記憶喪失の元刑事モンクと、看護婦のヘスター、弁護士ラスボーンのシリーズ。
エディンバラからロンドンへ老婦人の付き添いにやとわれたヘスターだったが、列車の中で婦人が急死する。
ヘスターは、殺人犯として捕らえられ裁判にかけられる。
19世紀末のイギリスの上流社会を丁寧に描いているのが魅力シ
...続きを読むリーズなのだが、ヘスターいなくて大丈夫なの??って思った。
モンクもラスボーンも有能なのだけど、常にヘスターが得てくる情報によるところが大きかったのに、そのヘスターが身動きとれない状態になるなんて。
しかも、エディンバラでの裁判になって、ラスボーンは弁護ができない。
四面楚歌の状態でどうなるとはらはらしてたら…。
人間、常日頃の行動がやっぱり大事だよねと思うよ。
で、やっぱり三人揃って、というかヘスターがいてこそ物語が動き出す。
事件そのものは、なんとも後味の悪いものだった。
ストレスって、とことん人間を歪ませるんだね。
で、三人の三角関係(?)みたいなのが、じれったく微妙になっているのが一種の清涼剤でした。
いやあ、この慎み深さがくせになります。
じれったいが、まだまだこのままでいてほしいです。