ヨルン・リーエル・ホルストのレビュー一覧

  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    ヨルン・リーエル・ホルストのヴィスティング警部、未解決事件シリーズ第二弾。

    検事総長直々に、死んだ政治家の家から出てきた高額な紙幣の謎解きを依頼されるヴィスティング警部。秘密の指令のため、必要最小限のメンバーで事件に臨むことが求められる。娘のリーナ等と共に捜査を開始するが、前作で出会った正反対の捜...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ヨルン・リーエル・ホルストの初読。
    ヴィスティング警部の未解決事件シリーズ第一弾。

    静かな物語だった。
    派手な事件が起きるわけでもなく。外連味があるわけでもない。だけどとんでもなく面白い。

    24年前にカタリーナという女性が数字の羅列を残して消えた。ヴィスティング警部はカタリーナの夫マッティン・ハ...続きを読む
  • 猟犬
    ノルウェーの作家ヨルン・リーエル・ホルストの「猟犬」を読み終えました。

    最近読んだ「未解決事件四部作」の、「カタリーナコード」「鍵穴」「悪意」「疑念」より前に書かれた小説で、物語の時系列も5年ぐらい前の話。

    とはいえ、最近の四部作と同様に、ヴィスティングの冷静な捜査は健在。少し若いヴィスティング...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    またひとつ、面白い北欧ミステリのシリーズを見つけてしまった。嬉しい。

    いきなりこう言ってはなんだけど、事件自体は、地味というか、もちろんタイトルにもなっている「暗号」であったり、犯人との駆け引きだったりと盛り上がりも謎もふんだんにあるのだけれど。
    私の好きなところは違った、が正しい言い方なのかもし...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    北欧・ノルウェーのハードボイルドな刑事が事件を追うミステリー。ヴィスティング警部が24年前に失踪したカタリーナという女性の捜査資料を定期的に見返す。彼は失踪日には彼女の夫マッティンと会い、事件を見返す。そこに国家犯罪捜査局の捜査官スティレルが現れ、26年前のナディア・クローグ事件を捜査し、捜査線上に...続きを読む
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
    ノルウェーの人気ミステリ、警部ヴィスティングもの。
    「猟犬」もとてもよかった、あのシリーズです。

    ノルウェーの地方都市ラルヴィク警察の警部ヴィリアム・ヴィスティングは誠実な男。
    24年前に失踪したカタリーナ・ハウゲンの事件をいまだに気にかけていました。
    カタリーナ・コード(暗号)とは、台所に残され...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
    二人の女性を惨殺し刑務所にいる男トム・ケルが、三人目の被害者を埋めた場所を教えるとのことで、厳戒態勢でケルを現場に連れて行った。すると爆発が起こりケルは逃亡した。共犯者がいたのだろうか。

    物凄く面白かった。

    無駄のない冒頭からグッと引き込まれる。ケルを逃したのは果たしてヴィスティングの責任なのか...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 悪意
     本書は、連続少女強姦殺人の凶悪犯の逃走という、まるで大団円のようなシーンで最初の100ページが費やされる。最初から手に汗握る設定である。凶悪犯に付き添い、割りを食う役が、我らが主人公ヴィスティングであり、撮影役を請け負うフリーランスの記者であり娘でもあるリーネが、共に冒頭の一大アクションに巻き込ま...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
     『猟犬』『カタリーナ・コード』といい作品を連打しているのに、昨年のこの作品を見逃してしまっていた。今春、新作が出たのを機会に順番に読まねば、との反省読書。とりわけ前作から版元を変えて翻訳出版となった本シリーズは続けての未解決事件四部作である。『猟犬』からは、ヴィスティングの娘リーネの立ち位置、職業...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    ノルウェーの警察小説。ヴィスティング警部のもとに、大物政治家の死後、自宅で大金が発見されたとの連絡があり、極秘捜査を開始。
    現金強盗事件と関係があるのか、同日発生した失踪事件とはどうか。
    記者の娘も巻き込み、解決へ。
    どんでん返しと、人間の性を考えさせられる佳作。
  • 警部ヴィスティング カタリーナ・コード ~THE KATHARINA CODE~
     人間に寄り添った小説、と巻末解説でミステリ評論家杉江松恋が書いている。ミステリ―国籍では珍しいノルウェイ。人口2万3千の地方都市ラルヴィクは著者の住む町でもある。ヒーローは初老の警部ヴィスティング警部。ジャーナリストの娘リーナは、組織的に対立に近い立場でありながら、作品の一方のヒロインでもある。
    ...続きを読む
  • 猟犬
    北欧からのサスペンスで、珍しくノルウェーが舞台。文章が滑らかで読みやすく、適宜混ぜられる風景描写やキャラ付けも上手い。一人称の小説だが、面白いのは父と娘それぞれの視点で描かれ、警察官である父が追う17年前の事件にまつわる真相と、記者である娘が追う現在の殺人事件が、やがては(予想通りに)結びついていく...続きを読む
  • 猟犬
    おもしろかった。主人公のヴィスティングとその娘のリーネの視点から、17年前の事件と現在の事件いくつもの事件とが、予想を裏切りながら少しずつ収束していく。
    ここんとこ、いい本に巡りあえるなぁ。
  • 猟犬
    「ガラスの鍵」賞を受賞した、ノルウェーの警察小説。
    手際のいい書きっぷりで、スリリング。
    楽しめました。

    ヴィリアム・ヴィスティング警部は、警察勤務31年のベテラン。
    17年前の事件で証拠捏造があったとある日突然訴えられ、停職になってしまう。
    捜査権もない立場で、自らの無実を立証できるのか‥?

    ...続きを読む
  • 猟犬
     17年前の証拠偽造の責任を問われて停職処分になったヴィスティング刑事が新聞記者の娘と共同して真実を暴く物語。休日中や停職中の刑事を主人公にしたミステリというのは、それがシリーズ作品であったりすればなおのこと個性的なストーリーになることが多い。停職により、銃器やバッジを携帯していなかったり、警察署の...続きを読む
  • 猟犬
    警部ヴィスティングのコールドケースカルテットを読み進める前に、一旦著者ヨルン・リーエル・ホルストの本邦初訳だった本作品を。
    とはいえ本作もヴィスティングシリーズの第8作目とのこと。
    『カタリーナ・コード』がシリーズ何作目なのかは手元の情報だけではわからないが、是非ここまでの、そして歯抜けがあるのであ...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    カタリーナ・コードで知った刑事ヴィスティング。落ち着いた渋い正統派の刑事姿と、事件の舞台となるフィヨルド周辺の透明感が好きになった。本作はカタリーナ・コード以上に深く引き込まれた。最終場面の緊張感も素晴らしい。
  • 警部ヴィスティング 疑念
    司書さんから個人的にお借りした本。
    しかし四部作の最終作って…この作者の本初めてなんですけど…。

    で、結論としては、私はちょっと納得できなかったのです。
    読みが足りないのかもしれません。
    いや、きっとそうでしょう。
    だけど、納得できないことをここにネタバレなしで書く自信がないので、これからこの本を...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 疑念
    地味だけどカッコイイ!丁寧で本職刑事の捜査を体験できる、警部ヴィスティング・シリーズ第四弾 #疑念

    ■あらすじ
    休暇中のヴィスティング警部のもとに一通の手紙が届く。そこには事件番号と思われる数字のみが書かれていた。
    その事件では少女が殺害されており、すでに犯人も逮捕されている。手紙に何らかのメッセ...続きを読む
  • 警部ヴィスティング 鍵穴  ~THE INNERMOST ROOM~
    コールドケース4部作の2作目。今回は一気に読みました。犯人に行き当たってしまうところや訪問者が多い割に見つからない証拠品、壮絶な暴力を振るう割に殺害はしない悪人など、ちょっと詰めがな……と感じる箇所もありますが、全体として興味深く読めました。