吉澤康子のレビュー一覧
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2 続いて、「ベルリンは晴れているか」の深緑先生がおすすめされていたこちらを。時は同じく第二次大戦末期。ナチスに捕らえられ、情報を書き記すことで尋問を逃れた特殊部隊所属のクイーニー。ところが手記は小説の体裁を取り、親友のマディとの出会いやこれまでの歩みを克明に記したものだった……というのが第一部。
第二部はマディ視点で、クイーニーを救出すべくレジスタンスと活動をともにするうち、真実(=ヴェリティ)が明かされるという構成。
イギリス補助航空部隊(ATA)とピーターパンを絡めたお話は過去に同人誌で読んだことがあったので、不思議な縁に首を捻ったものです(もちろん作者さんにはこちらも勧めました)。
聡明なクイーニーと、勇敢なマディ。ふたりの友情を無惨に引き裂いた戦争に憤りつつ、それをどこにぶつけてよいのかと持て余しているうちに号泣に変わる巧みな構成で、言葉を失います。「尊い」ってこういうことを言うんじゃないのかな…… -
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ネタバレ1年前に読んだけど、あらすじ読んでも全然思い出せなくて再読 ヤバイナ(一一")やっぱ本棚に登録していかないと…痛感
アーロンはブラジルなんか行かないでゾーイを励まし一緒に乗り越えてサンドラ(兄弟のお母さん)に孫の顔見せてやってほしかったけど、まぁ、そんなどあつかましさはこの若い二人にはないかw
それにしてもサンドラは、踏んだり蹴ったり状態で気の毒すぎる 元旦那は再婚で浮かれてるし、次男は事故死、次男の彼女からは冷たくされ、長男はブラジルへ放浪の旅、そら、アル中にもなるやろ これからどうやって生きて行けというねん こうなったらアーロン、明るいブラジル娘ゲットして孝行息子になってサンドラを安心させてやってくれ -
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記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。
19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シリーズなのだが、ヘスターいなくて大丈夫なの??って思った。
モンクもラスボーンも有能なのだけど、常にヘスターが得てくる情報によるところが大きかったのに、そのヘスターが身動きとれない状態になるなんて。
しかも、エディンバラでの裁判になって、ラスボーンは弁護ができない。
四面楚歌の状態でどうなるとはらはらしてたら…。
人間、常日頃の行動がやっぱり大事だよねと思うよ。
で、やっぱり三人揃って、というかヘスターがいてこそ物語が動き出す。
事件そのものは、なんとも後味の悪いものだった。
ストレスって、とことん人間を歪ませるんだね。
で、三人の三角関係(?)みたいなのが、じれったく微妙になっているのが一種の清涼剤でした。
いやあ、この慎み深さがくせになります。
じれったいが、まだまだこのままでいてほしいです。 -
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記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。
19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シリーズなのだが、ヘスターいなくて大丈夫なの??って思った。
モンクもラスボーンも有能なのだけど、常にヘスターが得てくる情報によるところが大きかったのに、そのヘスターが身動きとれない状態になるなんて。
しかも、エディンバラでの裁判になって、ラスボーンは弁護ができない。
四面楚歌の状態でどうなるとはらはらしてたら…。
人間、常日頃の行動がやっぱり大事だよねと思うよ。
で、やっぱり三人揃って、というかヘスターがいてこそ物語が動き出す。
事件そのものは、なんとも後味の悪いものだった。
ストレスって、とことん人間を歪ませるんだね。
で、三人の三角関係(?)みたいなのが、じれったく微妙になっているのが一種の清涼剤でした。
いやあ、この慎み深さがくせになります。
じれったいが、まだまだこのままでいてほしいです。 -
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歴史ミステリの力作です☆
19世紀後半のイギリス。
看護婦のヘスターは、濡れ衣を着せられて逮捕されてしまう。
スコットランドでの裁判なので、有能な弁護士のラスボーンも、公式に担当することができない。
元警官で私立探偵のモンクは事情を探るが、なかなか真相は見えて来ない‥
ヘスターを愛する二人の男達は?
上巻では、当時の雰囲気や事情をたっぷり書き込み、ヘスターが窮地に追い込まれていく展開でした。
後半はかなりアクティブに、どんどん事実が明かされていきます。
当時の上流の女性たちの、礼儀や偏見に押さえつけられているようでいて意外に行動的な面も明らかに。
かのナイチンゲール女史も、ヘスターの人柄の証人として出廷、まわりを圧倒します。
三人で捜査に当たるというシリーズなのですが、この三人の微妙なバランスも読みどころ。
男二人はかなり愛情を自覚し始めた様子。
率直で勇敢なヘスターは、飾り気がなくて美人というほどではないけど外見もまあ悪くはなさそう。
何よりも他にない個性で、忘れられない存在になっていくようです。
ヘスターは教養があって優しいラスボーンには好感を抱いていますが、すぐぶつかるモンクのことは喧嘩友達ぐらいにしか思っていない。
モンクのほうは、ヘスターは気が強すぎると思っているし、自分に記憶喪失というハンデがあるため、積極的にはなれないでしょう。
でも傍目には‥何となくお似合いに見えているかも?
読み応えのある展開の作品でした。
続きも楽しみにしています! -
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12世紀シチリアの女医アデリアがイングランドで活躍するミステリの2作目。
冒頭に犯人がちらつくのは1作目と同じ。しかし全く予想がつかない展開で、ついつい一気読み。
前作で恋仲となったのに別の道を進んだアデリアとロウリーの関係も気になる。
また、お守り(1作目で活躍した犬)亡き後も、また臭い犬が出てきます。あまり役に立たないけど、つねにアデリアについて回るその健気な姿は、酷い事件の中では癒しです。
とにかく登場人物の個性が前作よりもさらに際立っていて、王妃や王の愛妾ロザムンド、さらにはそれぞれの臣下達、どいつもこいつも興味深い。
生き生きとして、なんとも賑やかなミステリです。 -
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下巻。
上巻を読み終わった後、一気に読み終えてしまいました。
怒涛の展開と、事件に迫る主人公の感情が爆発して、上巻とはまた違った展開に。
事件は恐ろしい展開に向かいつつ、まさかの干物女にロマンスが?!
いやー、ちょっと笑っちゃいましたが、彼女は頑張ったので、安易な展開も仕方ないね(笑)
それにしても男性の下半身が良く出てくること。まあ、女性は汚らわしいとされていたキリスト教へのあてつけですかね。
忘れちゃならないのが主人公にいつも付いて行く、ものすごく臭い子犬の「お守り」(犬の名前ね)がコミカル要素を追加してくれて、ほんとに一気に読めました。どんだけ臭いのかよ!って突っ込みたくなりますよ。
同じ主人公の続編もあるらしいので、探して読みたいな。 -
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上巻。
12世紀のイングランドを舞台にしたミステリー。最初だけ人物を把握するのにちょっと大変でしたが、シチリアの検死医アデリアがイングランドのケンブリッジに到着する頃には、すっかりハマりました。
幼い子供が張り付けにされ殺された事件。死体を検分したアデリアは恐ろしい暴力の痕跡を見つける。
幼い子供が何人も犠牲になるかなり凄惨な事件ですが、事件そのものと合わせて歪んだ権力をもつキリスト教会やユダヤ人、ユダヤ教への民衆の歪んだ偏見が、牧歌的な風景の中にぶちまけられています。
主人公はユダヤ人に育てられた捨て子で医学へ身を捧げ、シチリアの最も優秀な医者であり、かつ女子力皆無の干物女。医者と言っても死体専門。
その彼女とシチリア王の側近のユダヤ人とアラブ人の召使、さらに個性的な登場人物達が邪魔をしたり、協力したりと賑やか。
上巻ではあまり捜査は進みませんが、驚きの展開もあります。
誰に何が起こってもおかしくないんだと、思い出させられて、面白いです。 -
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中世イギリス・ミステリ2冊目。
アデリアは、女ながらシチリアの大学を出た医者。
事件の調査のために、シチリア王からイギリスに派遣された。
当時のイギリスでは女医など考えられず、魔女扱いされる危険が大きいため、サラセン人の召使いの男性を医者として、自分は通訳兼看護師としてふるまっている。
シチリア帰国をイギリス国王ヘンリーに許されず、一作目に出来た恋人との間の愛娘アリーを一人で育てている。
頼りになる乳母はいるけどね。
アリーの父はロウリー司教。結婚はアデリアが断ったのだが、それを受け入れて去っていったことを怒っている女心。
今回の事件は、国王ヘンリー2世の愛妾ロザムンドの毒殺事件。
王妃エレアノールは王に幽閉されていたが、脱走。疑われるが、雲隠れしたまま。
ヘンリーとエレアノールは何人も子をなした仲だが、しだいに険悪に。王妃幽閉の理由は下々にははっきりしていなかった。
度重なる浮気のうえに麗しのロザムンドと歌われた愛妾のせい?
ロザムンドの暮らす塔の庭を迷宮にしたというのは…
ヘンリーは何を考えていたのやら。
しかし、ロザムンドが太っていたというのは事実??
子供達は皆、けっきょく母親の味方というのは、ヘンリーに問題もありそうだが、父である前に王だったのか?
このとき王が激昂すれば、国を二分する戦乱が起きそうな事態に。
ロウリーからの呼び出しに、複雑な心境のアデリア。
傑物の王妃エレアノールが登場。華やかで楽しめます。
質素な暮らしをするアデリアからすれば、他国の王妃には違和感もあるのだが、次第に特異さも認めていく。
作者はヘンリーの大ファンのよう。
急逝が惜しまれます。
まだ続きが2冊あるのは、翻訳して貰えそう?! -
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12世紀イングランド。
ケンブリッジで起きた連続殺人を解決するために招かれたのは、ナポリのシモンで通る調査官と、検死を専門とする女医のアデリアと、その従者のサラセン人マンスール。
十字軍の時代に目立つ三人は薬売りとして旅をし、アデリアは娼婦と誤解されたりする。
修道院長の紹介で、沼沢地の出身で料理のうまい老女ギルサに世話をして貰い、その孫でみすぼらしいがじつは利発な少年ユルフとも次第に仲良くなる。このコンビがいいですねえ!
小さな女子修道院の院長はやり手で、最初に殺された少年を聖ピーターとして遺骨を祭り、訪れる人々から金を集めていた。
女は封印してきたアデリアが、異国の地で惹かれた男性は…?
ヘンリー王も登場!
シリーズ化されるのが楽しみ。 -
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ネタバレ理由あって!アンデルセン!!!です。鬱展開多いよ……(その前がキラッキラ女の子大好き展開のグリムだったから余計に)。「イーダちゃんのお花」はあらすじちょっと知ってたけどよかったな……。
「お父さんのすることはいつもよし」はわらしべ長者を一瞬思い出したけど、物語の原型としてよくあるやつなのかもしれない。まあ結末の是非はともかくとして……。
「人魚姫」は最近子供向けのアニメを見たばかりだったから、そうだよ!原作はこれだよ!!!って思わず喜んでしまった(言い方……)。悲恋なんだけど、でもなんだか美しさもある不思議。人魚姫も王子様も相思相愛ハッピーエンド!が一番子供向けなんだろうけど、でもやっぱり人魚姫の物語はあのラストがいいんだろうな。。。と改めて思った。