怒りについて 他2篇

怒りについて 他2篇

1,177円 (税込)

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動乱のローマ帝政初期、皇帝ネローの教育係となったストア派の哲学者セネカ(前4頃-後65)は、のちにネローの不興を買い、自決せねばならなかった。ストア派の情念論を知るうえで重要な「怒りについて」と、「摂理について」「賢者の恒心について」を収録。白銀期ラテン語の凝集力の強い修辞を駆使した実践倫理の書。新訳。

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怒りについて 他2篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    「怒りをコントロールする」にて、「心を困難に苦しませるのではなく、芸術の楽しみにゆだねようではないか。」とある。現代社会において"良い大人"とは、自分が所属する集団社会に貢献する者で、"良い子"とは、学校で良い成績を残す者であることと同義になっているように思え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月27日

    怒りについて、ここまで詳細に綴られるとは思わなかった

    怒りの発生、怒りを抱え続ける事の危険さ
    怒りなくすことは出来ないがいかに平穏に暮らすか

    あらゆることを想定し、怒りが起きても猶予を与える
    今まで自分自身が犯した不正も顧みて、他者をすべて許せれば許す

    かぎりある時間のなかでつまらないこと(怒...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月27日

    自分の中に湧いてくる怒りという感情をうまくコントロールできないことを自覚するようになったため、古典の中にその解決法を求めて本書を手にとった。怒りという感情が倫理の上では無意味であり、一種の欺瞞ですらあるとの趣旨だった。怒りという感情を思考するのに良い手助けとなったし、それでも日々湧いてくるのこ厄介な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月06日

    俗っぽく紹介するなら「2000年以上読まれ続けるアンガーマネジメントの金字塔!」とでも言おうか。

    不可避的な災厄、苦痛と向き合う「摂理について」。
    賢者は不正を受けることがない、と主張する「賢者の恒心について」。
    そして、怒りという情念の恐ろしさと、そこから逃れる術を説く「怒りについて」。

    どれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年08月28日

    ◯摂理について
    ・善き人たちが苦労し、汗を流し、険峻な途を登攀するのに対して、劣悪な連中が自堕落に暮らし、快楽に酔いしれているのを目にしたときは、「息子は厳格な訓練で律せられるのに対して、奴隷の身勝手は育つがままにされるものだ」と考える。

    ・障碍を知らぬ幸福は、どんな打撃にも耐えられない。だが、絶...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月03日

    人間について、医学的なことは少しは進んだのかもしれないが、人間じたいについての考察は、ここから、一歩もすすんでいない。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    怒りはダークサイドの第一歩だと言います。セネカは、実はジェダイの思想を私たちに伝えているのかもしれない。そのくらい普遍的な感情コントロール法を伝えています。

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    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    ストア派の哲学者セネカの「怒り」に関する論考。

    なるほど、これはいわゆるストイックというイメージにふさわしい「怒り」論だな。

    ある意味、過激なまでのストイックさに恐れをなしてしまった。その分、読み物としては、思考を揺さぶる力をもっている。

    この議論のある種の「過激さ」は、本物なのか、あるいはレ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月09日

    ローマ時代に書かれたアンガーマネジメントの本。職場の机の引き出しに入れておきたい。
    人生は短い。協働的な怒りに支配される時間があったら、怒りを打ち負かして他に時間を割いた方が格段によいと改めて痛感した。

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    Posted by ブクログ 2022年12月01日

    -摂理について-
    世界が摂理によって導かれているのに、良き人々に数多の悪が生じるのはなぜか。
    神は善き人にこそ試練を与える。まるで厳父のように。
    古代哲学の運命論ゆえ、なるほどとはならないが、困難な状況を乗り越えることを称揚してくれる。


    -賢者の恒心について-
    ストア派の考える賢者が持ち合わせて...続きを読む

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