吉澤康子のレビュー一覧

  • 父から娘への7つのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    もう少しほのぼのというか、ほっこりする話かな、と思っていたけれど違いました

    父を探す旅は、なかなかに困難が待ち受けている
    自分の記憶と、周りの人の記憶に振り回されながらも父親の姿を追いかける

    7つのお話が、その手がかり

    なんとなくミステリーの要素もあって楽しむことはできたのですが、いかんせん久しぶりの海外文学で登場人物の読み解きに時間がかかり、なかなか物語に入り込めなかったので、定期的に海外文学を読もうと誓いました笑

    0
    2025年08月22日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    父が自分宛てに残した童話7作が収められた絵本を手がかりに、父を探す娘のヒューマンミステリー。あらすじだけでもうワクワク。読みやすい文体と魅力的な登場人物でページが進みました。特に幼なじみとの関係が素敵(タイプが違うのに無二の親友って憧れる)。自分が一人娘の母親なので主人公よりも母親のほうに共感してしまった…。
    山登りのシーンが胸に迫りました。

    0
    2025年03月29日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    一部は事実に基づいているらしい。ドクトルジバゴは長いので小説は読まず映画を鑑賞してみた。最初にみたのはずっと前なので改めて感動。長かった。この小説も長いが、東、西とストーリーテラーが変わるのでまだわかりやすい。もう少しサスペンス色が濃くてもよかったかなと思う。作者のお名前は、あのラーラと全く無関係ではなかった。読書中ずっと頭のなかでラーラのテーマが鳴っていた。50年代の女性たちがとても魅力的に描かれていた。優れた文学に対して情熱を傾ける人々に敬服。

    0
    2024年12月29日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    スパイ小説かと思って手に取ったが、恋愛とスパイ小説だった

    諜報活動のドキドキ感というのはないが、
    歴史的な事実をフィクションを交えて知るということは意味がある本だと思う

    著者も実際に情報解禁されたCIAの文書や当時の文献などを読んで小説の内容を膨らませたという解説があって面白かった

    0
    2024年03月31日
  • 夜ふけに読みたい 雪夜のアンデルセン童話

    Posted by ブクログ

    『小さいクラウスと大きいクラウス』はぶっ飛んだお話しでした。
    主人公の二人は正直じいさんといじわる爺さん、ではなく、うざくてずるいクラウスと愚鈍で暴力的なクラウス(同じ名前の別人です)で、二人ともまるで善人ではありませんでした。
    持ち馬の頭を叩き割るし、自分のお婆さんの頭を斧でぶっ叩き、馬車に乗せて街まで出かけ薬局に入って
    「死体はいらんかね」
    と売り込んでいました。どんな地獄かと思いました。

    アンデルセン童話は『雪の女王』や『マッチ売りの少女』『親指姫』をはじめ、有名なものがありますが、こんな話もあるのだと衝撃を受けました。

    0
    2024年02月27日
  • ローズ・アンダーファイア

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦末期、米国人女性のローズは英国で戦闘機を輸送すする業務についていた。同じ飛行士の恋人もいたが、ドイツ軍に捕まり強制収容所に送られる。過酷な状況を様々な国の女性たちと生き延び、収容所を脱出する。想像を絶する体験と、戦後の戦争裁判での証言の様子。生態実験の対象であった仲間たちと、その体験を記す。

    「コードネーム・ヴェリティ」の続編又はスピンオフ的な作品かと思いきや、全く別の作品だった。ローズの力強さと仲間たちとの絆に感動します。

    0
    2024年01月13日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    冷戦下のアメリカで、ロシア本国では禁書となった「ドクトルジバゴ」を秘密裏にロシア国民に届け、弾圧されている現状を認識させよ、というスパイ活動を描いた作品。本によるスパイ活動、という部分に魅かれたはずが、読み終わって印象に残ったのはスパイ活動より作中の女性の立場の描かれ方。
    東のロシアパートと西のアメリカパートが交互に描かれる構成なのですが、自由の国のはずの当時のアメリカで当然のように存在する女性と同性愛者への差別。本当にこの国は言うほど自由なのか?そんな描写がサブテーマのように感じました。

    0
    2023年12月26日
  • 父から娘への7つのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    レベッカの父親は、テレビの子ども向き人気番組の主役だったが、レベッカが幼い頃突然番組を降り、行方がわからなくなっていた。大人になったレベッカのもとに、その行方を探しているというライターが現れる。
    なぜ父親は姿を消したのか。父親がレベッカに残した7つのおとぎ話の゙本に隠された父親の思いと葛藤。

    ミステリーというよりも、父親を探すロードムービーという感じ。双極性障害への無知と偏見がキーポイントと言えるだろう。

    0
    2023年10月05日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    王子様、お姫様、お城、といった中世ヨーロッパの世界観のお話が多く、まるでディズニーの世界のようだと思いながら読みました。
    帯文にもあったように、日本でよく知られている物語とは結末の違ったお話もあり(3匹のクマや赤ずきんなど)、面白かったです。

    0
    2023年02月05日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    冷戦時代に鉄と火ではなく本を武器に戦う諜報部の女性達を描く小説

    CIAやMI6と言えど実際には、ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンのような活動ではなく、デスクワークや交渉がメインになってるわけで
    CIAの女性職員達がカフェやレストランでコーヒーやドーナツを頬張りながら、同僚の噂話に花を咲かせるシーンが描かれているのが面白いと思った

    高邁な理想を追って国家のために…ではなくあくまで業務
    国家の安全を守る人々にも恋や家庭の悩みはあるということ
    スパイ小説としてではなく、ある女性の恋や仕事の悩みを追った小説として読んだ方がいいのかもしれない

    0
    2022年12月25日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    構成的に面白そうに思ってチャレンジ。ミステリーかと思ってたけどスパイものだったか。もう少しドキドキ感が欲しかった。史実に基づいてるとこは好感持てる。

    0
    2022年11月19日
  • コードネーム・ヴェリティ

    Posted by ブクログ

    一部と二部に分かれており、一部はちょっと読みにくかったかなーと。
    二部は読みやすく、一部での謎というか、いろいろ種明かしされてよかった。
    つらいなー、戦争はつらい。

    0
    2022年10月19日
  • あの本は読まれているか

    Posted by ブクログ

    ★3.5

    パステルナークや、パステルナークの著書『ドクトル・ジバゴ』には、そんな物語があったんですねぇ。まぁ、旧ソ連では、国家の理想とは異なる人物や出来事は無かったという事になるので、パステルナークや『ドクトル・ジバゴ』の運命は、そうなっちゃうんですねぇ。

    この本の特徴は、旧ソ連サイド、アメリカサイド、それぞれの視点で描かれているところにあると思うんですが、それぞれの章において“わたし”あるいは“わたしたち”が示す人物が、ころころ入れ替わるので、いまの『わたし(あるいは、わたしたち)』が、一体登場人物上の誰の事を指しているのはちょっとわかりにくいです。普通は、そういう小説だと、中身の満足度

    0
    2022年09月15日
  • コードネーム・ヴェリティ

    Posted by ブクログ

    友人に薦められて読んだが、シンプルに面白かった。

    前半は歴史の知識がないせいか読みにくいところもあったが、第二部で伏線回収、真実が明らかになるにつれ、戦争という過酷な状況にのまれていくふたりの女性の強さや絆の深さに感動した。

    真実を知った上でもう一度読み直してみたい。



    0
    2022年04月14日
  • 夜ふけに読みたい奇妙なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    そう変わった話はなかった気がする。
    「かしこいモリー」「三人ばか」「赤鬼エティン」など、ろうそくにある話も多かった。
    ろうそくの訳のほうが語りやすい気がするのは、語っているからか?

    0
    2021年01月25日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    訳者あとがきから
    これまで日本で読まれてきたイギリスのお話しはジェイコブズという編者の本
    本著はフローラ・アニー・スティールという女性の編者の本からいくつかを選んでまとめた

    よく知るタイトルのお話しも微妙に違って面白かった

    綺麗な娘がたくさん出てきて、苦難に陥っても、人間でない者が現れて、その者の言いつけを守れば(何年単位で)、王様やお金持ちと結婚して幸せに暮しましたとさ
    って話しが多かった印象。

    『美しい娘(プリンセス)、苦労するけど、助けてくれる魔法使いが出てきて、美しい王(王子)様と幸せに暮しましたとさ』
    素敵なプリンセスのお話し
    イギリスのイメージを感じられた

    一番好きなお話し

    0
    2020年07月08日
  • コードネーム・ヴェリティ

    Posted by ブクログ

    読み進めながら一部と二部も何度も行き来してしまいました。でもミステリーというよりも悲しい戦争小説、そして美しい青春小説でした。
    同著者の『ローズ・アンダーファイア』も購入してあるのでそちらも楽しみです。

    0
    2020年03月03日
  • 夜ふけに読みたい奇妙なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    夜ふけに読みたいイギリスの昔話シリーズ第二段。挿絵はアーサー・ラッカム。挿絵がたくさんというわけではないが、話に合った挿絵で◎

    0
    2020年01月05日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    知っているようで知らなかった話ばかりだった。
    昔話は教訓を伝えるためにもあると聞いたことがあるが、まさにその通りだなと思った。

    0
    2019年08月07日
  • 夜ふけに読みたい 不思議なイギリスのおとぎ話

    Posted by ブクログ

    アーサー・ラッカムのイラストが可愛い。この手のおとぎ話はやはり不条理と言うかシュールと言うか。面白いですね。
    目次に物語毎に難易度と、大人向け/こども向けと区分がついてるのがちょっと真新しい(大人/子どもの区分け基準がよくわからなかったけれど…)。ルビも豊富で親子で楽しめる一冊に編集されてますね。

    0
    2019年06月13日