セネカのレビュー一覧
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本棚整理していたら懐かしいと思って、以下感想(思い出し)
「ジャネーの法則」、一生における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例するというというものや、「光陰矢の如し」と言われる通り、月日や人生の流れが早い様をあらわす言葉や考えはこの世にたくさんある。
本書でセネカは、「われわれが人生を短くしているのだ。」、「われわれが人生を浪費しているのだ。」と述べている。
人生をどう捉えるかは本人次第、加えて、運命の支配下にある未来に何もかも託したり、そのような未来のために今多忙を極め、月日を無駄にするのではなく、確定した過去と向き合い、今を生きる大切さを説いているように感じた。
未来への自分への投資も立派だが、今自分が何をしたいか、それに時間やお金を使うことは全くもって人間の性たる軽忽な行いのひとつではないことが分かる。
キリスト教や古代ギリシア・ローマに文化的背景をもつ欧米圏の人々と違って、仏教や儒教の影響を受けてきた日本人からすると、アジアとヨーロッパとで分けてしまう人もいるかもしれないが、それらは全く対極にあるというわけではなく、むしろそれらで通ずるところは多いにあって、「無為自然」を説いた「老荘思想」なんか特にそれ自体にこういう考えを見出すことができる
決して、流れに身を任せて生きるという部分だけを強調するのではなくて、(難しくなりそうなので簡単に言うと)今の自分を生きて、その後のことを流れに任せようということ
古い道徳感を今更押し付けるなよとか、2000年も前の哲学に興味ある方にはオススメ -
Posted by ブクログ
生は浪費すれば短いが、活用すれば長い。人は、時間が無形であるため、時間の価値を見誤り、浪費してしまうことがほとんどである。
ここまでの主張はとても刺さる。心に留め置きたい。
しかし、真に生を活用できるのは哲学のために時間を使う人のみというのはどうだろう。90歳になっても弁護士をしている人も、他人に時間を奪われているとバッサリ切り捨てられていたが、本当にそうだろうか。最後まで人の役に立つことを願って生き続けるのも、案外悪くないんじゃないかと思うが、この答えは実際に死期を迎えないとわからないことだ。
いずれにせよ、今を主体的に、大切に生きるということは忘れないようにしたい。 -
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育児、仕事に追われてあっという間に過ぎていく毎日にふと疑問を感じてこの本を読んでみた。
気づいたこと。
・人生はあっという間ではなく、人生の時間を自分だけに使えばとても長く、人生で偉業も成し遂げることも可能。
・時間は人間が平等に与えられた財産である。しかも、金等と違って増えることはなく減る一方の貴重な財産なのだ。
・金や大事な物、車や家等の財産を他人に奪われたら抵抗するだろう。しかし、時間については他人に奪われても平気でいるのはなぜか。進んで自ら人に捧げたりもする。仕事をするということは他人に時間という貴重な財産を与えているのだ。
・そんな貴重な時間をどうしたら有意義に過ごせるか。明日死ぬかもしれないという気持ちを持って一瞬一瞬を大切に過ごすことだ。
・更に過去を振り返ってみることもいい。過去は誰にも奪えない自分だけの財産である。いい思い出ならその思い出に浸ってみるのもいいし、悪い出来事なら今後も繰り返さないように振り返り反省してみると良い。
・過去を振り返る点で言えば、哲学を学び人生とはなにか内省することはとてもいい。読書は過去の偉人と会話できるタイムマシンみたいなもので、いつでも助言をくれる。哲学と読書はいい人生を送るのに最高だ。
今後。
時間=財産という認識を日頃から頭に叩き込んで置く必要がある。ついつい、無駄に過ごしてしまったり、仕事を優先して他人に時間を捧げてしまったりするからだ。
また、哲学を学び続けて、読書をして過去の偉人と会話することで人生を内省してさらに良くしていくように努めたい。
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ネタバレTwitterで怒っている人をよく見かける。自分が当事者にならないよう、怒りについて学んでいる。
本書は、2千年前のローマ人(しかも、総理大臣の右腕のような人)が書いたものだが、現代の『アンガーマネジメント理論』を網羅していることに気づいた。昔から人間が豊かに暮らすには怒りのコントロールが不可欠、というのは興味深い。
私は、10人いたら7人は善人だと思っているような人間だが、著者の『誰しもが軽率で野心家な悪人だから、悪人同士お互いに優しくしよう』の考え方は目から鱗だった。前提として、自分や他人の期待値を下げることになるので、怒りを抑えられそうだ。
最近、怒りっぽい人は、ぜひお茶でも飲みながら読むのを勧めたい。また、怒りっぽい子供に育たないための教育論も書かれてあるので、教職者や保護者の参考にもなりそうだ。 -
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一言でいうと
【人生が短いのではなく、自分の行いが人生を短くしてると分かる本】
本書は2000年前、皇帝ネロを育て上げる役として仕事に就いたセネカが晩年に書いた本であり、内容は仕事に埋もれる若い一人の男性に当てて書かれた手紙だ。
古代のアリストテレスから、現在その辺にいる見知らぬオジちゃんまで誰もが「人生はあっという間で短い」と嘆く。
しかし、セネカによれば「人生は本当は長いもので、短くしてるのは自分のしょうもない行いに費やしてるからでしよ?」と迫ってくる。
私が本書からセネカのいう、しょうもない時間を現在にあてると下記リストが浮かぶ。
・自分以外でも出来る仕事時間
・惰眠時間
・性欲にふける時間
・物欲にふける時間
・酒にふける時間
・相手に話しかけられる時間
正直、他の誰かができる帳簿をつけながらそれに必死になるばかり時間をとられ、疲れ果てた故に休日は惰眠に時間をとられ、性欲や物欲にふけってスマホを片手に時間をとられ、あげくの果てに馴れ合いの飲み会やに時間をとられ、ラインでくる通知や電話の返答に時間をとられる。
一日の何時間を、それらに費やしているのか。仮に寝る時間を除いた半分の時間を費やしてると考えれば、80歳までの人生の人は、40年しかないのだ。あなたは、私は今何歳??ほとんどないのではないかと私は焦った。
自分にとっての内省や、成したいことに時間を注ぐべきだと感じる。ユダヤ人である哲学者ハンナ・アレントのいう「鑑照生活」の時間をいち早く獲得する必要がある。 -
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最近イライラしていませんか?
たぶん、小さな怒りも含めたら1日1回以上はしています。
私は怒りを覚えたとき、2,3日ははらわた煮えたぎっている感覚があり、イライラしてしまいます。普段、このイライラを忘れていたりもしますが1週間ぐらい経って、ふと思い出すこともあります。その際、顔を真っ赤にして、本人を目の前にしては到底言えないような暴言を吐きまくったりすることもあります。
さて本書で、怒らない方法で個人的に心に響いた3つの方法紹介します。
1.もう怒らないと決める。
(怒りによって良いことなんて1つもなく、大きな損害(自らの貧しさ、家庭の崩壊)になることを理解する。合理的に考える)。
2.イラッとしたとき、その怒りは小さい事か、大きい事か考える(感情による怒りから逃れる)。
3.1日おく、先延ばしにする。
さらに本書の最後の言葉に、相手はいつか死ぬ。もちろん自分もいつか死ぬ。ただ生きているうちにすべきことの優先順位を明確にして自分の人生を生きることが大切です。残された貴重な時間を他人への怒りに時間を消費するなんてもったいないです。だから自分の人生と比べて、他人への大きな怒りなんて、ないですよね。これからは静かに、心穏やかに過ごします。 -
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俗っぽく紹介するなら「2000年以上読まれ続けるアンガーマネジメントの金字塔!」とでも言おうか。
不可避的な災厄、苦痛と向き合う「摂理について」。
賢者は不正を受けることがない、と主張する「賢者の恒心について」。
そして、怒りという情念の恐ろしさと、そこから逃れる術を説く「怒りについて」。
どれも、自らの働きかけでは御しがたいものとどう向き合うのかということに集約される。
賢者の恒心における、ある種の「上から目線」で接するという態度などは文面だけを読むと驚いてしまうが、心を平静に保ちながら徳を保つには有効な手立てだろう。
怒りという情念は破滅的なもので、そもそもそこからは逃れられるなら逃れるべきだ。
しかし怒りというものはそこかしこで発生し、我々は日々過ちを起こす。
その現実と向き合い、いかによりよくあるべきかを論じた本書は現代に置いても共感する箇所が多い。
怒りに任せて話し相手を切り殺すような人間は現代にはいないが、怒りが破滅をもたらすものであるのは今も昔も変わらない。
怒りのもつ恐ろしい副作用を自覚し、距離をおいてアンガーマネジメントするためのヒントはこの古典にぎっしりと詰まっている。 -
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人生で迷子になったときは、この本を開こうと思う。友人や仕事との付き合い方、自分との向き合い方。古代から人類が持つ悩みというのは、ほぼ変わらないんですね。
予期せぬ不運に見舞われたとき、どう対処すればいいか、才能とは何か。仕事へ情熱を注ぐとはどういうことなのか。あらゆる疑問について独自の視点で書かれており、学びが多かった。たとえば、適度に自分を甘やかすとは一体どういうことか。今日に至るまで、まったく理解できなかったことに気づく。
大事なのは、正解を追い求めることではなく、生き抜くために常に考えることだ。忙しくて自分の時間を取れないと思っている人ほど、今すぐ読むべき。きっと明日から、働き方が変わる。 -
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心の師 森信三先生の言葉がどんどん還ってくる一冊。
2013年プラス100年強前 の段階では、今我々の知るアマネ・ニシの「哲学」と、セネカの指す哲学は違ったであろう。 即ち、哲学とは実学であり、実践を伴った歴史学にこそ、限られた人生の時間を超越し、即今に資するエッセンスが包含されていたのだと思う。 このエッセンスを燻り出す術こそ哲学と呼ばれたのではあるまいか。
「思慮深いと自惚れる人間は、結局、生きるための準備だけで人生を使い果たしてしまうのです。」
あるいは「未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい」
これは、”カーベ・ディアム”に全てのノイズを振り払って向き合った人だけが達せられる、二度とは無い人生のための生活を示唆する言葉といえるのではないでしょうか。 -
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再読。13年前の感想と基本的には変わらないけれど、年齢を重ねた今読むと、時間の貴重さについて、まさにひしひしと実感します。
(2012/03/12)
ローマ時代の哲人セネカによる人生論。現代語訳で読みやすい。
人生の短さは、単に絶対的な時間の長さによるのではなく、人生の一瞬一瞬をいかに過ごすかによる。時間を紛らわすような他人との付き合い、ダラダラした仕事、享楽にふける時間、むやみに日々の予定を入れて自分と向き合うことを避けるなど、流されるように日々をすごしていると、あっという間に人生は終わってしまう。重要なのは自分の時間をしっかりと持てるかどうか。セネカいわく、その時間で過去の哲人の思想に触れ、自分自身の人生と向き合いしっかりと思索することこそがしっかりと生きることにつながる。
言われてみればあたりまえのことかもしれないけれど、実際の日々を振り返ると、いかに実行が難しいことか。ただ、無為に過ごす時間が無意味である点ついては個人的には全くの同感だけれど、どのような時間の過ごし方が意味あるのかという点については、人によっては必ずしも内省的な時間だけが最重要というわけではないかもしれない。いずれにしても2000年の時を超え、語りかけられるセネカの言葉は含蓄に富み、これからも折りあるごとに紐解きたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
■マインド
1.未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい。
2.人生は短くなどはありません。与えられた時間の大半を、私たちが無駄遣いしているにすぎないのです。
3.死を免れない者として何もかもを恐れながら、そのくせ不死の存在であるかのように、何もかもを手に入れたいと望むのです。
4.あなたのような生き方をしていると、人生は、たとえ千年あっても、実際ははるかに短くなるでしょう。
5.毎日を人生最後の日のごとく大切にしているのあの男は、未来を待ち焦がれることも恐れることもありません。
6.ほぼ例外なくだれもが、まさ生きようとしているそのとき、人生のほうから見放されたと気づくのです。
7.あなたはなぜ何か月も何年もはるか先のことを思い描いているのか。なぜそれほどのんきに構えているのか。
8.過去を忘れ、現在を無視し、未来を恐れる者にあるのは、きわめて短い、不安だらけの人生です。