コードネーム・ヴェリティ

コードネーム・ヴェリティ

小説・文芸
1,222円 (税込)

6pt

第二次世界大戦中、ナチ占領下のフランスでイギリス特殊作戦執行部員の若い女性がスパイとして捕虜になった。彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制され、インクと紙、そして二週間を与えられる。その手記には、親友である補助航空部隊の女性飛行士マディの戦場の日々が、まるで小説のように綴られていた。彼女はなぜ物語風の手記を書いたのか? さまざまな謎がちりばめられた第一部の手記。驚愕の真実が判明する第二部の手記。そして慟哭の結末。最後の最後まで読者を翻弄する圧倒的な物語!

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コードネーム・ヴェリティ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    それぞれの心の動きを重視する的な物語として、凄い魅力がある。そちら専門方面から大々的に取り上げられたらイラッとしそうだけど、究極の百合と言えばそう。
    けどそこで起こってることは存分に議論すべき事柄で、うーん、実際この中で議論や教訓は掲示されないんだけど。こうやって心的に惹きつけられないと、考えるべき題材として熱を持てないなあと。カズオイシグロの、わたしを離さないでと、凄いのタイプが同じ。って思った。

    0
    2020年02月10日

    Posted by ブクログ

    2 続いて、「ベルリンは晴れているか」の深緑先生がおすすめされていたこちらを。時は同じく第二次大戦末期。ナチスに捕らえられ、情報を書き記すことで尋問を逃れた特殊部隊所属のクイーニー。ところが手記は小説の体裁を取り、親友のマディとの出会いやこれまでの歩みを克明に記したものだった……というのが第一部。
    第二部はマディ視点で、クイーニーを救出すべくレジスタンスと活動をともにするうち、真実(=ヴェリティ)が明かされるという構成。
    イギリス補助航空部隊(ATA)とピーターパンを絡めたお話は過去に同人誌で読んだことがあったので、不思議な縁に首を捻ったものです(もちろん作者さんにはこちらも勧めました)。
    聡明なクイーニーと、勇敢なマディ。ふたりの友情を無惨に引き裂いた戦争に憤りつつ、それをどこにぶつけてよいのかと持て余しているうちに号泣に変わる巧みな構成で、言葉を失います。「尊い」ってこういうことを言うんじゃないのかな……

    0
    2019年01月09日

    Posted by ブクログ

    第1部が三人称視点なので、読み進めるまでに時間がかかった。2部を読んだ後1部を読み返すと、あちこちに伏線があったことが分かる。最終的に彼女にとって望む結末を迎えたのではないかと思った。

    0
    2019年01月05日

    Posted by ブクログ

    しっかりとした読み応えがある。
    謎や意外性はないけど、戦争と女性と決断の手触りがはっきりとある。
    子ども向けと思わず、大人の小説として味わうべき作品。

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    女性2人の永遠の友情が描かれる戦争作品。

    第一部はクイーニーの手記。親友マディのことを綴っているけど、クイーニーが捕えられている極限状態のせいか、文章も読みにくい。(あえて彼女は読みにくくしているのかもしれないけど。)
    読みにくいと思いつつ、がんばって読み進めるしかない。
    洋書だから読みにくいというより、そういう話なんだろうな。

    第二部のマディの手記のほうが読みやすく、第一部の疑問を解消してくれる。
    第一部よりジェットコースターに乗っているような疾走感のある第二部。

    後書きを呼んで驚いたが、児童書、、、?!
    内容を理解できるのか、と、刺激が強くないか?という疑問がある。私的には大人の作品かと。

    柚木麻子さんが推薦していたため購読してみたが、納得のガールミーツガール小説。

    キスして、ハーディ!
    キスして、いますぐ!

    ありがとうジュリー、マディ。

    0
    2022年06月28日

    Posted by ブクログ

    ヴェリティ=真実、
    記録された歴史の裏にある人々の思いこそ、戦争の真実である。

    「スパイと飛行士」ふたりの女性。
    ドイツ占領下のフランス。

    作者のあとがきでは「マディとジュディーは私の空想から生まれたフィクション、舞台の都市名もその他の登場人物も架空、でも、一つ一つのエピソードは真実」と、さまざまな文献等から探り当てて織り込んだことがらに、この物語にかける熱量が伝わる。
    そのすさまじさにより、男の戦場には表されない現実の戦争の残酷さを、まざまざと見せつけてくれる。

    二人の主人公の語りの世界
    第一部、とらわれたスパイのゲシュタポのための手記に描かれた“小説のような”独白は、いつまでも溺れていて出口のない夢のようなできごとに、奇妙な感覚を覚える。
    一転して、第二部では占領下のフランスでのレジスタンス活動の緊迫感が押し寄せ、夢を見ている暇はない。

    そして、二つの物語が出会い、
    一瞬の笑顔と叫び声「キスして、ハーディー、今すぐに!」……。

    言葉にならない……。

    0
    2021年12月06日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある話だった。もう少しミステリー要素があるものかと思っていたけど、戦争を舞台とした登場人物たちのライフストーリーの様な感じだった。

    最後の手紙で全てが救われた気がした。

    ただ、この時代の背景を理解していないと難しい箇所があるかも。

    0
    2020年11月01日

    Posted by ブクログ

    本書は二部構成で、どちらも手記のような体裁で話が展開する。第一部の最初は誰が語っているのか分からず、我慢の読書となる。ゲシュタポに捕まったスパイのクイーニーが秘密を書くように強制され、しかも二週間でやれという。二週間後は想像できる悲惨が待っている。第二部は、クイーニーをフランスまで飛ばした女性飛行士のマディの語りとなる。こちらも手記のような体裁となる。二人は違う場所にいながら、相手を信じて書き続ける。衝撃なのは、マディとクイーニーの再会シーンだ。究極の信頼関係を築いているかのように、クイーニーの望みを叶える。自分にはこれはできない。相手のためを思っても。で、このような物語が実は大人向け小説ではなく、YA(ヤングアダルト)だと聞いて驚く。

    0
    2019年07月10日

    Posted by ブクログ

     第2次世界大戦中に、ドイツのとある場所にイギリスからのスパイの女性が囚われる。彼女は激しい拷問のうえ、暗号を伝え、さらにイギリスのことを書き記すように紙を与えられる。
     彼女はそこにマディと呼ばれる女性飛行士の物語を3人称で語り始める。1週間という期限内に書くこと。その間は生きられることが保証される。しかしながら、彼女の状況は過酷であり、最後まで書き進めることができるか非常にあやうい。

     彼女の手記と彼女の状況が挿入されるのが1部、そして2部と読みすすむと、なんというか、奇跡だなぁと思う。実にフィクションだ。
     物語の中で彼女らが生きていたこと。戦争という非日常の世界で日常があったことを考えさせられる。
     しかし、実に魅力的なヒロインらだ。

     正直、1部は読みつらくなかなか読み進めにくい、けれども2部に入ると一気に読みやすくなる。そして読み終えると1部から読み返したくなる。そんな物語。

    0
    2017年08月16日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦中、イギリス特殊作戦執行部員の女性スパイがナチスに捕虜となった。彼女はイギリスに関する情報を手記とすることを強要される。
    その手記には親友であるマディのことが丁寧に綴られていた。

    こういう物語で、前半は彼女の記した手記がつづく。
    何故彼女は、手記を小説のような形にしたのか。

    わたしは戦争の特にナチスを扱ったものは見つけたら読むほうなので、今回作品の存在を知って、読みたくて堪らなかった。

    この作品では、手記の部分が大変長い。また、手記に挿まれるように捕虜としての生活を窺わせる内容も記されている。
    長い手記が、全て真実なのか空想なのかわからないまま読み進めていく。そのためなんとも心許ないまま物語は進む。

    長い手記のあと二部が始まり、物語の全貌が見えてくる。
    そうなると彼女がどんな思いでこの手記を綴っていたのかと思い、物語の途中であるのに手記を読み返したくなる。
    最後まで読むと、勿論手記のはじめから読み返してしまう。

    物語が非常に丁寧に綴られており、情景が目に浮かぶようだ。そこは素晴らしい。
    ただ、この作家の文章自体なのか翻訳の文章のためか、わたしには手記の部分が少し読みにくい。文章のリズムが合わないというか、単純に好みの問題だとは思う。
    それでも、戦争でなければ出会うこともなかったふたりが友情を深めていく様が、とても上手く描かれていた。静かに心が通いあい、互いを大切に思いやる様子が心に沁みてくる。

    手記の終わり辺りから二部にかけては展開も良く、見えていなかった部分が見えてくるため一気に読みやすくなる。

    戦争中に出会ったふたりの女性の友情が、とてもあたたかいものを残す。
    第二次世界大戦とナチスを扱っているが、ナチスとドイツ国民やユダヤ人という構図ではなく、ドイツと敵対するイギリス、ナチスとイギリス軍という物語であり、ナチスを扱う作戦の中ではやや珍しいかもしれない。

    戦争を扱うため、それなりに残酷な描写はあるが、そこが中心ではないため、そういう描写の苦手なかたでも問題なく愉しめる。
    青少年向きの作品をよく書かれているようだが、大人が読んでも十分読み応えがある。

    この作品は著者の日本語訳されたはじめての作品らしい。
    この作品の次にも同じ頃を舞台にした作品を書いておられるらしく、そちらも是非読んでみたい。

    0
    2017年04月07日

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