリーズの他のもの買ってみた。
    これだけ文庫になってないの...続きを読む
  • 猟犬
    ノルウェーの警察小説。ガラスの鍵賞などを受賞した、読み応えのある一冊。
    17年前の誘拐事件で証拠偽造の疑いが生じ、停職となったヴィスティングが事件を再調査する。現在の事件との繋がりも見えてくるなど、事件は複雑に交差する。主人公の落ち着いた言動が安心感をもらたし、じっくり味わえるミステリーである。
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    ノルウェー産、正統派警察シリーズもの。
    キレの良い直球。完成度高し。

    労働党の大物政治家バーナール・クラウセンが急逝した。
    死因に不審なところはないが、別荘から多額の現金紙幣が発見される。
    検事総長から直々に、警部ヴィスティングのもとへ真相究明の極秘指令が寄せられるところから始まる。

    鍵となるの...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    翻訳が出ているうちの1作目はあまり印象に残らなかったが、2作目からじわじわと面白くなってきた。
    丁寧に事件を追っていく様子が淡々と描かれており、地味なのだが全く飽きさせないのが凄い。
  • 警部ヴィスティング 悪意
    二人の女性に対する暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男が、第三の殺人を告白した。殺害した二人の女性と同時期に失踪したもう一人も自分が殺したという。
    21年の禁固刑を言い渡されていたその男トム・ケルは、死体を遺棄した場所を自供する見返りに、世界一人道的だと言われるハルデン刑務所への移送を要求した。 ...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    「警部ヴィスティング」シリーズ。冒頭から引き込まれる展開でそこから一気読みの面白さなんだけれど、なかなか捜査が進まず物語が動かないその具合がとても好みで中盤あたりまでの遅々とした感じがいい。警察小説としての魅力とヴィスティングと娘のリーネの物語でもあって色々な角度から楽しめるシリーズ。ノルウェーでは...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    趣きは前2作と異なるけど、余韻はいい感じ。
    (1番最初のハヤカワ・ミステリのはあんまし記憶にないもんで)
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    北欧ミステリーには珍しく淡々とした話の進み方、主人公もエクセントリックでは無くじっくり人間像の描き方。