九岡望のレビュー一覧

  • エスケヱプ・スピヰド

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    ネタバレ

     九岡望を知った切っ掛けであり、小説家を目指した切っ掛けであり、この10年以上で数十回と読み返した私のバイブル。

     細かく書く訳でも無いのに脳裏に情景を叩きつける描写力。
     くっきりと一本芯の通った人物。
     コミカル、シリアス。展開の使い分けとシーンの切り替えが本当に上手い。
     

     そして何より、山場の盛り上がり方がえげつない。
     ズドンと心臓を叩くような圧力で読み手を物語の世界に引き摺り込み、気付いた頃には口の中をカラカラにして文字を追いかけている。

     物語全体の完成度が極めて高い「エスケヱプ・スピヰド」シリーズですが、この第一巻はその中でもトップ3に入るアツさです。

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    2024年09月13日
  • 言鯨【イサナ】16号

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    ネタバレ

     ファンタジーのようでSF。

     「言鯨」「鯨骨街」「蟲」「奇病」独特の世界観で、終盤までは完全にファンタジーだと騙されていました。

     文章はやや独特で、私のようなファンからすると最初の一ページ数行で「あぁ、九岡望の文だ」とわかるような不思議な魅力があります。
     基本的にシリアスとコミカル、アツい展開の使い分けやそれぞれの繋ぎが凄く上手い人です。

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    2024年09月13日
  • 地獄に祈れ。天に堕ちろ。

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    凄く面白い!

    設定がとても好みでした!あとがきで「B級2時間映画みたいな火薬特盛バディアクション」と触れられていましたが、まさにそんな作品です。
    キャラクター同士の掛け合いや心理描写がテンポ良く、とても楽しかったです。アクションも相変わらず分かりやすくてカッコ良くて最高でした!
    アナテマの救済兵装や、天使の設定が特にツボでした(^^)

    #スカッとする #カッコいい #アガる

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    2023年10月24日
  • ニアデッドNo.7

    購入済み

    かっこいい!

    どのキャラクターも熱く、好感が持てる性格で、大好きです。
    また、バトルの描写がかっこいいです。敵も味方もかっこよくて読むのが楽しい。あと、マンション、施設でのホラー描写も圧巻でした(><)
    1巻しか出てないみたいなのですが、続きが出たら買います!

    #アガる #怖い #カッコいい

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    2023年08月20日
  • 言鯨【イサナ】16号

    ネタバレ 購入済み

    とても面白かった!

    世界観や設定にとても心が躍りました!
    こんな風に旅をしてみたい・・・。そんな気持ちを満たしてくれます。蟲の描写がとても良くて、オトシゴがとても健気で可愛く感じてしまいました。人が乗れるような大きな蟲と心を通わせる蟲屋に憧れます。
    滅びのロマンで終わらず、再生、そしてその先を示すことで、まだまだ続く壮大なお話を感じさせます。切ない最後でしたがとても良かったです。たくさんの救いがありました。また九岡先生のこういうSFが読んでみたいです。

    #感動する #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2023年02月20日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

    購入済み

    実は初BLAME!でした。

    有名な作品なのに、初BLAME!がこの本でした。飛浩隆先生目当てで買いました。
    予備知識なしで読み始めたのですが、とても面白かったです。一番最初の「はぐれ者のブルー」を読むと、世界観を大まかに理解できるので、その後の話もスムーズに入って来ました。そして、その後の話も新しい情報を提供してくれるので、どんどん世界が広がります。
    どの話もワクワクするような世界観で、BLAME!の世界に引き込んでくれます。原作の漫画も読みたくなってしまいました。

    #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2022年09月29日
  • エスケヱプ・スピヰド 四

    ネタバレ 購入済み

    映像が頭に浮かぶ!

    今回は、蜈蚣が復帰します。蜈蚣の戦闘はド派手でスカッとします。現実で蜈蚣に出会うと「ギャァア~」なのですが、この小説を読んでいると蜈蚣がめちゃくちゃカッコよく見えちゃいます。復帰まで焦らされますが、その分最後の戦闘では大満足でした。対する敵側の蛍もめちゃくちゃカッコいいです。心理描写も迫力があり、凄く盛り上がりました。九曜が蜂と再会できるのも、この巻の大きなポイントです。
    九岡先生の小説は、戦闘シーンが本当に上手いです!激しい戦闘でも、何が起こっているか分かりやすく、カッコいい!すぐに頭の中で映像化されて、ノリノリになれます。一瞬の間に登場人物達がめまぐるしく頭を働かせている様子なども上手く

    #アガる #アツい #カッコいい

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    2022年09月29日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    昭和レトロ×廃墟×SF!
    ただそれだけでも充分惹かれるものがあるのに、そこに朴念仁と元気っ子とかなんだそれ最高だ最高!

    きっと文章だからこそ表現しきれる、スピード感のある戦闘描写が格好いい。
    ただの「兵器」だった九曜がだんだん人間性を取り戻す様子にほっこり。
    緩急のつけ方が上手いなぁ。

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    2020年12月07日
  • 地獄に祈れ。天に堕ちろ。

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    ネタバレ

    地獄の亡者(シスコン)と聖職者的エージェント(シスコン)のコンビもの。亡者がうろつく無法地帯「東凶」でおこるホラーアクション。地獄とつながった武器や、救済兵器なる物騒な武器など、中2心をくすぐる設定がかっこいい。亡者ミソギの強さやお人好しさ、エージェントアッシュの抱えたトラウマの解放、ラストの展開はアクション映画一本見たような爽快感。 

    イラストのアッシュ(姉に固執する美青年)、にひかれて読んだのだけど、彼の弟ぶりと、対等な相方のミソギのコンビはまさにバディものの楽しさがあった。

    戦闘シーンはたまにクランチ文体が入り、もろライトノベル的なケレン味あふれる感じがたまらなく楽しかった。

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    2020年01月19日
  • BLAME! THE ANTHOLOGY

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    劇場版が面白くてノベライズを探していたけれど、このアンソロジーもとても面白かった。
    設定資料集とか関連資料を探して読みたくなる気持ちが分かる気がする。
    原作を読みたい気持ちも高まった。
    181103

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    2018年11月03日
  • エスケヱプ・スピヰド 伍

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    内通者(烏帽子)の正体発覚!
    巴重症!
    蜂復活!
    鍬形登場!
    そして…朧の正体がまさかの伍長(叶葉が女中をやっていた時に世話していた人)!
    いろいろと話が進んで面白くなってきました。
    次は最後の鬼虫、柊。次巻が楽しみ。

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    2015年11月04日
  • エスケヱプ・スピヰド/異譚集

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    短編と書き下ろしで読みやすかったですね。
    これでこのシリーズは、完結です。
    サクサクと読みやすいので一度読んでみることを勧めます。

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    2015年04月23日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    秀逸

    ここ最近読んだラノベの中で間違いなくベスト。

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    2015年03月04日
  • エスケヱプ・スピヰド

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     王道ボーイミールガール! ヒロインがとにかくかわいい。どっちかって言えば亜弓よりマヤ派の人むけというか、シェリルよりランカ派な人が好きそうなヒロインなんだけど、ただ健気に尽くしてくれるだけじゃなくてちゃんと自我と行動理由がある。かわいい。キャラが生きてる。みんなかわいい。

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    2015年03月01日
  • エスケヱプ・スピヰド 七

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    表紙やあらすじに引かれて読みだしたシリーズも最終巻。竜胆さんたち鬼虫たちの会話がすごく好きです。表紙のような、今後の彼らの会話劇とか読んでみたいなあ。

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    2015年02月04日
  • エスケヱプ・スピヰド 七

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    7 完結
    最終巻にて全員の名前が判明。
    互いの命を懸けた戦いなので全員が全員無事である終わり方ではないと分かっていたが、最大級のハッピーエンドだろう。
    以後の話も気になるところだが……。
    お幸せに。

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    2015年01月21日
  • エスケヱプ・スピヰド 七

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    戦争が終わる。
    島田宗吾との剣菱との戦闘が、黒塚夕馬と竜胆の戦闘が、百舌重蔵と巴月との戦闘が、そして朧と九曜の戦闘がついに終了する。戦争が終わる。終わってしまった後を生き続ける彼らもまた動き出す。

    本編完結、ってことは、短編集が出るんですね? と帯の文句を深読みしてしばらく待つことにする。
    一冊で本当に全て終わるのか。答えはイエス。百舌親子のことも鴇子・鵠子のこともも全て回収、鬼虫と甲虫との戦闘は綺麗に相似を対にして、伍長の過去も、叶葉も綺麗に攫ってきちんと終わる。流石「終わらせること」をテーマにした話だけある。
    様々な人物が交錯するため視点切り替えも頻繁に発生するのがやや読みづらいといえば

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    2014年11月09日
  • エスケヱプ・スピヰド 六

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    この物語を読み終わった時、感じたのは「美しさ」でした。
    鬼虫六番式蟋蟀「鉤行(こうぎょう)の庵」たとえ敵側に操られていても、いずれ目を覚ますと期待していました。
    しかし実際は予想外でいて、美しいラストでした。
    主脳の庵も副脳の蟋蟀も愛しています。
    鬼虫八番式蜉蝣「無明(むみょう)の柊」元気な姿をもっと見たかった。
    とても可愛らしくて、蜉蝣の言葉遣いも素敵でした。
    凄まじい強さを誇る鬼虫たちですが、八番式は一番美しい戦い方をしていると思う。
    ラストも彼女らしく。

    万字、庵、楓、柊、夢の中、どうか安らかに。

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    2014年10月03日
  • エスケヱプ・スピヰド 六

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    本当にどのキャラクターのきちんと役割を持っていて、ドラマに深みが出てる。読み応えたっぷりでおもしろかった

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    2014年07月23日
  • エスケヱプ・スピヰド 六

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    叶葉と鴇子を連れ敵機・神鯨が向かったのは、現在も鬼虫の八番式・無明の柊のいる都市、落地だった。単身落地へ辿り着いた九曜は黒塚部隊との戦闘かいくぐり、暴走した柊の奪還を目指す。
    同刻、黒塚舞台を追って帝都から鬼虫が動き出した。連れ去られた叶葉と鴇子も、鬼虫も柊も向かうところは敵地、物語は収束へ向かって動き出す。

    ぱらぱらと捲ったとき見えた、冬寂という章題から今巻登場する柊に関しては悪い予感(ストーリーの展開的に)がしていたが見事に的中。まさにこうならざるを得ない展開を見事に描ききる力量に賞賛。

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    2014年07月12日