月東湊のレビュー一覧
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ベタな花嫁ものかと思ったら、ひとひねりもふたひねりもあって先の見えない展開で面白かったです。話作りの上手いセンセです。
海運会社の若き社長である雄一郎は、代々女性に災いが起きる家系の跡継ぎゆえに恋愛から遠ざかっている身。
しかし仕事上断れないパーティに女性を同伴して、呪いにも動じない強さをライバル会社にアピールしなければならないというピンチに追い込まれることに。
そこに登場するのが、どんな美女にも負けない完璧な女装ができるレイです。
女装子というとかわいい系が定番だけど、こちらは女装攻めでした。オネエ攻めでもなく、女装から豹変してオラオラ系になるのではなく、ソフトな女装攻めだったので安心し -
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作家買い。初めて異世界トリップものに挑戦した作品だそうですが、月東センセらしいセンスが存分に生かされているお話に感じました。
タイトルどおり、花嫁ものです。鳥が支配する国の金髪美形神官×動物と話ができる大学生。
トリップした先が、人より鳥の方が偉いというびっくりヒエラルキーがあって、神様もなかなかユニークでした。
大学生の悠は、ゲイでも何でもないのに窮地に立たされている神官のエルドラドを思い遣って自ら花嫁になることを決断してしまうという、ちょっと自己犠牲的な性分。
センセの作品によく見られる受タイプです。自分よりもまず相手を大事にして献身的でいさぎよい男子です。でも押し付けがましくないのがすご -
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冷血漢×素直でまっすぐな青年
(年上×年下)
誰とだってうまくやっていける営業マンが、唯一苦手としている社員がいた。無愛想で厳しい、他部署の先輩。
海外出張先でその先輩と共同生活をすることになってしまうが、海外での先輩は国内にいたときとは全く別人で、主人公は困惑する。よくわらい面倒見がいい先輩は、キスまで……どちらが本当の姿なのかわからないまま先輩に気持ちを寄せ始める。しかし現地のスタッフの画策により先輩と距離を置かなければなくなる。
なかなかなじみのすくない職業のお話、かつキルギスというこちらもなじみがない土地のお話で、最初はちんぷんかんぷんでした。
その上、先輩は一筋縄ではいかない生活 -
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京友禅作家 X 大学生 年上攻
黎月華を守るためならなんでもします!日向は着物量販店に買収されかかっていた花友禅の老舗工房・黎月華の玄関先で、大見得をきった。ずっと憧れていた、跡取り息子・総の力になりたかったのだ。そんな日向に、総は男らしい双眸をすがめて紙袋を渡し、それに着替えてホテルのロビーに来いと言う。中身はなんと女物の振袖一式。あげく、日向は売り言葉に買い言葉から黎月華に嫁入りすることになって!?―。
受・日向がめちゃくちゃけなげで可愛かった。
人生投げちゃってる総のお世話をかいがいしくやって、
大和撫子とは日向の事を言うんでしょうね~
そんな日向がだんだん総の心を癒していったのも納 -
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ネタバレ評価は★3つだけど、普通に面白かった作品。
これはエロいというほどではないですかね。
ただ蛇が絡んでくるので苦手な方はご注意を。
主人公の寛大さに驚きを隠しきれませんが、中盤の雰囲気はとても素敵だったし私は良かったと思います。
神様と人間の場合って最終的な話を出すか、出さないか、人間も神に近い存在になってしまうか、って色々あると思うんだけど、この作品は人間のままっぽかったですね。
私としては10年後やっと再会を果たしたならば・・・という気持ちが無きにしも非ずなんですが。
そもそも神様とまぐわってるから普通の人間には戻れない、とかでも良かったような・・・。
とはいえ、ラストのあのせつな苦しい感 -
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楽しめきれない
試し読みをしたうえで購入したので覚悟はしていたけれど序盤が辛い。とにかく苦しい。現実にもこうゆう思いを抱えている子がいるんだろうと思うと胸が塞ぐ。
そのため優翔が妖精族のもとへ行く前は読み返せていない。
異世界での妖精と人間の仲をとり持とうと奮闘するさまは悪くなかった。ただこちらも現実世界での国家、民族間の諍いなどに意識が及び過ぎてしまったので読後感は『消化不良』。わたしには向いていませんでした。 -
購入済み
う~ん
絶滅の危機に陥っている妖精族の最後の1人、ウィーといじめられ、ひとりぼっちになってしまったユウトのお話。
妖精族の世界に来てからのユウトの頑張りや、ウィーの変化を丁寧に描いていて、2人がゆっくり信頼し想いあって行くところもいい。
でもどうしても現実世界で虐めてた奴らに
制裁を加えて欲しかったな。ちょっとモヤモヤ。 -
購入済み
薄口
普通の高校生が実は異世界で鳳凰神の花嫁だった、というストーリー
世界観は好きでしたが
蓮と鳳凰様が大きなトラブルもなく、サクッと結婚してしまうあたり、淡白な構成でした。
親友が裏切るくらいの逆境があってもよかったかなぁ。