吉澤康子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冷戦時代に鉄と火ではなく本を武器に戦う諜報部の女性達を描く小説
CIAやMI6と言えど実際には、ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンのような活動ではなく、デスクワークや交渉がメインになってるわけで
CIAの女性職員達がカフェやレストランでコーヒーやドーナツを頬張りながら、同僚の噂話に花を咲かせるシーンが描かれているのが面白いと思った
高邁な理想を追って国家のために…ではなくあくまで業務
国家の安全を守る人々にも恋や家庭の悩みはあるということ
スパイ小説としてではなく、ある女性の恋や仕事の悩みを追った小説として読んだ方がいいのかもしれない -
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Posted by ブクログ
★3.5
パステルナークや、パステルナークの著書『ドクトル・ジバゴ』には、そんな物語があったんですねぇ。まぁ、旧ソ連では、国家の理想とは異なる人物や出来事は無かったという事になるので、パステルナークや『ドクトル・ジバゴ』の運命は、そうなっちゃうんですねぇ。
この本の特徴は、旧ソ連サイド、アメリカサイド、それぞれの視点で描かれているところにあると思うんですが、それぞれの章において“わたし”あるいは“わたしたち”が示す人物が、ころころ入れ替わるので、いまの『わたし(あるいは、わたしたち)』が、一体登場人物上の誰の事を指しているのはちょっとわかりにくいです。普通は、そういう小説だと、中身の満足度 -
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Posted by ブクログ
訳者あとがきから
これまで日本で読まれてきたイギリスのお話しはジェイコブズという編者の本
本著はフローラ・アニー・スティールという女性の編者の本からいくつかを選んでまとめた
よく知るタイトルのお話しも微妙に違って面白かった
綺麗な娘がたくさん出てきて、苦難に陥っても、人間でない者が現れて、その者の言いつけを守れば(何年単位で)、王様やお金持ちと結婚して幸せに暮しましたとさ
って話しが多かった印象。
『美しい娘(プリンセス)、苦労するけど、助けてくれる魔法使いが出てきて、美しい王(王子)様と幸せに暮しましたとさ』
素敵なプリンセスのお話し
イギリスのイメージを感じられた
一番好きなお話し -