セネカのレビュー一覧
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「われわれの享ける生が短いのではなく、われわれ自身が生を短くするのである。われわれは生に欠乏しているのではなく、生を蕩尽する」
古代ローマの哲学者セネカによる「生の短さについて」、「心の平静について」、「幸福な生について」の三篇が収められた本です。
最初は何となくパラパラと読んでいたものの、気がつくと片手にペンを持ち、あらゆる文章を蛍光に染めながらページをめくっていました。「生の短さについて」では、老後まで閑暇の時を先延ばしにせず、哲学を追求し偉人の思想に触れることで人生は長く充実したものになると述べています。丁度、併読していた「DIE WITH ZERO」というベストセラーとの比較でいうと -
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ネタバレ私にとっては難しいなと思う部分が多々ありました。
しかし、昔と今で繋がるところもあって興味深かったです。
▪︎印象に残ったフレーズ
・『長く続いた幸せに甘やかされて、力を失った精神の持ち主は、いつまでも涙を流して嘆いていればよい。最も軽い災難の一撃で、崩れ落ちればよい。しかし、生涯にわたって災厄に見舞われ続けてきた精神の持ち主には、最も重い災難にも、強靭で確固とした不屈の心で、耐えていただきたいのです。』
・『悲しみというものは、まぎらわせるよりも、克服してしまうほうがよい』
・『信頼に満ちた心地よい友情ほど、心に喜びを与えてくれるものはない。』
→はるか昔にも友情とかあったんだなと思い、 -
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君たちは永久に生きられるかのように生きている。▼忙しさで心が散漫になると、なにごとも深く受け入れることができなくなる。そして、すべてのものを、むりやり押し込まれたかのように、吐き出してしまう。p.37▼生きることの最大の障害は期待である。それは明日に依存して今日を失うことである。セネカ『生の短さ』
無為に過ごした80年は何の役に立つというのか。その人は生きたのではなく、人生をためらっていたのだ。死ぬのが遅かったのではなく、長い間死んでいたのだ▼運命は望む(志ある)者を導き、望まぬ(志のない)者を引きずっていく▼どこにでもいる人はどこにもいない。旅に人生を送る人たちは、多くの歓待を受けるが、友 -
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ストア派の哲学者セネカの「怒り」に関する論考。
なるほど、これはいわゆるストイックというイメージにふさわしい「怒り」論だな。
ある意味、過激なまでのストイックさに恐れをなしてしまった。その分、読み物としては、思考を揺さぶる力をもっている。
この議論のある種の「過激さ」は、本物なのか、あるいはレトリックなのかというのも、ちょっと興味のあるところ。
セネカは、ローマの皇帝に近い上流社会に生きていて、最終的には肯定のネロに命令されて自死することになるわけだが、ある種の公共的な劇場空間のなかで、自己をどう演出するか、どうストア派的な言説を徹底するかというほうに向かっていたのかもしれないという感 -
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ネタバレ「生の短さについて」と「心の平静について」の2本立てで構成。
・人間は多くの時間を浪費する
・人間の生は、全体を立派に活用すれば十分に長く、偉大なことを完遂できるよう潤沢に与えられている
・生は浪費すれば短く、活用すれば長い
・偉人の特性は、自分の時間が寸刻たりともかすめとられるのを許さないこと。どれほど短かろうと、自由になる時間を自分のためにのみ使うからこそ、彼らの生は誰よりも長い。
・彼らは寸刻たりとも他人の支配に委ねられる時間はなかった。時を誰よりも惜しむ時の番人として、自分の時間と交換してもよいと思う価値のあるものは、彼らには何も見出せなかった。
・自分の生の多くの時間を人に奪い取ら -
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2022年最後の読書。
セネカはローマ帝国時代の政治家、哲人だそうな。
この文庫版は、
・生の短さについて
・心の平静について
・幸福な生について の3章を抜粋。
もっと若い時分に読めれば良かったかとも思う痛い内容であるも、今にならなければ感じ取れない部分も多々あろうかとも思う。
『人間の生は、全体を立派に活用すれば、十分に長く、偉大なことを完遂できるよう潤沢に与えられている。しかし、生が浪費と不注意によっていたずらに流れ、いかなる善きことにも費やされないとき、畢竟※、われわれは必然的に強いられ、過ぎ行くと悟らなかった生がすでに過ぎ去ってしまったことに否応なく気づかされる。われわれの享ける生 -
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-摂理について-
世界が摂理によって導かれているのに、良き人々に数多の悪が生じるのはなぜか。
神は善き人にこそ試練を与える。まるで厳父のように。
古代哲学の運命論ゆえ、なるほどとはならないが、困難な状況を乗り越えることを称揚してくれる。
-賢者の恒心について-
ストア派の考える賢者が持ち合わせている大度について扱う。
不正とは悪をおよぼすこと、すなわち卑劣な心を呼び起こすことと定義される。賢者は徳で満たされているため、悪が入り込む隙がない。従って賢者に不正を与えることは不可能である。
賢者は徳以外に何も所有していないことを理解している。従って苛烈な目に遭わされても、運命が何かを奪うとは考え -
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読みづらいけど、とても大切なことが書いてある。
最後の解説を読んでから読むとわかりやすい。
2000年前も人間や人生の本質的な部分は変わらないと実感した。
人生の短さについて
人生は無為に過ごすと何も出来ずに終わる
自分の時間を他人に奪われないようにする
時間を浪費してしまうのはやりたいことがないから
閑暇を持って目的のために時間を使う
心の安定について
自分の実力や得意なことを見極める
仕事は自分の能力に見合ったものを選ぶ
付き合う人を選ぶ。欲の少ない人が良い
質素な生活を心がける。足るを知る
疲れたら休息をとって精神を回復する。息抜き大事
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Posted by ブクログ
怒りは価値判断の誤り。怒るほど重大なことではない。傷つけられたプライドは、遠くから見ればたいしたものではない。
怒りは加減するのではなく、最初から入ってこないようにする。
怒りは強い心からは生まれない。心安らかでなければ、偉大とはいえない。
怒りの始まり、の原因と戦う=時間を置く。
怒る、ことを先延ばしする。一度に追い払おうとしない。
双方で衝突が起きたら、先に退いたほうが勝ち。
怒ったら鏡を見る=自分の姿を見れば驚愕する。
怒りの原因から遠ざかる。争い始めてから抜け出すより、最初から距離を置く。
怒りが面に出ようとしたら、その反対の様子を演じる。
毎日寝るときに、その日の自分の気