吉澤康子のレビュー一覧

  • 偽証裁判 上
     記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
     
     エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
     ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。

     19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シ...続きを読む
  • 偽証裁判 下
     記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
     
     エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
     ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。

     19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シ...続きを読む
  • 偽証裁判 下
    ウィリアム・モンクのシリーズ4作目。
    勇敢な看護師ヘスターが殺人容疑で裁判にかけられます。
    絶望的な状況の中ヘスターの無罪を信じで奔走する敏腕弁護士ラスボーンと私立探偵モンク。
    アン・ペリーの描写は本当に素晴らしい。事件の謎や人間関係から、そこへ時代の空気感や主要人物の性格まで、違和感なく、魅力的に...続きを読む
  • 偽証裁判 下
    歴史ミステリの力作です☆

    19世紀後半のイギリス。
    看護婦のヘスターは、濡れ衣を着せられて逮捕されてしまう。
    スコットランドでの裁判なので、有能な弁護士のラスボーンも、公式に担当することができない。
    元警官で私立探偵のモンクは事情を探るが、なかなか真相は見えて来ない‥
    ヘスターを愛する二人の男達は...続きを読む
  • アーサー王の墓所の夢
    サレルノで当時の最先端の科学を学んだアデリアが、中世の迷信や偏見だらけのイングランドで難しい謎に挑むという、他のミステリにない要素もあって、実に面白いシリーズ。

    今回は、アーサー王伝説!数百年前の遺骨の鑑定?調査の最中、アデリアはまたもや数々の災難に見舞われ、またもや助けに現れたのはロウリー司教。...続きを読む
  • ロザムンドの死の迷宮
    アデリアがママになっていてびっくりした。気になる子の父親との関係は…。
    脇を固めるギルサやマンスールもあいかわらずでうれしい。
    作者はよほど、ヘンリー2世が好きらしい。
    次の作品にも期待。
  • エルサレムから来た悪魔 下
    えっ、この人が死んじゃうの?とびっくり。
    今のような科学的な捜査方法のない時代の犯人探しは、大変だっただろうなあ。
    恋模様もからんできて、おもしろかった。
    続編に期待。
  • エルサレムから来た悪魔 上
    中世イングランドを舞台にしたミステリ。なんと、そんな時代にも女性の検屍官がいたとは!当然、魔女だの教会への冒涜だの、時代を反映した偏見や因習も出てきて、女性には大変な時代だったのだなあと思う。
  • アーサー王の墓所の夢
    シリーズ3作目。安定の面白さ。今作はちょっとファンタジー要素もありますが、登場人物達の生き生きとした描写は、読んでいて本当に楽しい。
    アーサー王の遺体が見つかったという話を確かめるだけのはずが、道中を共にした友人が息子と戦士ともども行方不明になってしまう。

    個性的な仲間達と謎を追う様子は、ミステリ...続きを読む
  • ロザムンドの死の迷宮
    12世紀シチリアの女医アデリアがイングランドで活躍するミステリの2作目。

    冒頭に犯人がちらつくのは1作目と同じ。しかし全く予想がつかない展開で、ついつい一気読み。

    前作で恋仲となったのに別の道を進んだアデリアとロウリーの関係も気になる。
    また、お守り(1作目で活躍した犬)亡き後も、また臭い犬が出...続きを読む
  • エルサレムから来た悪魔 上
    上巻。
    12世紀のイングランドを舞台にしたミステリー。最初だけ人物を把握するのにちょっと大変でしたが、シチリアの検死医アデリアがイングランドのケンブリッジに到着する頃には、すっかりハマりました。
    幼い子供が張り付けにされ殺された事件。死体を検分したアデリアは恐ろしい暴力の痕跡を見つける。

    幼い子供...続きを読む
  • エルサレムから来た悪魔 下
    下巻。
    上巻を読み終わった後、一気に読み終えてしまいました。

    怒涛の展開と、事件に迫る主人公の感情が爆発して、上巻とはまた違った展開に。
    事件は恐ろしい展開に向かいつつ、まさかの干物女にロマンスが?!

    いやー、ちょっと笑っちゃいましたが、彼女は頑張ったので、安易な展開も仕方ないね(笑)

    それに...続きを読む
  • ロザムンドの死の迷宮
    中世イギリス・ミステリ2冊目。
    アデリアは、女ながらシチリアの大学を出た医者。
    事件の調査のために、シチリア王からイギリスに派遣された。
    当時のイギリスでは女医など考えられず、魔女扱いされる危険が大きいため、サラセン人の召使いの男性を医者として、自分は通訳兼看護師としてふるまっている。

    シチリア帰...続きを読む
  • エルサレムから来た悪魔 上
    勧められて読みましたが、面白かったです。舞台は12世紀のイギリス。十字軍やユダヤ人との対立など、古い時代背景にありながら、法医学の女医が主人公となって、難問を解決するという物語です。最後に出てくる犯人は、ちょっと異常なのと、そうなった原因がよくわからないのが残念でしたが、一気に読んでしまいました。
  • エルサレムから来た悪魔 下
    12世紀イングランド。
    ケンブリッジで起きた連続殺人を解決するために招かれたのは、ナポリのシモンで通る調査官と、検死を専門とする女医のアデリアと、その従者のサラセン人マンスール。
    十字軍の時代に目立つ三人は薬売りとして旅をし、アデリアは娼婦と誤解されたりする。
    修道院長の紹介で、沼沢地の出身で料理の...続きを読む
  • 父から娘への7つのおとぎ話
    幼い頃から父親を断絶して成長したレベッカが主人公。俳優として名高い父親の取材を申し込んだ記者との接触により独自で父親探しを始めた主人公が行き着く先は?と言うミステリーっぽい作品。結果はどうれあれ、プロセスがとても良かったし、忌むべき父親像を恋うる対象に格上げした雰囲気も良かった。
  • 父から娘への7つのおとぎ話
    まず、表紙の可愛らしさ。
    そして、タイトル。
    ノスタルジックで、ほっこりしたストーリーを誰もが想像するのではないでしょうか?
    …結果、全く違いました。
    誰もが知っている有名な子ども番組に出演していた父。娘のレベッカが子どもの頃に番組からは降板し、行方も分からない。
    20年間会っていなかった父をあるき...続きを読む
  • あの本は読まれているか
    感動した…!どんな不条理にも苦しみつつも強かに立ち向かっていく女性達の姿が心に響いた。解説にも書かれていたようにイレーナ、サリー、オルガだけじゃなくてそれ以外のその時代を生きた全ての人々(特に女性達)の物語だったんだと思った。まさか恋愛要素も入っているとは驚きで、苦しかったけれど、最後のエピローグが...続きを読む
  • あの本は読まれているか
    あらすじから受け取る印象と、読み終わった印象が違う本だと感じた。文学の力を信じる人たちがいてこその文学だと感じた。ただ、1番驚いたのはこの小説が実際にあった出来事をモデルにしており、「ドクトルジバゴ」が実在する事だった。
  • 父から娘への7つのおとぎ話
    娘にとって父親の存在は母親とは随分違うと思う。自分のことを考えるとやっぱりそう。今、生きていたらどんなことを話していただろう。ラスト、とても良かったと思う。