セネカのレビュー一覧
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もっと早くこの本を読んでおけばよかったと後悔するくらいに、素晴らしい本だった。これから先の人生で折に触れて読んでいきたい本になった。
「人生の短さについて」を始めに3編の作品が収録されているが、どれもどう生きていくか、困難に直面したときどう対処すれば良いかという実践的な知についてのエッセンスが散りばめられていると思った。
どの作品からも読み取れるセネカの考えは は、2000年経っても色褪せることはないと感じた。比喩や例え話こそ当時のものだが、その主張自体は現代でも十分に通用するものだと思う。どれも古典として読み継がれてきた所以をはっきりと見せつけられる作品だった。現代の自己啓発本もセ -
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育児、仕事に追われてあっという間に過ぎていく毎日にふと疑問を感じてこの本を読んでみた。
気づいたこと。
・人生はあっという間ではなく、人生の時間を自分だけに使えばとても長く、人生で偉業も成し遂げることも可能。
・時間は人間が平等に与えられた財産である。しかも、金等と違って増えることはなく減る一方の貴重な財産なのだ。
・金や大事な物、車や家等の財産を他人に奪われたら抵抗するだろう。しかし、時間については他人に奪われても平気でいるのはなぜか。進んで自ら人に捧げたりもする。仕事をするということは他人に時間という貴重な財産を与えているのだ。
・そんな貴重な時間をどうしたら有意義に過ごせるか。明日死ぬ -
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以前「限りある時間の使い方」という本を読んだ。人生には限られた時間しかないということを受け入れなければならないという内容だった。約2000年前の賢人セネカはこの問題についてどう考えていたのだろうか?
パウリーヌスという、セネカの親戚?への手紙として書かれている。
人生は短いと思われているが、これは人生を無駄に浪費しているからで、実際は、何かを成し遂げるには十分な時間があるということだ。最も無駄なのは、他人のために苦労をすることだから、自分のために時間を使いなさいと説いている。
やや賛同しかねるところもあるが、いかに生きるべきかという問題について、知識が得られる良い本だった。
光文社古典 -
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ネタバレTwitterで怒っている人をよく見かける。自分が当事者にならないよう、怒りについて学んでいる。
本書は、2千年前のローマ人(しかも、総理大臣の右腕のような人)が書いたものだが、現代の『アンガーマネジメント理論』を網羅していることに気づいた。昔から人間が豊かに暮らすには怒りのコントロールが不可欠、というのは興味深い。
私は、10人いたら7人は善人だと思っているような人間だが、著者の『誰しもが軽率で野心家な悪人だから、悪人同士お互いに優しくしよう』の考え方は目から鱗だった。前提として、自分や他人の期待値を下げることになるので、怒りを抑えられそうだ。
最近、怒りっぽい人は、ぜひお茶でも飲みな -
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なんか...寝る前に布団の中で...
じゃなくて...
ちゃんと背筋を正してノートにメモを取りながら、もう一度読んでみたいと思う内容。
読んでいるうちにキリスト教のこと、方丈記のことが頭をよぎる...
本の最後に訳者の「解説」が載っているのだけれど、これがとってもわかりやすい!
最初にこちらを読んでから読み進めれば良かった後悔した。
ストア派の思想がローマにおけるキリスト教の受容の素地となったetc ... なんか納得なのだ。
そして 生・時・今とか...
徳とか...
死に直面する、した...そのときとか ...
少しわかった気もする...時々読み返したい...
そしてキリスト教 -
Posted by ブクログ
一言でいうと
【人生が短いのではなく、自分の行いが人生を短くしてると分かる本】
本書は2000年前、皇帝ネロを育て上げる役として仕事に就いたセネカが晩年に書いた本であり、内容は仕事に埋もれる若い一人の男性に当てて書かれた手紙だ。
古代のアリストテレスから、現在その辺にいる見知らぬオジちゃんまで誰もが「人生はあっという間で短い」と嘆く。
しかし、セネカによれば「人生は本当は長いもので、短くしてるのは自分のしょうもない行いに費やしてるからでしよ?」と迫ってくる。
私が本書からセネカのいう、しょうもない時間を現在にあてると下記リストが浮かぶ。
・自分以外でも出来る仕事時間
・惰眠時間
・性 -
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最近イライラしていませんか?
たぶん、小さな怒りも含めたら1日1回以上はしています。
私は怒りを覚えたとき、2,3日ははらわた煮えたぎっている感覚があり、イライラしてしまいます。普段、このイライラを忘れていたりもしますが1週間ぐらい経って、ふと思い出すこともあります。その際、顔を真っ赤にして、本人を目の前にしては到底言えないような暴言を吐きまくったりすることもあります。
さて本書で、怒らない方法で個人的に心に響いた3つの方法紹介します。
1.もう怒らないと決める。
(怒りによって良いことなんて1つもなく、大きな損害(自らの貧しさ、家庭の崩壊)になることを理解する。合理的に考える)。
2.イラッ -
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俗っぽく紹介するなら「2000年以上読まれ続けるアンガーマネジメントの金字塔!」とでも言おうか。
不可避的な災厄、苦痛と向き合う「摂理について」。
賢者は不正を受けることがない、と主張する「賢者の恒心について」。
そして、怒りという情念の恐ろしさと、そこから逃れる術を説く「怒りについて」。
どれも、自らの働きかけでは御しがたいものとどう向き合うのかということに集約される。
賢者の恒心における、ある種の「上から目線」で接するという態度などは文面だけを読むと驚いてしまうが、心を平静に保ちながら徳を保つには有効な手立てだろう。
怒りという情念は破滅的なもので、そもそもそこからは逃れられるなら逃 -
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人生で迷子になったときは、この本を開こうと思う。友人や仕事との付き合い方、自分との向き合い方。古代から人類が持つ悩みというのは、ほぼ変わらないんですね。
予期せぬ不運に見舞われたとき、どう対処すればいいか、才能とは何か。仕事へ情熱を注ぐとはどういうことなのか。あらゆる疑問について独自の視点で書かれており、学びが多かった。たとえば、適度に自分を甘やかすとは一体どういうことか。今日に至るまで、まったく理解できなかったことに気づく。
大事なのは、正解を追い求めることではなく、生き抜くために常に考えることだ。忙しくて自分の時間を取れないと思っている人ほど、今すぐ読むべき。きっと明日から、働き方が変 -
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心の師 森信三先生の言葉がどんどん還ってくる一冊。
2013年プラス100年強前 の段階では、今我々の知るアマネ・ニシの「哲学」と、セネカの指す哲学は違ったであろう。 即ち、哲学とは実学であり、実践を伴った歴史学にこそ、限られた人生の時間を超越し、即今に資するエッセンスが包含されていたのだと思う。 このエッセンスを燻り出す術こそ哲学と呼ばれたのではあるまいか。
「思慮深いと自惚れる人間は、結局、生きるための準備だけで人生を使い果たしてしまうのです。」
あるいは「未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい」
これは、”カーベ・ディアム”に全てのノイズを振り払って向き合