吉澤康子のレビュー一覧
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アデリアシリーズ2作目です。
前作から1年。
娘が生まれて、アデリアは母親として幸せに暮らしていましたが、
またもやヘンリー王(ロウリーか?)に引きずり込まれて、
恐ろしげな事件の渦中にどっぷり。
医者として女性として際どい立場の自分自身だけでなく、
今回は娘の安全にも心を砕かねばならず、発狂寸前で...続きを読むPosted by ブクログ -
アデリアシリーズ3作目です。
今回も残虐行為有り。
アデリアも相当酷い目に遭ってます。
宗教裁判にかけられそうになって住み慣れたケンブリッジを追われるわ、
またもやヘンリー王から無茶振りされるわ。
嘆いたり癇癪を起こしたりと感情的にはなりますが、
決してブレない命に対す真摯な態度が救いになっていま...続きを読むPosted by ブクログ -
女性の検死官が連続殺人事件を解決するミステリー、と書くとパトリシア・コーンウェルのシリーズを連想するが、こちらは12世紀のイングランドが舞台。その点だけでも充分ユニーク。
時代が時代なだけに捜査や検死の方法に多少迷信じみた要素が入るかと思いきや、そこは想像していたよりも現実的で、むしろ現代小説を読ん...続きを読むPosted by ブクログ -
12世紀の女医アデリアの活躍を描く歴史ミステリ。
3冊目。
いよいよ面白いです。
前作から4年。
アデリアは幼い娘のアリーとその子守となったギルサ、子供の頃からの用心棒でサラセン人のマンスールと共に、村に落ち着いていた。
ところが医療で人気を得たのをねたまれ、宗教裁判所に狙われたと知って、急ぎ移転...続きを読むPosted by ブクログ -
舞台は1171年のイギリス。
主役はアデリア。
イタリアからやって来た検死を専門とする女医です。
故郷のサレルノでは裕福な生活と地位が約束されていたのに、
王命により遠路はるばるイギリスはケンブリッジに来る羽目に。
そこは女性の地位が低く、医者であることも検死をすることもタブー。
発覚すれば魔女の烙...続きを読むPosted by ブクログ -
さて、下巻です。
上巻最後にシモン殺害というショッキングな事件が起こりましたので、
その遺体を検死するところから始まります。
なぜそう思えるのか理解に苦しむところですが、
自分たちは安全だと信じて疑わなかったアデリアは、
かなり動揺しています。
事件の様相も、どんでん返しの連続で意外な展開となり...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリーとしての面白さのみならず人物のキャラクター造形も秀逸。映画「冬のライオン」を思い出す、ヘンリーとエレアノールの会話。Posted by ブクログ
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ミステリーとしての構成も良いし、歴史的な背景にも萌え。歴史小説としても違和感なく楽しめる。作者がもう亡くなっているのは残念。Posted by ブクログ
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詳細な当時の様子が分かり、また国というか都市によって特徴があるのだなというのがよく分かりました。
イタリアやスペインから見れば、当時のイングランドは田舎というか野蛮といってもいいぐらいなのですね。
迷信がはこびつつも、実は庶民の一人一人は、事実を見据えている、逞しい状況が分かります。
残酷な描写もあ...続きを読むPosted by ブクログ -
国王ヘンリーの愛妾ロザムンドが迷路に囲まれた塔の中で毒を盛られた。
最大の容疑者は王妃。
国全体に及ぶ戦乱を前に、女医アデリアが真相を探る。
前作から時は流れて、アデリアは今や一時の母となっている。
それによって人の見方が変わったり、弱さを併せ持つようになったりの変化が見て取れる。
彼女の脇を固め...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった!最近フィデルマにこってたけど、また違った面白さが..。
作者が他界してたのでガッカリ。あと二冊はあるみたい。Posted by ブクログ -
連続殺人犯の魔の手はついにシモンとアデリアにも及ぶ…。
事件は結構あっけなく解決し、残りの頁で何を語るのかと思えば当時の裁判の様子。
裁判って言うより、教会がいかにして自分たちの罪を誤魔化すかが描かれる。
十字軍の時代が舞台なので、今では思いもよらない方法で犯人は断罪されてしまう。
この辺、好き好...続きを読むPosted by ブクログ -
子供を狙った連続殺人事件を調べるために派遣された調査官シモンと、女検死医アデリアの話。
え? その人殺されちゃうの?ってところで下巻に続く。Posted by ブクログ -
楽しみな歴史ミステリのシリーズが始まりました!
12世紀のイングランドを舞台に、検死のできる女性アデリアを主人公とした歴史もの。
CWAの歴史部門であるエリス・ピーターズ賞の受賞作。
ケンブリッジで起きた、子供を狙った連続殺人。
磔のような姿だったために犯人はユダヤ人とされて、暴動が起きる。当時、ユ...続きを読むPosted by ブクログ -
スパイ小説かと思って手に取ったが、恋愛とスパイ小説だった
諜報活動のドキドキ感というのはないが、
歴史的な事実をフィクションを交えて知るということは意味がある本だと思う
著者も実際に情報解禁されたCIAの文書や当時の文献などを読んで小説の内容を膨らませたという解説があって面白かったPosted by ブクログ -
『小さいクラウスと大きいクラウス』はぶっ飛んだお話しでした。
主人公の二人は正直じいさんといじわる爺さん、ではなく、うざくてずるいクラウスと愚鈍で暴力的なクラウス(同じ名前の別人です)で、二人ともまるで善人ではありませんでした。
持ち馬の頭を叩き割るし、自分のお婆さんの頭を斧でぶっ叩き、馬車に乗せて...続きを読むPosted by ブクログ -
第二次世界大戦末期、米国人女性のローズは英国で戦闘機を輸送すする業務についていた。同じ飛行士の恋人もいたが、ドイツ軍に捕まり強制収容所に送られる。過酷な状況を様々な国の女性たちと生き延び、収容所を脱出する。想像を絶する体験と、戦後の戦争裁判での証言の様子。生態実験の対象であった仲間たちと、その体験を...続きを読むPosted by ブクログ
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冷戦下のアメリカで、ロシア本国では禁書となった「ドクトルジバゴ」を秘密裏にロシア国民に届け、弾圧されている現状を認識させよ、というスパイ活動を描いた作品。本によるスパイ活動、という部分に魅かれたはずが、読み終わって印象に残ったのはスパイ活動より作中の女性の立場の描かれ方。
東のロシアパートと西のアメ...続きを読むPosted by ブクログ -
レベッカの父親は、テレビの子ども向き人気番組の主役だったが、レベッカが幼い頃突然番組を降り、行方がわからなくなっていた。大人になったレベッカのもとに、その行方を探しているというライターが現れる。
なぜ父親は姿を消したのか。父親がレベッカに残した7つのおとぎ話の゙本に隠された父親の思いと葛藤。
ミス...続きを読むPosted by ブクログ