ミチオ・カクのレビュー一覧
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"テクノロジーの進歩がどこまで来ているのか?そして、どこへ向かうのか?
を科学者が考察し、あらゆる分野を網羅した本。NHKスペシャルという番組があったらしいが、その番組のハイライト集とでも言えばいいのかもしれない。
2015年4月に出版された本書から3年たった2018年に本書を読むと、当時は未来的な事柄が、現在では当たり前の一歩手前まで来ている事例もある。
ドローンや空を飛ぶ乗り物、VRゴーグルやVRの活用、人口知能技術の一般化などは、ほぼ日常になりつつあるかな。
宇宙開発は、まだ遠い未来のような感覚のものが多い。
我々は、今後こうしたテクノロジーと共存していくことになるが、うまく -
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"この本はおもしろかった。
私はSF映画が大好きだ。SF映画の世界では、すでに実現している様々な装置が現実の科学で実現できるものなのか否かをニューヨーク市立大学理論物理学教授である著者ミチオ・カクさんが検証してくれる。スタートレックの世界では当たり前に使っている宇宙船エンタープライズ号を守るために作動する「シールド」。
スターウォーズの世界に出てくる惑星をも破壊するデス・スターは作ることができるのか?
スターシップは?タイム・トラベルは?
など、科学に興味のある人にも、知識の乏しい私のようなものにも楽しめた。後半の宇宙のひも理論、11次元の話には正直ついていけなかったところもあったが -
Posted by ブクログ
「ひも理論」の研究者のミチオ・カクさんの新著。
著者のひも理論の解説書の「パラレル・ワールド」は、ほんとうにスゴい本で、私が自然科学系の本を読み始めるきっかけになったもの。この世界が存在すること、それが本当に不思議、驚異にみちたものであることを知的エンターテイメントとして成立させているんです。未読の方はぜひ。
さて、この本は、著者専門のひも理論、物理学ではなくて、脳科学の最先端を紹介したもの。著者にとっては専門領域ではないので、いろいろな人をインタビューしたりして書かれている。サイエンス・ジャーナリズムという感じの本かな?
あまり難しい話しにはいかず、脳科学が今どういう状態になっているの -
Posted by ブクログ
NHKスペシャル「NEXT WORLD 私たちの未来」の取材成果の中から46のキーワードを抽出して整理・編集した本である。未来学者のレイ・カーツワイルはその著書『シンギュラリティは近い』の中で、未来を変える技術としてGNR - 遺伝子工学(Gene)、ナノ技術(Nano)、ロボット・AI技術(Robot)の3つの分野を挙げた。本書でもこれらの分野に重なるテーマが多い。本書では3つのカテゴリー「命と身体」、「生活とフロンティア」、「人工知能と未来予測」に分けられている。整理されたそれぞれのテーマをここで書き出すことで何かこの本の特色と意義がわかるような気がするので書き写してみる。
1. 命と身 -
Posted by ブクログ
あくまでいち科学者の未来像なので仕方ないが、ほとんどの2100年像は、現代の技術の発展、延長したもの。ゲームチェンジ、革新的イノベーションは想像されていない。しかしそれでもいい。たとえば「不老不死が実現」などというと荒唐無稽だが、再生医療がホームメディカル化する、であれば、なんとなくありそうな気がする。DNAセンサーや磁気自動車などは、むしろあればわくわくする。宇宙旅行の未来を考察していてひとつ鳥肌がたったこと。人間が地球外惑星に住めないのは、空気とか重力の問題以前に、時速6500kmのスピードで飛んでくる宇宙物質から身を守る手だてがないため。ならば地下なら住めるのか?まてよ?地下?地下といえ
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Posted by ブクログ
●読むキッカケ
・丸の内読書会の課題図書に上げられていたため
●サマリー
・今後2〜30年の近未来に実現しうる科学技術が紹介されていた印象。
それらは、既に実験的に部分的に実現しているものなので、
確からしく実現する可能性があるという意味で、
ドラえもんの世界とは違って、リアル感があった。
・そのリアル感によって、じゃあそれが実現した時に、
何が起こるのかを想起させられた。
そして、それによって到来する未来を、何となく不安に思う自分がいた。
・とはいえ、もし仮に到来するのであれば、
それは自分が嫌がろうがなんだろうが、勝手に到来してしまうものであって、
そうなった時に自分に出来ることは、それ -
Posted by ブクログ
「自然界のすべてを見わたして、何より大きな謎をふたつ挙げるとしたら、心と宇宙だ」という宣言から始まる。著者のミチオ・カクは「宇宙」の方の専門家だが、この本は「心」の方に焦点を当てた本。最初の方に、マーヴィン・ミンスキー、スティーブン。ピンカー、マイケル・ザガニカ、V. S. ラマチャンドラン、デイビッド・イーグルマン、デイビッド・チャーマーズ、ジュリオ・トノーニ、ジャコモ・リゾラッティ、ダニエル・デネット、などの名前がどんどん出てくるので、彼らが追求している「意識」や「自由意志」などについて脳神経学をもとに論じていくのかなと期待をしながら読むと、ちょっと違う。
心の動きがMRIで読める(本当