楠木新のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
モチベーションの保ち方、働く気持ちのリセットの仕方か。現場で仕事をしながら、間接部門の仕事もすると、何となく充実感を感じる。今の仕事に厭きているのかも。働き方(意識と実務)を変えてみることが必要なようだ。
以下、引用抜粋
●『わが社の人事課長が学生を採用する基準を一言で述べよ』という課題を面接で聞かれたら、どう答えますか?」と聞いてみた。(略)結論から言えば、「自分の部下、後輩として一緒に働けるかどうか」が基準なのである。
●人事部員の多くは、社員個人個人の細かい点まで配慮できないのが現実だ。組織が要求する人材に見合った社員が豊富に在籍する会社は稀なので、組織に人を配置するだけで精一杯の人事担当者が大半である。
●社員にとっては長く同じ組織や仕事に従事すると、飽きるということも避けられない。あのドラッカーも著作の中で、社員の年齢の経過とモチベーションの関係について言及している。(略)年齢を経ることによるモチベーションの低下も絡んでいるのだ。
●人事担当者の立場で見ても、上司、部下共に力量はあると思われるのに、互いの相性が悪いために働く意欲を失っている例は少なくない。その多くは、部下が意気消沈する例が多い。上司は部下に関与するかしないかの裁量を持っているが、部下はそうではないからだ。 -
Posted by ブクログ
「働かない」人については、働かない人の個人の問題にしがちですが、実は組織の問題である点を、うまく説明していると思います。
自分の経験でいえば、昨年、PTAの役員を経験したことで、とくに悩むことなく、この本でいうところの「こころの定年」を乗り越えることができたように思います。
PTAの役員を経験することで、サラリーマン人生を終えた後の自分の姿が見えてきましたし、仕事やプライベートにおける自分のスタンスを確認できました。
そういう意味では、この本が役に立った、というわけではありませんが、自分がやってきたことが間違いではなかったことは確認でき、ホッとしました。 -
Posted by ブクログ
定年後 2017/04/25 楠木新
1954年神戸生まれ。京大出て大手保険会社に入社。40後半で一時離脱するも支社長など歴任。勤務と並行して大阪府大でMBA。50くらいから作家業。 2015年に定年退職。63くらいの著作。
定年という全てのサラリーマンに共通する大きなテーマ。著者は経歴だけで判断するとエリートサラリーマンであるが、40歳後半で一時離脱したことが契機に、サラリーマンの生き方について真剣に考えるようになったようだ。
日本のサラリーマンは、定年という、一定の年齢で強制的に会社から退場となり、肩書きや名刺がなくなる制度の中で生きている。ただ、会社という楽園にいる間は、与えられた自分の居場所に安住しがちで、いざという時の備えができていないのでないか。定年後、私たちはいい顔で生きられるのか?という問いを投げ間かけてくれる。
さまざまな定年に関するフィールドレビューの結果が示されているが、生き方は人それぞれ。
もう亡くなったが、中小零細企業を経営していた父親が若い時に話してくれた言葉がある。サラリーマンとして雇われる経験をすることは大切だけど、雇われているだけではダメだと。会社は兄が継ぎ、故郷から遠く離れた都会でサラリーマンとして生きる私には、その言葉が今も強く残っている。
私の場合は新卒で20年間働いた大阪から東京に転勤になったのが転機。東京への転勤自体は、自分の仕事や人生を広げる良い経験になった。一方で、家族、とりわけ子供まで連れて生活の拠点を移したことで、会社に合わせて生きることと、自分自身の人生を生きることは同じなのかと考えるようになった。
そのことを気づかせてくれたという意味ではと東京への転勤は紛れもなく自分にとっては転機である。この転機をどう活かすか? -
Posted by ブクログ
定年後のお金 2020/01/29
楠木新さんの本
サラリーマンは必読。
サラリーマンの老後の不安は組織から離れた時の自分自身にある。会社に関係なく自分に投資できてるか?将来のお金の不安は、自分が働くことと、身近な共同体での助け合いで解決できる。
個人もPLに加えてBSの観点から財産を管理すべきだし、管理したお金を自分や人間関係に投資すべき。貯めるだけではリターンは得られない。
今から無駄な固定費は削れ。住宅に保険、自家用車に通信費。投資は人任せにするな。
私自身、地元から離れてサラリーマンとして暮らし、転勤もしたので深い地縁はない。趣味仲間がいるわけでもないので今のところは家族を大切にしていることくらい。会社から切り離された時、私はどうなるのかなとAIに聞いたら、会社と家族の外に“薄いつながり”を少しずつ増やすことだと。たとえば、ランニング仲間、地域のイベント、サッカー観戦、仕事に近いまちづくり活動、子ども関係の知り合いなど。「会えば少し話す人」が数人いるだけでも違うと。そうだよなぁ。できることからやっていこう。
書いてある内容は誠実で、概ね間違っていないと感じた。ただ、話が長くて、もう少し要点のみを整理されても良かったかなという印象。 -
Posted by ブクログ
人事評価とはどのように行われているのだろうと思って読んでみた。
左遷は本人の受け取り方次第?外国には左遷という概念がない?
共同体意識の強い日本人だからこそ、左遷がドラマチックな問題として上がってくるというのは、ほほーう!という感じ。もちろん追い出すための左遷もあるけど、経験をさせようと思っての配置が、本人にとってはショックだったり。たしかに花形とか、路線とか、勝手に周りが出世コースに乗ってるかどうかを騒ぐのって、あるなあ。自分の異動が他人にどう思われてるかもめちゃ気になるし。
後半の、左遷をバネに良くなった例については、ちょっとご都合主義的に感じたけど、前半の日本人ならではの意識の話が面白かったので、星3つ。