立川談慶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
立川談志の没後10年が経ち、弟子の立川談慶が書いた立川談志論。
私は談志の著書は全て持っており、弟子のもそこそこ集めてきましたが、キリがないので久しくやめていました。
ただ、次の惹句に惹かれて本書を買いました。
「弟子がやっと気づいた『本当の凄さ』」
本書を読んで、談志は「凄い」落語家だったのだと再認識しました。
その凄さを、著者は「先見性、普遍性、論理性」の3つの言葉で表現します。
先見性―それは、昭和40年に談志が著した落語家のバイブル「現代落語論」のラストに現れます。
落語界が勢いのあった時代、談志は「落語が『能』と同じ道をたどりそうなのは、たしかである」と言い切ったのです。
以後、そう -
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Posted by ブクログ
まず、落語家と教師の共通性が面白い!
そして感覚的に面白いと感じたのは、話を聴く=受け身 と考えてしまいがちだが、攻めるようにして聴くことで、色々な情報を得ることができるし、その情報を活かしながら話すと、今度は受け身の要素も使いながら話せるということ。これは子供に対してだけでなく、大人に対してのコミュニケーションでも大切だと思う。
また、エンタメ化の話は非常に興味深い。「苦しいことをお金に変えて生きてゆく時代」は終わり、「楽しくなければ仕事ではない」というよりも、「楽しいことを仕掛けることができるのは人間だけ」で、エンタメ化=人間に残された最後の可能性 というのが、今後の日本を言い当てて -