吉澤康子のレビュー一覧
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さて、下巻です。
上巻最後にシモン殺害というショッキングな事件が起こりましたので、
その遺体を検死するところから始まります。
なぜそう思えるのか理解に苦しむところですが、
自分たちは安全だと信じて疑わなかったアデリアは、
かなり動揺しています。
事件の様相も、どんでん返しの連続で意外な展開となります。
疑わしかった人物も実は・・・。
そして満を持して登場したあの人が、
そもそも何故アデリアが派遣されることになったのかを語ります。
残酷な場面もいくつかありました。
擬音語・擬態語のたぐいや直接的な表現はそれ程でもありませんが、
充分想像できる程度に表現されています。
上下巻通して、
この -
Posted by ブクログ
舞台は1171年のイギリス。
主役はアデリア。
イタリアからやって来た検死を専門とする女医です。
故郷のサレルノでは裕福な生活と地位が約束されていたのに、
王命により遠路はるばるイギリスはケンブリッジに来る羽目に。
そこは女性の地位が低く、医者であることも検死をすることもタブー。
発覚すれば魔女の烙印を押されて死刑もありえる。
ひとりで散歩していたらレイプされてもおかしくないという、
現代人には信じられないようなスリリングな状況に陥ります。
そして仕事は子供ばかりを狙った連続殺人事件の被害者達の検死。
この時代に科学捜査はありません。
ハエのたかる腐乱死体と格闘しながら状況証拠を積み重ねていき -
Posted by ブクログ
ネタバレ詳細な当時の様子が分かり、また国というか都市によって特徴があるのだなというのがよく分かりました。
イタリアやスペインから見れば、当時のイングランドは田舎というか野蛮といってもいいぐらいなのですね。
迷信がはこびつつも、実は庶民の一人一人は、事実を見据えている、逞しい状況が分かります。
残酷な描写もありますが、ヒロインと騎士の最後のやり取りがほっとさせられます。
シモンは最後まで活躍してほしかった。(というかシリーズとしてコンビが続くのかと思っていた)
犯人は中盤見当がついてしまいましたが、共犯者が意外で、最後まで分かりませんでした。 -
Posted by ブクログ
楽しみな歴史ミステリのシリーズが始まりました!
12世紀のイングランドを舞台に、検死のできる女性アデリアを主人公とした歴史もの。
CWAの歴史部門であるエリス・ピーターズ賞の受賞作。
ケンブリッジで起きた、子供を狙った連続殺人。
磔のような姿だったために犯人はユダヤ人とされて、暴動が起きる。当時、ユダヤ人が復活祭にキリスト教徒の子供を殺すという噂があったのだとか。
ユダヤ人すべてをケンブリッジ城内に匿ったまま1年、犯人はわからず…
事件の調査を依頼されて、シチリア王国から調査員と死体を検分することの出来る医師が派遣される。
マチルダ女王の時代18年間続いた内乱も治まり、その息子ヘンリー2世の元 -
Posted by ブクログ
冷戦時代に鉄と火ではなく本を武器に戦う諜報部の女性達を描く小説
CIAやMI6と言えど実際には、ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンのような活動ではなく、デスクワークや交渉がメインになってるわけで
CIAの女性職員達がカフェやレストランでコーヒーやドーナツを頬張りながら、同僚の噂話に花を咲かせるシーンが描かれているのが面白いと思った
高邁な理想を追って国家のために…ではなくあくまで業務
国家の安全を守る人々にも恋や家庭の悩みはあるということ
スパイ小説としてではなく、ある女性の恋や仕事の悩みを追った小説として読んだ方がいいのかもしれない