吉澤康子のレビュー一覧
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ネタバレ1年前に読んだけど、あらすじ読んでも全然思い出せなくて再読 ヤバイナ(一一")やっぱ本棚に登録していかないと…痛感
アーロンはブラジルなんか行かないでゾーイを励まし一緒に乗り越えてサンドラ(兄弟のお母さん)に孫の顔見せてやってほしかったけど、まぁ、そんなどあつかましさはこの若い二人にはないかw
それにしてもサンドラは、踏んだり蹴ったり状態で気の毒すぎる 元旦那は再婚で浮かれてるし、次男は事故死、次男の彼女からは冷たくされ、長男はブラジルへ放浪の旅、そら、アル中にもなるやろ これからどうやって生きて行けというねん こうなったらアーロン、明るいブラジル娘ゲットして孝行息子になってサ -
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記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。
19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シリーズなのだが、ヘスターいなくて大丈夫なの??って思った。
モンクもラスボーンも有能なのだけど、常にヘスターが得てくる情報によるところが大きかったのに、そのヘスターが身動きとれない状態になるなんて。
しかも、エディンバラでの裁判になって、ラスボーンは弁護ができない。
四面楚歌の状態でどうなると -
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記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。
19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シリーズなのだが、ヘスターいなくて大丈夫なの??って思った。
モンクもラスボーンも有能なのだけど、常にヘスターが得てくる情報によるところが大きかったのに、そのヘスターが身動きとれない状態になるなんて。
しかも、エディンバラでの裁判になって、ラスボーンは弁護ができない。
四面楚歌の状態でどうなると -
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歴史ミステリの力作です☆
19世紀後半のイギリス。
看護婦のヘスターは、濡れ衣を着せられて逮捕されてしまう。
スコットランドでの裁判なので、有能な弁護士のラスボーンも、公式に担当することができない。
元警官で私立探偵のモンクは事情を探るが、なかなか真相は見えて来ない‥
ヘスターを愛する二人の男達は?
上巻では、当時の雰囲気や事情をたっぷり書き込み、ヘスターが窮地に追い込まれていく展開でした。
後半はかなりアクティブに、どんどん事実が明かされていきます。
当時の上流の女性たちの、礼儀や偏見に押さえつけられているようでいて意外に行動的な面も明らかに。
かのナイチンゲール女史も、ヘスターの人柄の -
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12世紀シチリアの女医アデリアがイングランドで活躍するミステリの2作目。
冒頭に犯人がちらつくのは1作目と同じ。しかし全く予想がつかない展開で、ついつい一気読み。
前作で恋仲となったのに別の道を進んだアデリアとロウリーの関係も気になる。
また、お守り(1作目で活躍した犬)亡き後も、また臭い犬が出てきます。あまり役に立たないけど、つねにアデリアについて回るその健気な姿は、酷い事件の中では癒しです。
とにかく登場人物の個性が前作よりもさらに際立っていて、王妃や王の愛妾ロザムンド、さらにはそれぞれの臣下達、どいつもこいつも興味深い。
生き生きとして、なんとも賑やかなミステリです。 -
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下巻。
上巻を読み終わった後、一気に読み終えてしまいました。
怒涛の展開と、事件に迫る主人公の感情が爆発して、上巻とはまた違った展開に。
事件は恐ろしい展開に向かいつつ、まさかの干物女にロマンスが?!
いやー、ちょっと笑っちゃいましたが、彼女は頑張ったので、安易な展開も仕方ないね(笑)
それにしても男性の下半身が良く出てくること。まあ、女性は汚らわしいとされていたキリスト教へのあてつけですかね。
忘れちゃならないのが主人公にいつも付いて行く、ものすごく臭い子犬の「お守り」(犬の名前ね)がコミカル要素を追加してくれて、ほんとに一気に読めました。どんだけ臭いのかよ!って突っ込みたくなります -
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上巻。
12世紀のイングランドを舞台にしたミステリー。最初だけ人物を把握するのにちょっと大変でしたが、シチリアの検死医アデリアがイングランドのケンブリッジに到着する頃には、すっかりハマりました。
幼い子供が張り付けにされ殺された事件。死体を検分したアデリアは恐ろしい暴力の痕跡を見つける。
幼い子供が何人も犠牲になるかなり凄惨な事件ですが、事件そのものと合わせて歪んだ権力をもつキリスト教会やユダヤ人、ユダヤ教への民衆の歪んだ偏見が、牧歌的な風景の中にぶちまけられています。
主人公はユダヤ人に育てられた捨て子で医学へ身を捧げ、シチリアの最も優秀な医者であり、かつ女子力皆無の干物女。医者と言っても -
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中世イギリス・ミステリ2冊目。
アデリアは、女ながらシチリアの大学を出た医者。
事件の調査のために、シチリア王からイギリスに派遣された。
当時のイギリスでは女医など考えられず、魔女扱いされる危険が大きいため、サラセン人の召使いの男性を医者として、自分は通訳兼看護師としてふるまっている。
シチリア帰国をイギリス国王ヘンリーに許されず、一作目に出来た恋人との間の愛娘アリーを一人で育てている。
頼りになる乳母はいるけどね。
アリーの父はロウリー司教。結婚はアデリアが断ったのだが、それを受け入れて去っていったことを怒っている女心。
今回の事件は、国王ヘンリー2世の愛妾ロザムンドの毒殺事件。
王妃エレ -
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Posted by ブクログ
12世紀イングランド。
ケンブリッジで起きた連続殺人を解決するために招かれたのは、ナポリのシモンで通る調査官と、検死を専門とする女医のアデリアと、その従者のサラセン人マンスール。
十字軍の時代に目立つ三人は薬売りとして旅をし、アデリアは娼婦と誤解されたりする。
修道院長の紹介で、沼沢地の出身で料理のうまい老女ギルサに世話をして貰い、その孫でみすぼらしいがじつは利発な少年ユルフとも次第に仲良くなる。このコンビがいいですねえ!
小さな女子修道院の院長はやり手で、最初に殺された少年を聖ピーターとして遺骨を祭り、訪れる人々から金を集めていた。
女は封印してきたアデリアが、異国の地で惹かれた男性は…?
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
・感想
ラーフェンスブリュック強制収容所のことをこの作品で初めて知った。
人体実験、劣悪な環境、奴隷労働、死刑…
こういう作品読むとやはり人間ってのはろくでもない生物だなぁとつくづく思う。
「まさかこんな事ができるなんて…」とか驚かない。
誰だってどこでだっていつだって愚かで残酷なことするのが人間だと思う。
そんな環境でウサギたち(人体実験の被験体)と助け合いながら半年間を生き延びたローズ。
悲惨な体験をしたあとでは、たとえ平和な世界に生きていても前の自分とは違っていて、知らなかった時の自分には戻れない。
消えることのない悲しみと苦しみと共に生きてくしか無いのが辛いわ。
ロー -
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たった1人の圧倒的なヒロインではなく、西と東の世界の、ちょっと優秀な、でもまあ普通の女性たちによって語られる、大きな圧倒的な物語。
東西冷戦。アメリカとソ連。鉄のカーテンの向こうに、豊かな文化をもった別の世界があるというリアルなファンタジーはロマンチックでさえある。
読後感は米原万里さんの『オリガモリソヴナの反語法』に不思議なくらいそっくりで、とても豊かでスリリングで、愛情深い。
どこまでが史実で、どこがフィクションなのか、とても気になりつつ最後までこの世界を楽しんだ。何も知らなかった『ドクトル・ジバゴ』を、このあと読んだらまたどんなふうに世界が広がるのか、今から楽しみだ。 -