あらすじ
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若い小学校の先生にとって、もっとも苦労するのが子どもたちとのコミュニケーションのとり方。
ましてやクラス全体を1人でまとめ、授業を円滑に進めるのは、想像以上に至難の業です。
本書では、話のプロである落語家・立川談慶が、落語のエッセンスから、小学校の先生を対象とした、学級運営をスムーズに行なうための具体的な技術を紹介。
さらに、長年学校の現場に立ち続けてきた指導のプロである玉置崇が、そのエッセンスを実際の学級運営につなげる解説を行ないます。
「落語も授業も仕込みが肝心」などの授業に入る前の心構えから、「授業の前にまくらを話す」「会話は聞くが9割」など誰でも今すぐに取り入れられるちょっとした・でも非常に有用な授業テクニック、そしてみんなが盛り上がる授業レク、さらに子どもウケのいい落語噺も多数掲載しています。
本書を読めば、子どもたち一人ひとりと信頼関係が築けるのはもちろん、クラス全体が「笑いの力」でまとまり、最高の雰囲気のクラスになれること、間違いなしです。
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Posted by ブクログ
落語家直伝うまい! 授業のつくりかた: 身振り手振り、間のとりかた、枕とオチ…落語は授業に使えるネタの宝庫
著:立川 談慶 監修:玉置 崇
先生と子どもたち、落語家とお客さんというように、ひとり対大勢という構図も同じ。落語と授業には、実は共通点が多い。
本書は、わかりやすい話し方や間のとり方といった会話のテクニックのポイントから、授業にのぞむための心がまえ、子どもとのコミュニケーション方法まで、授業に応用できそうな落語のエッセンスをたっぷりと紹介している。
以下の5章から構成されている。
①なぜ落語が授業に役立つのか
②授業にのぞむ心がまえ
③授業テクニック
④学校生活をスムーズにするコミュニケーション
⑤日常生活でコミュニケーション力アップ
たしかに、落語は学校の授業に活用できる。多くの制約の中でお客さんに楽しく伝えるというコミュニケーションは、学校のみならず、職場や家庭でも活用できることも多い。
一対多という場面で伝えるというケースでは、日本古来から磨き続けてこられた「落語」にはコミュニケーション・人を心と共に動かすメソッドがたくさん詰まっている。
「落語」におけるコミュニケーションも、相手・お客さんあってのことという相手軸の相手視点は何よりも一番最初の前提して取り上げられている。そして、守(修)・破・離の概念においても、腑に落ちる内容で落語との関連性がきれいに説明されている。
礼儀・礼節・マナーお互いの思いやりは「落語」においてもコミュニケーションの一丁目一番地であり、大切な基本から本書では漏れることなく、気づかせてくれている。
Posted by ブクログ
落語と授業との似ているところを軸に、実際に先生として働く人向けに子どもとの接し方について書かれている。
教師としての心構えが学べる。
1つ1つ実行していきたい。
Posted by ブクログ
まず、落語家と教師の共通性が面白い!
そして感覚的に面白いと感じたのは、話を聴く=受け身 と考えてしまいがちだが、攻めるようにして聴くことで、色々な情報を得ることができるし、その情報を活かしながら話すと、今度は受け身の要素も使いながら話せるということ。これは子供に対してだけでなく、大人に対してのコミュニケーションでも大切だと思う。
また、エンタメ化の話は非常に興味深い。「苦しいことをお金に変えて生きてゆく時代」は終わり、「楽しくなければ仕事ではない」というよりも、「楽しいことを仕掛けることができるのは人間だけ」で、エンタメ化=人間に残された最後の可能性 というのが、今後の日本を言い当てている気さえしてしまう。。。
Posted by ブクログ
落語と教育?と思ったけれど、なるほどな〜と思う所がたくさんありました。最後に教育専門家からのコメントで補足があるので、特に若い先生にオススメ。
Posted by ブクログ
わかりやすくユーモアたっぷりに〈話すこと〉について書かれた本。
授業での話し方を考え直す機会になります。
技術的なことを求めて買ったのですが、話すということの考え方について中心的に述べています。
褒めることについて、自信について、先生自身が隙を見せることについて。
とても柔らかい話し方ですが、普段から物事を考えている人だなと、思わせるような鋭い意見も時折見られます。
1つずつ実行していきたい。
落語の登場人物には学ぶべきことが多いですね。
私も生徒の太鼓持ちになります。