ローズ・アンダーファイア

ローズ・アンダーファイア

小説・文芸
1,425円 (税込)

7pt

1944年9月。英国補助航空部隊に所属する飛行士のローズは、戦闘機を輸送する途中でドイツ空軍機に捕まり、航空基地に連行された。そしてスパイの疑いをかけられ、主に女性を収容しているラーフェンスブリュック強制収容所に送られてしまう。飢えや寒さに苦しみながら、苛酷な労働に従事するローズ。地獄で見つけた支えあえる“家族”と生き延び、窮地を脱するための意外な方策とは――。MWA賞受賞作家が描いた、戦争に翻弄される女性たちの強い絆と闘い。日記や手紙で構成された、先の見えない展開の果てに待つ圧巻の結末が胸を打つ傑作。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ローズ・アンダーファイア のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦下のイギリス。主人公はアメリカ出身の飛行機乗りの女の子、ローズ・ジャスティス。ローズが、マディからもらった手帳に書き綴った「手記」という形で描かれるドイツの強制収容所ラーフェンスブリュックの状況。そして、極限の環境での、少女たちの友情の物語。

    「コードネーム・ヴェリティ」の姉妹編。

    つらい状況を描写しながらも、どこかにある未来を(友情を?希望を?)感じさせるので、ちゃんと読み進められる。そもそも、「手記」がここにある、という事実が、未来を感じさせる。すごく上手い描き方。

    「コードネーム・ヴェリティ」とともに、何度も読み返すことになると思われます。すでに、2度めを読み始めました。


    「コードネーム・ヴェリティ」でも、知らなかった戦争の一面を知ることができたけど、この「ローズ・アンダー・ファイア」でも、また違う事実を知ることができました。

    彼女の著作を、もっと読んでみたい。
    早く翻訳本が出ることを願います。





    マディから語られた「戦死した親友」という言葉。あの過去を、マディが「戦死」という言葉で表現することができていることで、マディの中での心の整理がついたんだなとわかった。それを知れたことだけでも意味がある。

    あー、もっと書きたいことがたくさんあるのに、うまく書ききれません。ほんとに良い書籍2冊を知ることができました。もう一度、読み返すつもりです。


    ーーー
    追記

    ローズと同じ年頃の、すずさんが、同じ時期に、呉でどのように過ごしていたのか、とか、同じ年頃のサムスチュワート(刑事フォイル)が、同じ時期に、ヘイスティングスでどうのように過ごしていたのか、とか、考えながら読むと、何かが立体的に見えてくるような気がしました。

    0
    2019年08月24日

    Posted by ブクログ

    英国補助航空部隊に所属する飛行士のローズが主人公。舞台は第二次世界大戦中の欧州。ローズは飛行機を移送する仕事についていたが、ドイツ軍に捕まり、ラーフェンスブリュック強制収容所に送られる。収容所での生活は酸鼻を極めるもので、ローズには何度も絶体絶命の危機が訪れる。そんな中、医学的人体実験のために手術された囚人と仲間になり、ともに生き延びようとする。文字通り命を懸けた仲間との生活の中で、女性として人間としての尊厳を保ちつつ、いかに収容所から脱出するか画策する。仲間と収容所を脱出した後に、いったんは離れ離れになるものの、後で再会する。その再会シーンも涙物で、素直に喜ぶのだと思うが、ぎこちない感じである。PTSDといってしまえばそれまでだが、PTSDという言葉では生ぬるい状況が彼女たちを襲っていたのである。

    舞台となったラーフェンスブリュック強制収容所は現実に存在していたもので、人体実験も事実である。この事実をどう受け止めるか、本書を読みながら考えていきたい。

    0
    2019年05月23日

    Posted by ブクログ

    3、良かったって書くのも憚られる、ラーフェンスブリュック強制収容所での日々。仲間たちと詩を口ずさみ、助け合い匿いあって過ごした半年間が描かれます。「ラ・ヴィクトワール!」の囁きの強さ、世界に知らせて、と叫んだ人々。全身に染み渡るような一冊。
    「コードネーム・ヴェリティ」とあわせてぜひ。

    0
    2019年01月30日

    Posted by ブクログ

    圧倒的なのは、想像を絶する収容所内の様子

    フランス人、ポーランド人、ドイツ人、ロシア人たち
    実在したラーフェンスブリュック収容所にいた女性たちに起こったこと……。
    主人公ローズの使命は、実験台にされたポーランド女性74名の「ウサギ」たちの名前を数え歌にしてすべて暗記して、彼女たちの存在を世に知らしめる。そのために周りに助けられながら生き残ること。

    普通であれば、救出され、解放され終戦、事実が明るみになりエンディングとなるところ、その後に訪れるPTSD的な精神状態まで描くことで、より起こってしまったことの「残酷さ」が際立つ。

    事実を明らかに「しなければならない」と「したくない」のはざまで苦悩する。少女たちの戦いは、おそらく最後のページの後も続く。

    作者はリサーチで知ってしまったことについて「書かなければいけない」自身の思いが形になったのだろう。
    「あとがき」には前作同様、自分の創作箇所を示し「それ以外は全て事実」と言いきる。
    無心に手記を書き綴るローズの姿は、作者自身ではなかったか。

    最終ページのあとには、医学実験台とされた人たちの名前がうっすらと消えかかって……
    忘れてはいけない。現実に、今起こっている戦争があること……平和は理屈ではない。

    0
    2022年07月20日

    Posted by ブクログ

    本屋のポップに惹かれたもので…

    描写がとても細かい
    目を背けたくなるような辛さがあった
    後半は追い込むように読んでしまった

    0
    2020年06月04日

    Posted by ブクログ

    CL 2019.1.26-2019.1.31
    なんと心揺さぶられる作品でしょう。
    コードネーム・ヴェリティを読まなきゃ。

    0
    2019年01月31日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦末期、米国人女性のローズは英国で戦闘機を輸送すする業務についていた。同じ飛行士の恋人もいたが、ドイツ軍に捕まり強制収容所に送られる。過酷な状況を様々な国の女性たちと生き延び、収容所を脱出する。想像を絶する体験と、戦後の戦争裁判での証言の様子。生態実験の対象であった仲間たちと、その体験を記す。

    「コードネーム・ヴェリティ」の続編又はスピンオフ的な作品かと思いきや、全く別の作品だった。ローズの力強さと仲間たちとの絆に感動します。

    0
    2024年01月13日

    Posted by ブクログ

    フィクションだけど、フィクションじゃない…そんな感じ。

    ラーフェンスブリュック強制収容所に関するもの。

    0
    2019年03月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エリザベス・ウェイン2作目。1作目の「コードネーム・ヴェリティ」とも関連を持ったWW2女性飛行士の物語。

    前作でも戦争の悲惨さを徹底的に描いた作者だったが、本作ではミステリー要素等を少なくして、収容所内で描写と友情とサバイバル、そしてその後のPSTDの苦しみにクローズアップした小説に仕上げている。

    戦場や無差別攻撃を受けた各国諸都市の悲惨さに唖然とする小説、映画、演劇等の諸作品はたくさんあって、それぞれにおいて「こんな愚かなことは二度と繰り返してはならない」という主張を聞き取れるのだが、アウシュビッツや政治犯収容所が舞台のそれは、また違った意味の戦争の愚かさを教えてくれる。

    主人公たちが受ける虐待、実験、処刑の数々は「人間とはここまで残酷なことができるようになるのか」という思いに至り、壮絶さに心身がマヒ状態になってしまう。虐待を受ける側には当然絶対なりたくないが、虐待する側にだって絶対なりたくない。健康な女性の脚に銃創を模した穴をあけてそこに汚泥を塗り込んで、化膿、壊死回復状況を確認する実験をするようなこと、誰がしたいものか!

    でも、そこに「正義のために」という気持ちがこもるとくるってしまうのが人間でもある。その兆候は部活での後輩虐待、教師の生徒虐待、職場でのハラスメント…いたるところに表れているのである。程度の差があるだけで根っこは一緒なのだ。

    「正義」という言葉を信じないこと。その言葉は特撮やアニメなどフィクション世界にのみあると理解すること。政治の力を理解しつつ、政治家なる人たちを根底から信じないこと…。ローズたちのような思いをする人をなくすために、俺にできることからやっていこうと思う。

    とにかく、戦争は絶対アカン!

    0
    2020年09月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ

    ・感想
    ラーフェンスブリュック強制収容所のことをこの作品で初めて知った。
    人体実験、劣悪な環境、奴隷労働、死刑…
    こういう作品読むとやはり人間ってのはろくでもない生物だなぁとつくづく思う。
    「まさかこんな事ができるなんて…」とか驚かない。
    誰だってどこでだっていつだって愚かで残酷なことするのが人間だと思う。

    そんな環境でウサギたち(人体実験の被験体)と助け合いながら半年間を生き延びたローズ。
    悲惨な体験をしたあとでは、たとえ平和な世界に生きていても前の自分とは違っていて、知らなかった時の自分には戻れない。
    消えることのない悲しみと苦しみと共に生きてくしか無いのが辛いわ。

    ローズのもたらす現実逃避的な夢物語は彼女たちの癒しになってるんだけど詩を嗜む才能と感性がない私でも、辛い描写ばかりの合間に詩が挟まることで少しホッとできたかも。

    ただ似たような名前が多くって誰が誰やら分かりにかかったのと、言い回し?やりとりがイマイチピンとこなくてのめり込む程では無かったかな。

    0
    2025年12月21日

ローズ・アンダーファイア の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

創元推理文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す