セネカのレビュー一覧
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再読。13年前の感想と基本的には変わらないけれど、年齢を重ねた今読むと、時間の貴重さについて、まさにひしひしと実感します。
(2012/03/12)
ローマ時代の哲人セネカによる人生論。現代語訳で読みやすい。
人生の短さは、単に絶対的な時間の長さによるのではなく、人生の一瞬一瞬をいかに過ごすかによる。時間を紛らわすような他人との付き合い、ダラダラした仕事、享楽にふける時間、むやみに日々の予定を入れて自分と向き合うことを避けるなど、流されるように日々をすごしていると、あっという間に人生は終わってしまう。重要なのは自分の時間をしっかりと持てるかどうか。セネカいわく、その時間で過去の哲人の思想に触 -
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■マインド
1.未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい。
2.人生は短くなどはありません。与えられた時間の大半を、私たちが無駄遣いしているにすぎないのです。
3.死を免れない者として何もかもを恐れながら、そのくせ不死の存在であるかのように、何もかもを手に入れたいと望むのです。
4.あなたのような生き方をしていると、人生は、たとえ千年あっても、実際ははるかに短くなるでしょう。
5.毎日を人生最後の日のごとく大切にしているのあの男は、未来を待ち焦がれることも恐れることもありません。
6.ほぼ例外なくだれもが、まさ生きようとしているそのとき、人生のほうから見放されたと気づくの -
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◯摂理について
・善き人たちが苦労し、汗を流し、険峻な途を登攀するのに対して、劣悪な連中が自堕落に暮らし、快楽に酔いしれているのを目にしたときは、「息子は厳格な訓練で律せられるのに対して、奴隷の身勝手は育つがままにされるものだ」と考える。
・障碍を知らぬ幸福は、どんな打撃にも耐えられない。だが、絶えず逆境と格闘した者には、受けた不正で厚い皮が育ち、いかなる悪にも屈しない。
◯賢者の恒心について
・彼が所有のうちに置いているのは唯一、徳だけであって、ここからは何一つ奪い取ることはできないからである。
・犯罪は、遂行の結果以前に、範囲が十分である限り、すでに完了しているのである。
・人から -
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本編を読んでいるかぎりは、何か頭を上滑りしていくようで、あまりよく理解出来なかったのだけれど、翻訳者の丁寧な解説を読んではじめて、ああ、なるほどなと思った。
セネカ自身が言っているように、ストア派のいう賢人などはこの世に存在しないのだろう。勿論その賢人が持つとされる徳に満たされるような人物になろうとしているのだけれど、なれるかどうかではなくて、その過程のうちに死を迎えるのが大事なのだろう。
未来、ではなく現在に向き合うために、過去をつまり歴史の英知を学び、人類全体の幸福を追求しようとしたのがこのストア派なんだという解説をみて、他の本も読んでみたくなった。
確か、松井秀喜がストア派の本の帯で勧め -
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セネカの哲学から人間いかに生きるかを学ぶことができる本。
人は人から時間が欲しいと言われるとすぐに使ってしまう、そして自分の時間がなくなっていく、時間は目に見えないもので一見多く残されるように見えてしまうからであると言えるが、自分の時間を大切にし時間にけちであることも大事であると学ぶ。
また多忙であることにも注意が必要である。忙しいとは心が奪われている状態であり、自分に向き合えていない状態と言える、そして過去を振り返ることも嫌い、今を多忙に過ごしている人たちもいる。しっかりと自分自身に向き合い、多忙ではない閑暇な時間を作ることも生きる上で重要であると学ぶ。
時間の長さは時間で測ることができるも -
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ストア派の哲人、セネカによる人生論幸福論。表題「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の3篇からなる。
幸福に生きるための人生ガイドのような感じかな。ただしストア哲学的な幸福を享受するには理性に基づいた、だいぶストイックな生き方をしなくてはならないことにはなるが、それでも理性に従わない生き方がいかに不幸であるかということを例を上げながら滔々と語られると「なるほど確かにそうかも」と思わせる説得力がある。さすが哲人。
哲学(倫理学)の書だからとか岩波だからとかで構えてしまうかもしれないが、中身は拍子抜けするくらい難しくない。哲学的理論を実践に落とし、どのように行動すべきかにつ -
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人生は長いようで短く、短いようで長い。それは自分の時間を善く丁寧に生きれば、充分に充実した時間を得られるだろうと説く良書である。
セネカの死生観や哲学は現代でも活かされており、時代や国、文化を超えて問いかけと生き方を教えてくれる。
さて、人生は有限だ。だが、時間は無限のようにあるように体感してしまう。だから、時間を浪費してしまうのだろう。現代では時間を溶かすコンテンツはありふれている。これからもそれらは増え続けていくだろう。1日は24時間しかない。使える時間はもっと限られる。その中で、どう生きればいいのかわからないときは、自分の死をイメージして行動せよとセネカは説く。死を意識することで視点は大 -
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ストア派哲学者・政治家セネカの3篇。ひぐ的に響いたフレーズで振り返ってみよう。
『生の短さについて』
・生きることによっての最大の障害は、明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である(p32)
・ただちに生きよ(p32)
『心の平静について』
・人に関しては、明らかに選択が必要であり、相手がわれわれの生の一部を費やすに値する人たちであるかどうか、われわれが自分の時間を費やしているという事実がその人の心に届くかどうかを考慮しなければならない(p93)
・自分のまわりにあるどんな小さな長所をも見逃さずに捉えるよう努めねばならない。公平な心が慰めを見出せないほど過酷な運命などない(p10 -
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時間は有限で、平等に与えられている。
それをどう使うかで、人生は変わってくる。
セネカが本書で語ることの1つに、「先のことばかり考えずに、今に集中して生きろ」ということがある。
まさにその通りだと思う。
未来に不安を抱くのは自然なこと。
だけど、不安を抱きすぎても、今が良くなることは少ないように思う。
それよりも、今できることを精一杯やり、楽しみ、充実した人生を心掛ける方が、未来は開けると信じている。
だからといって、日々気負いすぎても疲れてしまう。
自分を大事に、自分が良いと思うことに時間を使い、今を生きること。
それが、人生を短くも長くもするのだと思う。