吉澤康子のレビュー一覧

  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

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    イギリスのおとぎ話集。

    子供の頃に読んだお話が多かったですが、改めて読んでみると文章の雰囲気が違っていたり、細部を忘れていたりして楽しく読めました。

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    2019年05月15日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

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    美しいレディ・メアリーが熱烈に求婚された美青年で金持ち、礼儀正しくて快活なフォックス氏の美しい城をこっそり見に行くとそこには・・・!(『フォックス氏の城』)残酷なお話あり、『三びきの熊の話』『ジャックと豆の木』などのなじみ深いお話あり。集められたイギリス童話の不気味で奇妙なあじわい・・・これは確かに夜ふけに読みたくなります。黙って読んでも声に出して読んでも楽しいおとぎ話集です。

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    2019年05月15日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    普通に面白かった。その言葉が1番しっくり来るだろうか。

    舌を巻く味の濃いメインディッシュでも、贅を尽くしたデザートでもない、お口直しのシャーベットのような作品。 シンプルだけど不思議と心に残るのだ。 訳者の訳しわけが見事で、これまた静かな感動に一躍買っている。

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    2019年03月20日
  • ローズ・アンダーファイア

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    フィクションだけど、フィクションじゃない…そんな感じ。

    ラーフェンスブリュック強制収容所に関するもの。

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    2019年03月05日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    なかなか評価の難しい小説。
    第二次大戦時のイギリス。偶然巡り合った二人の若い女性。一人はパイロット、もう一人はスパイ。
    物語はナチス占領下のフランスでナチスの捕虜となってしまったスパイの女性が、拷問の末の、情報提供として書き始めた小説形式の独白として描かれる。
    これが第1部。
    第2部はパイロットの女性の視点で描かれる捕虜になった女性を救出するための話。
    当然ながらこの第1部の奇妙な小説が第2部の展開の伏線となり、話は展開していく。
    なぜ評価が難しいかというと、第1部が結構長いのだ。若い二人の女性の青春記みたいな感じもあるが、それでも長い。
    第2部で伏線など回収されていくが、そこまで第1部が長く

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    2018年11月10日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    悲しい。でも読むのを止められなかったです。
    ナチスに捕らわれたジュリーが、拷問の末に書かされるようになった手記は、親友マディの日々でした。
    ジュリーとマディの、戦時下でも害われない友情と、それを読んできてからの、第二部の「キスして、ハーディ!キスして、いますぐ!」が泣けました。
    戦争さえ無ければ…と思うシーンがたくさんあって、もうこんな世界にしてはならないという思いを改めて感じました。

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    2018年09月19日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    さまざまな謎が第一部の手記、驚愕の事実が判明する第二部の手記。そして慟哭の結末、という内容紹介。
    ナチス占領下のフランスで捕虜になった若い女性スパイとその親友の女性飛行士が主人公だが、第一部の謎というのが、どこが謎でどこがカギなのか私にはわかりにくかった。第二部でこういうことか、とうなづけるところもあったが、第一部を三人称にした意味がどうもよく理解できないままだ。
    だからと言ってこの作品の価値を否定するつもりは毛頭ない、ないのだが。
    ヤングアダルト向けに書かれたそうだが、十分に読みごたえはある。
    ハッピーエンドにせず、二人が自分に課せられた使命を担って逃げない、その雄々しさに胸が詰まる。
    ただ

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    2018年09月13日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    ネタバレ

    前半読みにくくてちょっと読み進めるの大変だったけど(暗号化されてるからなおさらなのか)2部のキティホークの章は読みやすくなった。エンゲルに驚いた。みんな分からない。一体誰が敵で誰が味方なのか…
    夜と霧という言葉が何度も出てきたが、かの有名な夜と霧のタイトルはここからなのか?

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    2018年01月29日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    第二次大戦中、女性パイロットのマディと女性無線技士のクイーニーは親友同士。クイーニーはスパイでもあり、マディの操縦する飛行機でフランスにもぐり込むが、ナチスに捕まり拷問をやめる代わりに、知っている情報を書くように紙とインクを渡される。残された時間の中で、クイーニーは生きているかどうかわからない親友マディについてを小説のように書き始める。この紙が無くなり、与えられた時間が過ぎればクイーニーは実験材料として収容所へ送られるであろう。

    第二部は、フランスにもぐり込んだクイーニーがレジスタンスとともに活動する場面が描かれる。そして、第一部の真実が明かされる。
    戦時寺中の過酷な状況の中、お互いを信頼し

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    2017年12月16日
  • コードネーム・ヴェリティ

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    タイトルと装幀だけでレジに持って行ったので、あらすじやジャンルは分からないまま読み進めた。創元推理文庫なのでミステリか?とあたりをつけるも、それにしては色んなことがあからさまなので、不思議に思いつつ。

    解説まで読んで、児童書なのだと知って納得した。本書は2部に分かれており、秘密が散りばめられているが、浅く土がかけられている程度だ。分かりやすいと行っていい。

    誤解しないでほしいが、児童書は好きだ。私の読書体験の原石だから。飛行中の景色ーー緑色の月の光や、心の底から邪悪な人間としての描写がないことーーあの親衛隊大尉すらーーなどは、懐かしさを覚える。子供の頃、この本を読んだらきっともっと胸の奥ま

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    2017年04月23日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    当時の服装や髪型、町中の風景など12世紀のイングランドがうまくイメージできない。そのせいかファンタジーや SFでも読んでいる気分になった。
    とは言え、教会や十字軍、ユダヤ人への差別問題など、歴史をメインに据えて読むとなかなか興味深い。一国の王さえ黙らせるほどの教会の権力は、後のヨーロッパを型作るのに必要不可欠だったかもしれないが、キリスト教徒ではない日本人には理解し辛いかもしれない。

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    2016年07月22日
  • ケチャップ・シンドローム

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    女性独特の自己中さ×思春期独特の浅はかさの最強タッグで贈るドロドロ恋愛ミステリなんだけど、このドロドロさは確かにケチャップみたいなポップさがあるなぁと感じます。

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    2015年11月28日
  • アーサー王の墓所の夢

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    さらに冒険色が強くなった3作目。
    アーサー王の剣が呼び起こす神秘のくだりはファンタジー小説ならありだと思うが、異常ではあるけれどあくまで人間自身に宿る狂気を描いてきた今までの作品の流れからすると、ちょっと異物感を感じる部分だった。

    ロウリーもなかなかおいしいところを持っていくキャラだが、ヘンリー2世はさらに上をいくトンビに油揚げキャラだなw
    王のくせに何とも人間くさくて不思議な愛嬌のある彼だからこそ、前作のエレアノールは憎みきれない情を抱いていたんだと思いたい。

    それにしてもこの著者といいケイト・ロスといい、なぜ期待を寄せる時代物ミステリー作家は4作目が遺作になってしまうのか…本当に残念で

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    2013年12月22日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    前作よりも冒険色が濃くなった。
    一番強烈な印象を残してくれたのが、終盤で対面するエレアノールとヘンリー2世の複雑な愛憎。
    謀叛と鎮圧を繰り返す2人のやりとりは心底憎みあってる敵同士というより、互いの首をかけたゲームに慣れきったただの倦怠期の腐れ縁夫婦だった。

    気まぐれに家出した妻の帰りを受け入れるような気軽さで幽閉をほのめかすヘンリーと、夫が決めてある幽閉場所に平然とケチをつけてくるエレアノールに心持っていかれました(*´д`*)

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    2013年12月22日
  • アーサー王の墓所の夢

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    本が好き!様より、献本いただいた一冊になります。
    舞台は12世紀、題名にあるアーサー王の時代からは600年ほど経過した時代。

    アーサー王、イギリスの伝説的な王で当時のイギリスを守ったということ、
    その際エクスカリバーという伝説的な剣を保持していた、といった位のイメージです。

    歴史学的には、実在性についての論争もあるとのことで、
    イギリスにとっては、神話と伝説と歴史がない交ぜになった感じでしょうか。

    日本で言う『古事記』と同じような位置づけなのかな、なんて。

    さて本書は、そのアーサー王と妻グィネヴィアにまつわるミステリー、
    主人公は、アデリアとの女医さんとなります。

    大学で医学を修め、

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    2013年08月30日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    12世紀のイングランドが舞台の歴史ミステリ。
    これは第2作で、独立した物語ではあるが第1作での人間関係が反映されているので、順番に読むべきだったかもしれないとちょっと後悔。
    シチリア出身の女医アデリアが主人公で、その検死の力と論理的思考で事件を解決するのだが、イングランドでは魔女と思われないように召使いに医者のふりをさせて自分はその通訳兼助手として振る舞っている。
    国王ヘンリー2世の愛妾が毒殺され、時を同じくして軟禁されていた王妃が逃亡した。内戦を防ぐために愛妾殺害の調査に出かけたアデリア一行だが…
    ミステリでもあるが半分以上冒険小説といってもいいかも。危機また危機といった綱渡りのような状態が

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    2012年05月06日