ミチオ・カクのレビュー一覧
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ネタバレ難しいテーマは丸々1冊だと読み切れないけど、インタビュー形式で読みやすい。
人口動態が変わっていわゆる白人中心・優位な時代が終わりつつあり、多極化やトランプ政権など国際政治の状況も様変わりで、価値観や政治が不安定化している、という現状分析が多かったかと。世界がどこにどう向かうのか、帯の「「常識」の時代は終わった。「力が正義」の時代が始まる」は暗澹とするけど、ある程度ニューノーマルとして現実を認識する必要はあるのだろうな。
興味深かったのは、ジョセフ・ヘンリック(人類学者)のパート。
・WEIRD(西洋の、教育水準の高い、工業化された、裕福な、民主主義の)な特性(個人主義、他人への信頼、傾向性主義、分析的思考)は世界的には少数派。
・日本人や韓国人は欧米化著しいかと思いきや、相手との関係性によって態度を変える。
・宗教の中でも西方教会がいとこ婚を禁じたことで、氏族社会が解体。親族ベース制度から一夫一婦制の核家族→人が移動しやすくなったり、血縁以外の共同体が生まれたりして、ヨーロッパの発展・産業革命の基礎となった。
・「子ども時代に引っ越しを繰り返した若者は、友人と初対面の相手をあまり分け隔てしなくなるという」←個人的に思い当たる。
量子コンピュータ(ミチオ・カク)の話は異色、そして難しい…
水が基礎インフラ(ジェレミー・リフキン)、これ最近よく聞くな。 -
Posted by ブクログ
量子超越とは、量子原理を活用するコンピュータが、現行のデジタル式コンピュータではほぼ不可能(天文学的時間がかかるなど)な課題を解消できる能力を持つことを指す。デジタル式では2値(0か1)しか取り扱えない制約が足かせになるが、量子コンピュータではあらゆる値を取りうる不確定な特徴が強味になる。その原理を解説する内容を期待すると裏切られる。本書の主眼は、量子コンピュータがデジタルコンピュータの制約を解き放ち、これまで諦めていた、どんな問題が解決できるかを列挙している。生命発生の謎、光合成の仕組み、食糧問題、難病と創薬、老化、温暖化、宇宙など幅広い領域で、画期的な活躍が期待される。問題は、生きている間に、こうした成果がみられるのか、その難しさは半端でない。
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Posted by ブクログ
量子コンピュータは現在のスーパーコンピュータに比較できないほどの速さを持つ量子が半導体とは違い0/1以外の無数の状態を取れるため無限の計算速度を理論上持つ。その機能を利用して、組み合わせが現在のコンピューティングの計算能力では爆発するとみられるDNA/たんぱく質、気候、宇宙、をAIを使って読み解くことができるようになる。一方技術的には原子の振動をそろえなければならず、現在は絶対零度に近いところまで下げて安定性を高めるのがポイントとなり難しい。超電導-極低温、イオントラップー磁場で揃える、光量子、シリコンフォトニクス、トポロジカル、量子アニーリングといろいろあり、デファクトと呼べるものはない。
そのほかのところは何が計算能力の高いコンピューティングで必要なのかという話で量子コンピュータ自体の話は薄い。 -
Posted by ブクログ
完全文系ですが、三体で出てきたひも理論、10次元(11次元)などの表現が、実際の理論に基づいているとのことで興味を持ち、この本を手に取りました。
読み終わった感想としては、言ってることの半分も理解できなかったですが、それでも数式を使わずなるべく平坦な言葉で説明してくれるので、なんとなくの概要は掴めたような気がしています。それもこれも、作者の解説が異常に上手いからですね。
いきなり本題に入るのではなく、アインシュタインをはじめとする数多の物理学者がどういった挑戦を経て理論を構築したか。また、それによって生み出されたブレイクスルーや課題を一つひとつ丁寧に説明してくれたので、最後までワクワクしながら楽しんで読むことができました。特に、対称性という概念がただ美しいというだけでなく、実は中心的な要素であるという気づきに至るまでの流れはちょっと鳥肌がたちました。
いつか万物の理論が見つかった時、世界はどうなるのか。作者が述べた通り、それは相当未来のことでしょうし、特段私たちの生活への影響はないのでしょうが、それでも未来に思いを馳せずにはいられません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地球が壊滅的な打撃を受けて住むことができなくなった人類がどこへ向かうのか、人類の未来図を描いた本。近未来の月や火星への移住から太陽系外への進出、最後は人体の改造や強化による恒星間移動までの未来を予測する。
現代物理、宇宙開発の最新知識を動員して考察されていて興味深く読めた。
ただ著者の描く未来が数十年から万単位(更に先も)を想定しており、読み進めるほどに現実感が無くなり、SFの世界を紹介されているようで、話は面白いけれどそういう想像の世界は物理学者でなくても書けそうな気がした。
この本の後半部分がいま一つ興味が持てなかったのは、果たして数万年先も人類は存続するのだろうか?という自分自身の素朴な疑問があったからかもしれない。