古屋兎丸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1200年代に存在したとされる少年十字軍をモチーフにした話。
ある田舎村の羊飼いの少年エティエンヌが神の啓示を受け、エルサレムの地へ仲間と共に向かうところから始まる。
宗教の悪い部分の集大成に近い十字軍の様子が子供達の運命を通して描かれている(*)。そのため救いらしい救いはなく、残虐とも言える表現もあるので、万人にはお勧めしない。個人的にはよくまとめられた面白い話だと思う。
え、十字軍って聖地を巡る戦いじゃないの、って人は読んでみるといいかもしれない。
*十字軍は第一回目以降状況や時代背景によりその持つ意味は様々なので、それ自体が良い・悪いと言っているわけではありません。 -
Posted by ブクログ
“みんなポカンとしていた
それは俺らが考えていた少年科学漫画のような話ではなく
とても緻密で現実的でまったく理解不能な代物だった
俺はいきなり大人の世界に放り込まれたような
不思議な感覚だった”[P.95]
前日譚。
ぞわぞわしてくる。
Thanks to K.H.
“「あら!可愛さならこの雷ちゃんが一番でしょ!」
「お前は気持ち悪いよ!」
「きゃあああ
気持ち悪いってなによ!ヤコブの方が千兆倍気持ち悪いわよ!!」
「じゃあお前はその一億倍気持ち悪いし!!」
「気持ち悪さは数値化されてないから
その議論そのものが証明不可能だね!」”[P.150]
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