九岡望のレビュー一覧

  • エスケヱプ・スピヰド 四

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    鬼虫メンバーの大よその性格・戦闘スタイルが出揃った。
    (文庫未収録短編含む)
    敵の主要メンバーの名前も出揃った。
    敵詳細不明なところも多いが、それ故に続きが楽しみ。

    九曜の人間時代の名前が判明するより先に、竜胆の本名が最後にわかった。
    同時に黒塚部隊の隊長との関係も。
    まだ目覚めていないが、いずれ目を覚ました時、竜胆がどちらにつくのか楽しみ。

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    2013年06月20日
  • エスケヱプ・スピヰド 四

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    鬼虫の要・星鉄を手に入れた九曜たちは四番式・井筒の復活を試みるも中々成果を結ばない。そんな中、叶葉は勤め先の捨屋の前で行き倒れになった少女・久留守を助ける。インバネスコートに帽子という季節はずれの出で立ちの久留守は叶葉の申し出もそこそこに(でもしっかり三人前は食って)「南があかるくなったら、あぶないから、にげたほうがいい」と言い残すと姿を消す。果たして帝都は炎を操る甲虫の襲撃を受ける中、弩将の井筒が目を覚ます――。

    溜めが長いことが特徴なのかも知れない。だがそれがいい。今巻は目覚めた井筒の逡巡を巻の半分ほどの時間(尤も他の描写も並行しながらなので、単純に半分とも言えないが)を使って悩ましてい

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    2013年06月08日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    時代が昭和一〇一年ってのが好き。

    “蜻蛉”の竜胆かっこいい。
    戦闘描写をみると、本当に最強なんだなと思う。

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    2013年05月18日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    戦闘である「動」の場面はまさに威風堂々。独特の堅さとしなやかさを備えた圧倒的な文。特に序盤の戦闘がいい。

    全体ではっきりと起承転結が分かれている。倒すべき敵も明確で、少年漫画の王道バトルに近い。

    戦闘描写の堅さや舞台設定に対して日常生活(主にヒロイン)がコミカルすぎたところが気になった。もっと殺伐とした世界でもいいのでは。

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    2014年06月30日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    ネタバレ

    新しい住居で暮らしはじめた叶葉の元に、鬼虫の資料を携えて尽天から菘がやって来た。叶葉と鴇子、菊丸は捨屋で働き、九曜は可児らと協力の任につく。あらたに加わった菘も整備士として日々を暮らすことになった。
    そんな折、<星鉄>を巡る鴇子の記憶が蘇る。<星鉄>は鬼虫の秘密だった。そんな<星鉄>で精製された刀・流星刀を御所の倉で触れた九曜は突然昏倒してしまう。

    段々と敵方の姿が見えるようになってきたシリーズ三冊目。九曜の攻撃も菊丸のロケットパンチもパワーアップ、巴・剣菱も参戦の上、可児等の援助も受けられる様になっても相変わらず苦しい戦いを続けるのが何とも秀一。鬼虫の機体が敵方へ渡り、<星鉄>の半分も敵方

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    2012年12月22日
  • エスケヱプ・スピヰド 弐

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    ネタバレ

    廃墟から復興しつつある都市に舞台を移し、ボーイ・ミーツ・ガール第二段。叶葉と機体の大半を失った九曜は帝都≪東京≫に辿り着く。皇女を名乗る少女・鴇子と護衛・菊丸と下町と呼ばれるエリアで暮らしはじめるが、鴇子を狙って謎の兵器「甲虫」が動き出す。再びの戦闘に巻き込まれて不利な形勢に立たされた叶葉たちだったが、そこに現れたのは先の戦争で失われたはずの「鬼虫」シリーズ、剣菱と巴だった。それぞれ利害の一致した一同は、鴇子の失われた記憶を求めて廃墟に出撃する。

    あ…ありのまま今読んだことを呟く! ロ ケ ッ ト パ ン チ が出た……な…何を言っているのかわからねーと思うが超高速とか魔性ロリとか恐ろしい片

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    2014年06月14日
  • エスケヱプ・スピヰド 参

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    相変わらずカッコいいです。
    1巻や2巻でもあったけど、九曜が散っていった兵士たちに捧げる偽りのない敬意にはぐっとくるね。自分はこう言うのが好きなんだというのを、この作品読むまで知りませんでした。

    叶葉もヒロインっぽくなってきて、九曜に対する真っ直ぐな愛情は素敵です。

    ただ、ちょっと作者の引き出しの底が見えてきたというかなんというか……敵キャラや展開があまりに安易で陳腐じゃなかろうか。今はまだ気にならないけど、話が積み重なるにつれてつまらなくなる可能性がちらっと見えた。「スピヰド」のタイトルらしくもっと素直な展開でいいと思うです。

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    2012年12月12日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    かつての戦争で荒廃した都市の中で生きる生存者の少女・叶葉、そして兵器≪鬼虫≫の≪蜂≫・九曜のガールミーツメカもしくはボーイミーツガール。
    戦争が終わった日常には長物の九曜だったが、叶葉らとの交流を通じて徐々に生存者の集団に馴染んで行く。しかしそこに鬼虫の≪蜻蛉≫・竜胆が現れ、再び戦闘が始まる。


    戦闘! メカ! あとエスケヱプとか旧体な文字遣い!
    所々文体が崩れて口語体になる所書きになるが、それを差し引いても世界観は濃密、描写秀。だが戦闘描写が濃厚かつスピード感があるので思考回路が落ちる。なれている人であれば平気か。

    戦闘クライマックスの描写については、乗っているときに読めばアドレナリンが

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    2012年11月14日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    しっかり作られてて面白かったです。肝心の機械の変化がちょっと説明不足だったような。
    あと有名なゲームに雰囲気がとても似てるんですが、乗る機体が話せる設定だとしょうがないのかなと思います。
    これ1巻でちゃんと完結しているのも良いと思いました。

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    2012年10月16日
  • エスケヱプ・スピヰド 弐

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    話は相変わらず面白いし、キャラも2巻にしてしっかり立ってる。
    特に新キャラの鴇子と菊丸はよかったなー。
    この手の人間とロボット(?)の組み合わせは信頼関係が第一。
    素晴らしいコンビです。

    また、舞台設定やストーリーから殺伐としやすい作品だけど、膝枕や鍋など、所々に心温まるエピソードど折混ぜられているなどしっかりとそこら辺の配慮もされております。

    まだまだ風呂敷を広げているので、しばらくは続きが出そう。
    今後も楽しみです。

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    2012年09月18日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    表紙に惹かれて買いました!
    内容も面白く、アニメやマンガなどにしても楽しめそうな作品だなと思いました!

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    2012年08月26日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    第十八回電撃小説大賞受賞作品。

    面白かった!!!
    文章もとても上手で読み応えがあるし
    キャラもすごい好きだ。
    叶葉も九曜もちょうちょうかわいいなんなの……。
    そして竜胆と九曜は萌えますね。
    これはなんか、セフィロスとクラウドを彷彿とさせるような……。
    伍長が最後でてくるかなーと思ったけどさすがになかった。

    季節の描写も切ないし、これは映像で見たいなー。
    かわゆし兄妹のような二人の続きが気になる。

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    2012年08月07日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    第18回電撃小説大賞受賞作。

    硬派すぎて大賞っぽくないww
    これは例年なら、
    最終選考とかで落ちて、文庫化してから
    名作として語り継がれるタイプの作品ですよねw

    語りが硬めな上長いので途中眠くなったし、
    ワクワク感とかはあんまりなかったけども、
    それでも素晴らしかった。
    AI萌え的にw

    蜻蛉の行動すべてに意味があったところが特に素晴らしかった。
    バトル描写も頑張ってましたし。
    大賞で文句ないかと。

    いやあ良かったな。

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    2012年06月30日
  • エスケヱプ・スピヰド 弐

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    古き良きラノベって感じのシリーズ第二巻。

    一巻完結かと思ってたから嬉しいやら不安やらで展開が気になったけど読んでみたらしっかり王道。
    生きていたかつての仲間と新たな敵。
    燃えるね笑

    新キャラは最初の印象あんま良くなかったけど終わってみればなかなか。
    今後の続刊にも期待できる巻だった。

    とりあえず蜘蛛と蟷螂とか鬼虫のイラストは見てみたい。

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    2012年06月13日
  • エスケヱプ・スピヰド

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    架空日本の戦後を舞台に、孤立した生存者達のサバイバルとアンドロイド兵器の因縁闘争を併走させた異能活劇。
    隔絶された空間からの脱出劇でもあるが、彼ら生存者達にとっての天敵/死神であり救世主でもある、アンドロイド達に宿る意識の葛藤も同時に描いている。
    アンドロイド達は単純無垢な創造物でなく、人間として或いは軍人/兵器として生きた過去をそれぞれ持ち、その記憶を回想パートとして共有させることで、死の都市となり果てた閉息感漂う劇中の世界観を拡張している。

    劇中の世界観や時代性に沿ったやや堅苦しい言い回しに若干の引っかかりはあったものの、堅実なバランスの文体は頭にすっと入りやすく、読み手の咀嚼を阻害せず

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    2012年05月23日
  • 言鯨【イサナ】16号

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    前半は砂漠の惑星を舞台とした冒険物として物語が進んでいき、後半から世界の成り立ちなど解き明かされていく怒涛の展開、とてもワクワクしながら読み進めることができました。

    主人公の旗魚(カジキ)とひょんなことから行動を共にすることになる"運び屋"の鯱(シャチ)が、だんだんとお互いを信頼していくようになっていく展開も良く、良いからに後半はしんみりとしてしましました。また、同じく行動をともにすることになる"蟲使い"の珊瑚(さんご)は完全にヒロインでした。

    物語は"言葉"が重要なキーワードになっており、文章の書き方も変わった節々があり面白かっ

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    2024年01月09日
  • 地獄に祈れ。天に堕ちろ。

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    ちょっと変わった世界観の話。
    地獄から死者があふれ出す、ってたまに見るネタを
    うまい具合に使っているな、と。

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    2020年01月19日
  • 言鯨【イサナ】16号

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    ネタバレ

     カバーイラストとタイトルに惹かれて購入。概ね、期待通りの世界設定で、楽しめた。
     SFというよりかは、ファンタジー色が強いかな、と思う。世界設定もビジュアル設定も魅力的だが、文章は思ったより平易で、どことなくラノベっぽい。途中から主人公が強くなりすぎるのと、果たして絆をはぐくむまで三人が長いときを過ごしていたか、というといささか微妙な気がするけれど、基本的には面白く読めた。

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    2019年05月25日
  • 言鯨【イサナ】16号

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    ナウシカと砂の惑星とソラリスを足して割って何かスパイスを振りかけたような作品。イサナやそこの住人の正体に驚愕する。旗魚(カジキ)が死にそうになるところではウルトラマンを想像してしまうが、この作品は様々な作品を思い出させるところが欠点でもあり長所でもある。リーダビリティは高い。難しくない作品なので、遠い世界に逃げたくなるような気分の時に読むのがお奨めだ。

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    2019年03月18日
  • エスケヱプ・スピヰド 六

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    ネタバレ

    敵本拠地への侵攻と、六、七、八番式の退場。次巻が最終巻だけれど、自陣も敵陣もまだまだ余力を残している状態で、どう決着をつけるのだろうか。

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    2018年05月19日