あらすじ
「世間体を守るためにする努力なんてバカのすることだ」
志の輔、志らく、談春など、名だたる落語家の生みの親であり、
政界進出、二日酔い会見、『笑点』の立ち上げなど数々の伝説を残した、
落語界の永遠の革命児・立川談志、没後10周年記念本。
談志を語る時、「破天荒」という言葉が使われることが多い。
数々の争いを起こし、敵を作るのを厭わなかった談志評として間違ってはいない。
だが、果たして本当にそうだろうか。「破天荒」というのは、あくまでもメディアに切り取られた一面でしかないように感じる。
談志が亡くなって10年。談志を師と仰ぎ、10年間前座時代を過ごした著者が思うのは「談志は不器用で優しくて厳しい人間だった」ということだ。
師匠が亡くなってからも著者の心を支え続けた談志の名言を新解釈でお届けする。
【目次より】
第1章 成功と努力
第2章 仕事の流儀
第3章 幸せと金と欲望
第4章 社会と優しさ
第5章 何を信じるか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大事にし続けるのは難しい。
世の中、矛盾だらけ。
渡る世とは矛盾に耐えること。
感情に振り回されずにロジカルに分析せよ。
自分から与える人間に。
まわりに流されやすい私には、言葉で言うが易しで実際には難しい。だからこそ時々こころに言葉をいれないと。
Posted by ブクログ
故立川談志さんの弟子立川談慶さんが書かれた本。
弟子の立場から、師匠の生前の様々なエピソードが書かれていて面白かった。
失礼ながら立川談志さんをあまり知らない世代だが、読み終えて、立川談志さんを一言で表すならば「粋な人」だなと感じた。
中でも電車で若者に老人に席を譲りなさいと諭した話は面白かった(落ちはお読みいただきたい)。
あくまでも立川談慶さんの目から見た立川談志さんのエピソードなので、最近のSDGsに結びつける話などちょっと尾ひれは気になった。