EDAのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新しい料理としてギバの角煮を旅亭で提供することになり、その美味さに陶然とされるが、次々に新しい料理を出して人々を魅了していくというテイストの物語ではない。違う価値観を持った民たちが、料理によってどう相互理解をしていくかというシリーズなのだ。なかなか侮れないのだよ。
スン家の前族長のザッツ=スンがティン=スンとともに、周りの家に火をつけ逃亡して騒動を引き起こす。この二人はとんでもない奴らなのだが、恨みつらみを石の民の前でまき散らすことによって、かえって人々の心にくさびを打ち込む結果となるのだ。雨降って地固まるだといいのだが。それにしてもアスタや普段無愛想なアイ=ファも結構自己主張しているなあ。
-
Posted by ブクログ
町の民たちをギバ(巨大イノシシ)の害から守っているにも関わらず、卑しいものとして見られている森辺の民。その森辺の民の生活を豊かにし、町の人間の偏見を何とかしようとギバの肉の店を出したアスタとアイ=ファ。ルウ家の女衆の助けもあって何とか軌道に乗り出したが、堕落した森辺の民のスン家の者たちがやって来て…。次巻は一波乱も二波乱もありそうだ。頑強な女衆の多い森辺の民の中で、身体が弱いため引け目を感じていたシン=ルウが、アスタの店を助けることで誇りを取り戻していくのがいいなあ。アスタの店に関しては、アイ=ファにも屈託がありそうだが、それを優しくほぐしてやるアスタもいい。
-
Posted by ブクログ
西の国の風来坊の守護人カミュア=ヨシュの勧めで、アスタは宿場町ジェノスにギバ肉の屋台を出すことになる。そこに至るまでに、アイ=ファやガスラン=ルティムたちと相談し、店を出すことの意義をよくよく考えて逡巡したりしている。儲けを得ることによってスン家のように堕落するのではなく、貧しい暮らしの森辺の民が救われるということなのだ。まずアスタがえらんだのはギババーグ。手伝いをするのは、あのフェロモン全開のヴィナ=ルウ。宿場町の少女ターラはもちろん来てくれたが、さてどうなるかな。アイ=ファとアスタの親密度はますます増していくけどね。こっちもどうなるのかな。
-
購入済み
盛り上がる新展開
新しい料理、新しい出会い、いろんなことにドキドキする刊です。ここまで読んだらもう止まらないでしょう。次が待ち遠しくなります。
-
購入済み
結構悪戦苦闘しているようで、トントン拍子に問題が解決することが、ちょっと気になってしまいました。そこ以外は楽しく読めました。料理の描写も分かりやすく、展開が遅いのも気にならないですね。次の刊も期待してます。
-
Posted by ブクログ
「異世界+料理」のファンタジーがブームなのだろうか。
(本当のお目当てはこちらとは違う「異世界+料理」作品だったのだけれど)ふらり立ち寄った書店にて出合ったのはこちらだった。『居酒屋のぶ』も書棚に並んでいて迷ったのだけれど、世界の広がりはこちらのほうが大きそうだったので。
父親が経営する大衆食堂を小学生のころから手伝っていた明日太。
ケガをしてしまった父親のために、父親が命の次に大事にしている包丁を取り戻さんと火の海へ飛び込んだ明日太。
火だるまになったはずの彼が無傷で意識を回復したのは、異世界のジャングルの中だった。
異世界に飛び込んじゃったものの、神さまの差配で言葉の不自由はなく、若 -
購入済み
かわいそうだが
アスタくん、現実世界で痛い目に遭わされてきたのにこんな異世界に飛ばされて、しかもお決まりの知識無双料理無双もなく、結構見ていてかわいそうです。しかしそうそううまくいかないところが他の無双系と差別化できていいとも思います。じわじわ面白くなっていきそうな雰囲気があります。
-
購入済み
純利益1割は謝礼
なんでカミュアに屋台出すのに1割渡すのかな?って思ったけど、「なろう」を見てわかった。
「うん? そんなに俺が利益を得ないと納得できないかい? それじゃあ、そうだなあ――場所代と材料費を差し引いた純利益の中から、その1割を謝礼として頂いておこうか」
ということらしい。コミカライズするのはいいけど、端折りすぎて意味不明になるのは避けてほしい。 -
-