ミチオ・カクのレビュー一覧

  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    ミチオ・カク博士による量子超越のその先についての本。量子コンピュータに至るまでの物理学史から始まり、さながら先端科学の見本市のように量子論の適用範囲の拡がりが語られる。分子生物学から量子生物学、エネルギー、医療、農業、気候変動、そして宇宙と、量子が織り成す世界ゆえに量子コンピュータで解明が出来る可能性がある事実にワクワクさせられる。並行宇宙といったまるでSFのような世界がすぐそこまで来ている。

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    2025年06月19日
  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    量子コンピュータが全ての問題を解決してくれる、そんな夢のような話が描かれている。
    筆者の本には信頼を置いて読んできたが、さすがにこれは書き過ぎではないかと感じた。
    理解できない世界ではあるので、もし本当に実現されるなら素晴らしい事で、そうなることを祈りたい。

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    2025年05月19日
  • 量子超越 量子コンピュータが世界を変える

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    電気信号のオンオフ、1と0で計算している現在のPCにくらべ、量子コンピュータは原子から情報を得る。無限に表現できる原子の向きなどを利用して、素早く同時にいくつもの計算やシミュレーションが可能となり、現在のコンピュータの計算能力をはるかに凌ぎ、不可能と思われていたことの解決に役立てるのではないかと考えられている。本書では医学や宇宙についてフォーカスされていたが、可能性は無限だと思った。

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    2025年05月07日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    自然界を支配する四つの力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)。これらすべてを統一する理論、”A Theory of Everything”に関する本。
    神の方程式に迫る取り組みは、ニュートンの万有引力の法則から始まり、マックスウェルの法則で別の側面を得、アインシュタインの相対性理論で新たな展開を迎え、ブランクやシュレディンガーの量子論を以って著しい発展を遂げる。
    四つの力は、大元の一つの力すなわち超力から分岐し、それは11次元の存在としてひも理論で説明できるとする。特に印象的なのは、研究が進むほど対称性の重要性が増し、そこには深淵なる「美」があるということ。
    相対性理論以降の章は一般人にとって

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    2025年04月24日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    超ヒモ理論、多宇宙理論、さらにはホログラム宇宙論など物理学脳諸説を分かりやすく説明している。
    飽きさせない本。

    現代物理学を考えれば考えるほど、それは哲学になっていく。

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    2025年04月05日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    万物の理論=神の方程式は「ひも理論」であることを提示する。
    ニュートンが運動と重力の法則を打ち立てた結果、産業革命の礎が築かれた。ファラデーとマクスウェルが電気と磁気の力は一つのものだと明らかにすると、電気の革命が幕を開けた。アインシュタインや量子物理学者たちが、現実の本質は確率論的で相対的であることを示すと、今日のハイテク革命の火蓋が切られた。
    そして近い将来、四つの基本的な力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)の全てを統一する万物の理論=神の方程式への収斂がなされるかもしれない。それが「ひも理論」だ。
    実に興味深いのは、万物の理論が打ち立てられたらさぞ科学や文明の発展に寄与するものだろうと思

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    2024年04月14日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    重力と量子論を統合した万物の理論を探して、科学者が取り組んできた歴史から解説している。両者を統合できるのはヒモ理論しかなく、10次元,もしくは11次元がこの世界の姿かもしれないと言う事になるようだ。
    ただ、まだこの理論は完全には理解されていないと言うことなので、ある意味その事には驚きを覚える。
    万物の理論があるのか、それは何故存在するのかと言った哲学的な領域まで本では話が及ぶ。
    興味は尽きない。

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    2022年12月09日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    あちこちにぶっ飛んだカク先生のトーク




    芸術家にとって、美とは自分の作品に封じ込めたい、形なき性質かもしれない。しかし、理論物理学者にとって、美とは対称性だ。

    一般に、数学者は創意に富む新しい体系を生み出し、のちにそれを物理学者が理論に組み込む。

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    2022年11月01日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    名前だけふんわりとしか知らなかったひも理論という物がどんなものなのか少しだけ解像度が上がった
    まぁそれでもまだ全然難しいんですけれども

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    2022年10月30日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    物理学の最先端の理論を、数式を一切用いずに解説するのは、その分野の専門家であればあるほど困難なのだろうと想像されるが、素人もその解説になんとかついていけるのは、まさに筆者の説明力の高さのおかげであろう(もちろん、訳者の力に負うところ大なのは言うまでもない)。

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    2022年10月03日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    科学読み物として、全くの門外漢の自分でも楽しめた。最終局面の神の存在証明、は何やら急いでくっ付けた感。

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    2022年08月25日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    いわゆるマルチバースについてのポピュラー・サイエンス本の「パラレル・ワールド」がとても面白くて、大ファンになったミチオ・カクの新作。

    「パラレルワールド」後の本は、科学技術関係とか、超ひも理論という自分の専門領域以外についての啓発的な科学ライターみたいな本が多かった気がするけど、これはまた専門領域のど真ん中にもどっての入門書ですね。

    「超ひも理論」の最近の議論もざっくりと整理してあって便利ですが、この本のメインは、「統一理論」の歴史。ニュートン〜マックスウェル〜アインシュタイン〜量子力学〜ヒモ理論という一つの理論ですべてを記述しようという試みの歴史。

    なんで、いろいろな現象を説明する複数

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    2022年08月11日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    ネタバレ

    ひも理論について
    マックスウェルによる電磁波の記述から始まり、光子・電子の統一がくりこみ理論で乗り越えられたこと、さらにコンピュータによる大量の計算力でヤン=ミルズ場のくりこみを成し遂げて強い核力が統一され、現在の標準模型に至るまでの歴史が語られる。その過程で、物理学における美しさ(対称性)の重要性が強調され、標準模型は美しくないと主張される。

    著者の専門でもあるひも理論は、現在の科学で達成できるレベルのエネルギーでは実証実験をすることができないが、十分に美しく、宇宙を矛盾なく記述することができる。究極の方程式には解が無数にあり、無数の宇宙が存在すると考えられるがほとんどの宇宙では物理定数が

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    2022年07月20日
  • 神の方程式 「万物の理論」を求めて

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    ミチオ・カク(加來道雄/1947年~)は、カリフォルニア州生まれの日系3世の理論物理学者。ハーバード大学卒、カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。ニューヨーク市立大学シティカレッジ物理学部教授。専門は素粒子論、特に超弦理論で、弦の場の理論の創始者のひとり。数々のTV科学番組に出演するほか、一般向けの科学書を多数執筆しており、『パラレルワールド』はサミュエル・ジョンソン賞候補、『フューチャー・オブ・マインド』はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー1位に輝くなど、ベストセラーも多い。
    本書は、2021年出版の『THE GOD EQUATION:THE QUEST FOR A THEORY O

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    2022年05月01日
  • パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ

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    今から15年前に日本で刊行されたものの、未だにぶっ飛んだ斬新さを感じる。宇宙に関する古くて新しい議論を喚起してくれる。

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    2022年01月19日
  • 2100年の科学ライフ

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    昔なら格好良いロボットやAIに興味を持ったところが、年を取ると健康面やより良く生きるという方面に関心が強くなった自分にびっくり。

    技術が進歩すればするほど、人間自身の強化、教育が重要という事なのだろうか。

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    2021年12月16日
  • 2100年の科学ライフ

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    ・2012年に出版された2100年の未来予測。中長期で2030年、2070年、2100年までの間で我々の身近に起こり得るテクノロジー予測。
    ・本書のなかでは通勤がなくなる自宅でのリモートワークはまだ実現されていないとなっているが、
    2021年現在ではコロナによりテレワークが普及。
    ・2030年までに普及されるものとして、インターネットに接続されたコンタクトレンズや自動運転、壁面スクリーンなど。
    特にスマホなどの携帯用機器が全てコンタクトレンズに集約され、生活が拡張現実とともになる。
    ・外国人同士の言語の障壁は、万能翻訳機とインターネットコンタクトレンズやインターネット眼鏡によって次第になくなる

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    2021年06月27日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    火星に移住するとかワープを駆使して地球に似た星に移住する、なんてSFは巷にあふれかえっている。

    宇宙に行くだけでも大変なのに違う星に住むなんて!
    とは思うけれど、宇宙に住むためには今現在の科学で何が課題でそれに対してどのような解決策があるのか多角的に論じている。

    例えば、地球に似た星に向けて(宇宙戦艦ヤマト的な?)宇宙船で出発するとすると、ワームホールみたいな仮想的なトンネルは置いておいて、宇宙船での生活はどのようになるのだろうか。食べ物はどうやって調達するのか。どうやって水や酸素を製造するのか。宇宙船の燃料は何か。などなど。これらの問題に対して現在のありえる解決策を理由とともに解説してい

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    2021年06月10日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    面白い。
    ミチオカク氏得意の未来に関する推察の本それも壮大に宇宙の終わりのさらに先まで人類がどうなるかを書いている。
    ただ著者が理論物理学者なので単なる空想物語ではなくある程度最新の理論と証拠に基づいている。

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    2019年09月14日
  • 人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

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    タイトル通りなんですが、人類がいかにして地球を出て、他の惑星に到達し、そこでどのように生き残るのか、という話をわかりやすくまとめた本。ロケット工学、テラフォーミング、人体改造、天文学、AI、量子論、超ひも理論といった20世紀の技術工学から最先端の理論物理学まで、かなり広域な科学と技術の話を数式やややこしいデータをいっさい使わずにだれにでもわかるように1冊につめこんでいます。

    ぼくの好きなマンガの1つに「銃夢 Last Order」(さいきんハリウッドでヒットした「アリータ:バトルエンジェル」の原作)がありまして。その作品世界は1999年に地球に巨大隕石が衝突し、いったん人類が滅亡しかけます。

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    2019年05月20日