楠木新のレビュー一覧
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企業の人事を取り扱う新書をよむのは久しぶりだなと思ったが、気づけば『人事部は見ている。』と同じ著者だ。あれ以来の、この手の本。
つまるところ、こういう本は貴重。
企業の人事をテーマにするというのは書きにくいことだと思うが、紹介のあった『トヨタ人事方式の戦後史』は興味がわいた。
前著(人事部は見ている。)よりも、考えさせられる内容が多い。
あるていどの年代になると「過去の実績を踏まえた配置となりやすい」とか「マネージャー自身がきちんと部下を育成したかを顧みず、仕事ができないと訴えてきたり、やたら転出させたがる人もいる」といった、人事あるあるも実感。
「左遷」かどうかは別として、「転勤」が本質的なテーマとしてあるのは事実。これを受け入れる人が昇進していくというのも、どの組織にもあるのであろう。その背景に、もともと男女雇用均等の流れがあるというのは、なるほどとも思う。
加えて、そもそも専門分化された組織なら流動的な異動はない(欧米の企業ならそうなのであろう)。
また、部署間の「序列」イメージがあるというのも深い指摘。
江崎彰『冬の火花』も読んでみたい。結局職場だけでなく「もう一つの自分」を持てという。それもそう。キャリアデザインみたいな観点も、あるよなあ。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 人生は二度ある?
第2章 「もう一人の自分」を発見
第3章 60歳からのハローワーク
第4章 最後に戻るのは地域と家族
第5章 童心に戻る
第6章 魅力的な先達に学ぶ
第7章 逆境がチャンスに
エピローグ 定年準備のための行動六か条
<内容>
『定年後』を書いた楠木さんの第2弾。自らの経験と多くのインタビューからまとまられているので、信憑性が高い。その辺の学者よりもいい知恵がたくさん含まれている。まさに定年間近の渡しには響いた。
面白かったのは、著述業になり、インタビューを多くしている著者を見て、同窓会で友人が「高校時代と変わらない」と言ったシーンだ。結局は、若い時に培ってきたものが定年後にも反映されるのだ。 -
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左遷が日本独自の雇用システムに支えられているというお話。当人の思い込みも含めて、左遷のメカニズムを終身雇用、年功序列、年次別一括管理などなど日本固有の制度との関連づけて広く考察しており、非常によくまとまっています。かくいう私も、現職では100%外資なので制度は完全にグローバルと整合しているものの、異動などに関する判断がローカルで完結している部署もありますし、また新卒で入社した前職の外資合弁では、あるきっかけから欧米スタイルの制度に移行していったが、当初は日本的な制度が色濃かったので、体感的に左遷という概念はよく分かります。ただ、説明の補強に引用している学者の研究結果が場当たり的で、外資系の制度を比較する際の理解もいまいち不十分だったりという印象です。その克服に対する提案も、経営という目から大局的に考える習慣をつけるだとか仕事以外に生き甲斐も持つだとか平凡すぎる気も。左遷に関するエッセーと考えれば悪くはないので、読者の期待によって評価は変わると思いますが。
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日本型雇用の特徴である年次別一括管理、長期雇用がもたらす左遷に切り込んだ一冊。組織の枠組みにハマりすぎる事なくワクワクし続ける為には、もう一人の自身を生み出す姿勢が大事である事に気付く。メモ。
(1)日本の組織では人と人との結びつきが強く公私の区分も曖昧になりがち。職務領域や権限が不文明な事もあって誰がリーダーになるかによって組織の性格が変わってしまう。
(2)アメリカ。契約当事者が対等原則に立った上で当事者の一方がいつでも契約関係の解消を伝える事が出来る前提。日本。労働者は会社に比べると弱い立場にあるという現実的な状況が前提。
(3)組織が出来上がっていなければ人事異動は実施出来ない。なぜなら組織のポストの中に社員を当てはめるのが人事異動だからである。
一定規模以上の会社においては定期異動は経営や組織の在り方を決める手法の一つ。
(4)ややデフォルメして言えば、企業が社員全員に一体感を持たせる働き方をのぞんでいるから、新卒一括採用はなくならない。日本型雇用システムは全人格的な評価さ、好き嫌いの入り込みやすい相対的評価。
(5)サラリーマンの世界は身分は変わらなくても格付とライン志向の世界である。
(6)不安定な心理状態を抱えながら持続的に新たな自己イメージを作り上げようと取り組む事が心構を切り替え新しい生き方を探すことに繋がる。神経症的状態の経験を経て創造的な思想や心理を発見することを、創造の病と呼ぶ(エレンベルガー) -
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理不尽な人事には理由がある。
左遷という言葉は「低い役職・地位に落とすこと」の意味で広く用いられる。当人にとって不本意で、理不尽とも思える人事も、組織の論理からすれば筋が通っている場合は少なくない。人は誰しも自分を高めに評価し、客観視難しいという側面もある。本書では左遷のメカニズムを、長期安定雇用、年次別一括管理、年功的な人事評価といった日本独自の雇用慣行から分析。組織で働く個人がどう対処すべきかも具体的に提言する。(2016年刊)
・はじめに
・第1章 菅原道真、失意の晩年
・第2章 定期異動日は大騒ぎ
・第3章 転職か、じっと我慢か
・第4章 誰が年功序列を決めているのか
・第5章 出世よりも自分なりのキャリア
・第6章 池上さん大活躍の理由
・第7章 「道草休暇」が社員を救う
・あとがき
人事は他人事ということで、楽しく読む。定期異動日は大騒ぎはサラリーマンあるあると言えるし、ある程度の規模の組織であれば、似たような光景であろう。それにしても、出世がモチベーションに繋がるのかといえば疑問な点もある。(なかにはそういう人も居るだろうがそうで無い人も増えていよう)。そうした価値観の変化に組織がどの様に対応していくのか、興味深い課題である。 -
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典型的な日本の(大)企業における人事評価をめぐるトピックスについて解説。サラリーマン生活を送るうえでのヒントが多い。
「若いころは、常に上司の期待を上回れ」「偉くなる人とうまくやれる人が偉くなる」という著者が主張する出世の秘訣は、それを実践するかどうかは別にして、そうだろうなという納得感があり、参考になった。また、会社の中で充実感を持って仕事をする方法として指摘されている「会社の仕事の中に自分に合ったものを見つける」「自分の課題意識を鮮明にする」ということも取り入れていきたいと思った。
表題の「働かないオジサンの給料はなぜ高いのか」という問いの答えとしては、「新卒一括採用+ピラミッド構造」が生み出す必然的な構造であり、高い給料は一種の既得権となっているということが指摘されている。「働かないオジサン」の解決策として、理由のいらない長期休暇「道草休暇」が提案されており、アイデアとして面白いと思いつつ、それで解決になるかなーという思いを持った。 -
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「いい顔」のオジサンを、探せ!
イキイキとしてオジサンはいるのか?
どうしたら、いい顔して働けるのか?
など書いてある。
オジサンへの批判じゃなくて
もっといい顔で働くにはどうするかってこと。
いい顔で働いてる人って
いるかなと、周りを見渡してみる、
いい顔つきの人、数人いるな。
いつも、姿勢がよくて覇気があり
顔つきがいい。
そもそも自分が
いい顔して働けてないのが問題かも。
この本すごい参考になるな。
会社辞めたい、といってた人にも貸したら
考え方ちょっと変わった、
割り切りも必要かも、と言ってた。
組織や会社に任せるだけじゃなく
自分から変えていかなきゃね。
生活も考えも。
それで、将来が決まるのかなと。