マーガレット・アトウッドのレビュー一覧

  • 侍女の物語

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    ネタバレ

    設定そのものの特異さをひとまず置いといても、ひたひたと迫り来るような、気がふれそうになるぎりぎりの重苦しさのある文体で、やっぱり名のある文学はすごい、と思わせてくれる小説。SNSの文章をいくら読んでも得られないものが小説には確かにあることを思い出させてくれる。
    緊急時の一時的な救済措置という名目で女性の財産を男性のものにする、という法案は現在の日本でも容易く通りそう…と思ってしまう。身の危険を顧みず反対する日本人男性…いるかな…。私だってある日突然こんな事態になったら反対の声なんて上げられないよ。
    そして電子マネーなんていとも容易く使用不可能になりますね…。

    解せなかったのは、
    『彼女は教育のある女性だったようです。当時の北米の大学の卒業生を教育があると言えればの話ですが。(笑い、一部から不満の声)しかし、そんな女性はそれこそ森のなかの木ほどたくさんいるわけで、何の手掛かりにもなりません。』
    の部分。コレって皮肉か何か?「女が」大学出たところで思考力なんか知れてるってこと??「当時の」大学はレベルが低かったってこと??

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    2026年09月05日
  • 侍女の物語

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    ネタバレ

    女性を「産む機械」として扱うディストピア社会。
    戦争があったかして世界が荒廃しそのような社会となったようだが語り手は直接説明はしない。時々、思い出したように断片的に提示される情報から読者が推測するしかない。

    オブフレッド、という語り手の名のおぞましさ。本名を名乗ることは許されず、「フレッドの所有物」と名付けられる。さしずめ日本なら「一郎の」というところか。出産できる性は貴重なはずなのに逆に社会のリソースとして管理される。徹底的に人間性を排除されて。

    中盤まではだらだらした締まりのない語りにイラつきながら読んでいた。出産のための「儀式」あたりからドラマとして盛り上がりを見せたように思う。このシーンはグロい。人工授精でいいだろと思うが宗教国家のためあのような形式になるようだ。

    終盤で語り手が語るとおり、この物語はある意味で不道徳だ。彼女は夫と子がいる身でありながら他の男に恋愛感情を抱き、抱かれに通う。この展開は、悪夢のような管理社会であっても感情までは制御できないという人間性の肯定だと受け取った。人は時に道を踏み外しても、誰かを愛したり求めずにはいられない。たとえ破滅が待っていても。哀れで愚かだが、だからこそ血の通った人間味を感じる。

    本編のあとの注釈によってこの物語がなぜオブフレッドの語りだったのかが明らかにされる。ギレアデが崩壊し、自然環境が改善されていることも。しかしこの注釈は希望ではない。性的なジョーク、地下女性鉄道を地下脆弱鉄道と揶揄する──女性軽視の精神は未来においても継続している。暗澹たる結末。

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    2026年08月29日
  • 侍女の物語

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    様々な抑圧が次々と提示され、すべて女性側に押し付けられる。男性がこれを読んでいいのか、いや男性こそ読むべきなのか、揺さぶられながら読んだ。すごい。

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    2026年08月16日
  • 侍女の物語

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    おもしろかった!翻訳家の鴻巣友季子さんのオススメの海外文学の一つとして知った。もう少し堅苦しい純文学かと思いきや案外読みやすく、かつ、40年以上前に書かれたフェミニズム作品とは思えない、テーマの違和感のなさ。…40年も経ってるのに違和感がないなんて…どうかしてるね、この世界は。今読む価値のある作品だ。

    架空の世界を描くSFディストピア小説である。1980年代〜90年代に崩壊したアメリカ合衆国のあとにできたギレアド共和国。妊娠率や奇形率が高まり、出生率が異様に下がった世界線。

    子供がなかなか生まれないため、ギレアド共和国では80年代を境に女は財産や名前を没収され、元の家族は奪われ、政府管理下に入った。出産能力のある者は侍女として司令官の家に派遣され妊娠に努める。出産能力がないもしくは反抗的な女は不完全女性として迫害される。そして、同性愛者やかつて中絶処置をしていた医師は処刑される。女は子宮としか見られていない世界だ。

    主人公はまさにその「侍女」として、ある司令官の家に派遣される。正妻はいるものの高齢なため子どもは産めない。神聖なる儀式として、正妻の監視のもと、排卵期に侍女は司令官と交わる。侍女の日常に自由はない。街で見かける侍女仲間は妊婦に対して嫉妬し、妊娠に成功した侍女は膨らむ腹を見せびらかしてマウントを取る。

    時折女は考える。かつての私の夫は、私の娘は、生きてるだろうか?あのころの自分の他愛もない日常、仕事、収入、すべては自由だったと。そして仕事や銀行口座を没収されたとき、夫はすぐに妻(自分)を夫の所有物として扱うようになったことを回想する。

    面白いのは、これが、200年後のギレアド共和国崩壊後の学会で発表されている歴史の資料の発表だということがラストにわかること。そのメタ構造に、突然夢から覚めたようにハッとする。200年後は、どんな世界になっているのだろう。

    この作品が出版された38年後の2023年に、なんと続編が出ている。読まねば。
    ちなみに、Wikipediaをみると、こんな↓記述があるけどホント??去年??ちょっと怖いですね。
    「…(中略)…また保守化を強めるアメリカ各州では本書を危険視する意見が強まり、2025年4月の時点で、全米32州の約5000校で閲覧禁止処分を受けていると報じられている。」

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    2026年07月27日
  • 侍女の物語

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    酸味の強い木苺のジャム。もしくはコンフィチュール。
    構造と体制を書くのではなく、あくまでその世界の人間と感情を書いているせいか「侍女」の通る庭の草の匂いまで感じるような生々しさがある。穴だらけの彼女の主観で情報を集め状況を理解していくのは少し苦戦するけれど、その構成も意図したものであるというまとめが好み。最近のSFで何度か見た構成だがこれが元なのかもしれない。

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    2026年05月05日
  • ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集

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    ネタバレ

    著者の作品は初めて読んだ。最初の火星から来た男からめちゃくちゃ面白く、これがずっと絶版だったのかと驚いた。

    物語を読む中で、主人公の葛藤や迷い、自己肯定感の欠如が見えて来ると、自然と肩入れしてしまうが、そんな主人公が同時に他者に残酷な態度や考えを取る。その時の自分が揺さぶれる感覚がほぼ全ての短編で感じられる。「あなたもそうでしょう?」と言われているような。

    「ベティ」は切なかった。最後のパラグラフを読むと著者が急に出てくるような気がして実体験を元にしているのかと思った。「旅行記事」のラスト、サンドイッチの白いプラスチックで目を隠し口紅で顔を赤く染めた人間たちと、燦々と輝く太陽と青い海のコントラストが、映像として頭に焼き付いた。恐ろしい。「ケツァール」も死産の事を思う妻の後半の語りも胸が苦しい。通勤時に止められなくなって二宮金次郎のように駅のコンコースを歩いてしまった。「訓練」も、自身のコンプレックスや葛藤を持つロブが見せる他者への慈しみの気持ちが、偽善や自分への慰めに裏返るラストの瞬間のグロテスクさも忘れられない。

    全編漏れなくマスターピース。残りの未翻訳の短編も絶対に翻訳してほい。

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    2026年03月14日
  • 侍女の物語

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    設定からして面白くて、情報の出し方も、何もかもが「面白い!」と呟きながら読む。最後の最後まで、とにかく、面白くて、考えさせられる。素晴らしい。

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    2026年03月11日
  • 侍女の物語

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     アメリカに誕生した神権国家で、子を産む機械と化した女性「侍女」の物語。ディストピアだけど、人類史上起こらなかったことは書かれていないという。
     
     旧約聖書は今の価値観でみるとひどい内容だし、そいうえばキリスト教(旧約ならユダヤ教もかしら)の女性の扱いはこんなだったなと思い起こされた。キリスト教圏はよく「先進国」として、ここまで男女平等をすすめてきたと思う。笑われ、嫌がらせを受け、身の危険を顧みずたたかってくれた先輩たちに思いを馳せずにはいられなかった。

     財産を奪われ管理される侍女を主人公に、彼女が見聞きし、感じたことが記録されている。この主人公がなんとも弱く、ずるく、まるで自分を見ているようだったし、多くの読者はこのタイプだと思う。先人が血のにじむような思いで勝ち取った権利と自由を当たり前に享受し、奪われたところで驚き嘆き悲しみはするが、けっして戦わない。財産も夫も子どもも失い、管理されるがままである。
     主人公の母親や親友が戦っているのを傍観し、心配したり落胆したりするだけ。拷問をされたり、収容所に送られるのは耐えられない。侍女として産むということ以外は空気のように扱われるのに耐えられず、男の気を引こうとする。
     すごく身につまされた。私の母も昔ながらのフェミニストで男女雇用機会均等法のデモに参加していたし、バンカラで政治家を口汚くののしったりする人。あまりに品がないのに閉口し、注意することすらあったけど、すべてを奪われ、自分の代わりに怒って戦ってくれる人すらいなくなったら、心細くて母に会いたくてたまらなくなるだろうし、自分の狡さや弱さに打ちひしがれると思う。

     強くならねばと思った。

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    2026年03月01日
  • 侍女の物語

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    ひどいディストピアだなあと思いつつ、女性の辛さと合わせて、男性の大変さにも言及しているあたりがフェアというか、配慮が行き届いているなあと思った。司令官か男らしく振る舞うことはどれだけ気分が良いのか、というのと合わせて、どれだけ大変なのか、というのは
    それにしても女性の立ち位置がひどいのだけど。ただ、女性に出産能力だけを求めるしかも、ほんの数年前までは現代的な社会だったように思われるだけに、急激な社会の変化が恐ろしい。

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    2026年01月29日
  • 侍女の物語

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    主人公の語りで物語が進んでいく。
    世界観にあった淡々とした、無機質な、無感情な
    文章でより不気味さが増している。
    最後の解説パートがそれをより際立たせている。
    著者の最高傑作といわれるだけはある重厚な長編であった。

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    2025年12月08日
  • 侍女の物語

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    ようやく読めた。
    約1か月くらいかけてちょこちょこ読んだ。
    でも薄まらなかった。
    すごい世界観。
    『誓願』も読みたい。

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    2025年11月20日
  • 侍女の物語

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    個人的に久しぶりの読書体験だったが、物語に引き込まれてあっという間に読み切ることが出来た。
    ディストピア小説として分類されるらしいが、欧米での代理母を使って子供を持つセレブリティやゲイのカップルの存在を知ることが少なくないため、女性の身体を出産の商品としている現実とこの小説の世界は意外と遠くはないのではと感じた。
    また聖書の言葉を勝手な解釈で自分たちの主張を強化する流れは既に現実の世界でも起きていそうだし、これからもっとありそうだなぁと思った。

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    2025年11月07日
  • 侍女の物語

    「侍女の物語」について

    この物語は、ギレアデ政権の間、バンゴア市と呼ばれていた場所から発掘された、およそ30本のカセットテープに吹き込まれていたものを文章に起こしたものという設定。

    語り手の女性は、出産を目的に集められた女性の第1陣のうちの1人。ギレアデ政権は、その後、様々な粛清と内乱を経て崩壊したようですが、まだまだその初期段階にあり、日々の監視が厳しく、違反者は容赦なく処刑されていた時代です。

    各個人からその個性を奪い取るには、名前と言葉を取り去るのが効果的なのですね。
    単なる出産する道具である侍女たちの名前は「オブ+主人の名」。

    この物語を語っているのは「オブフレッド」と呼ばれる女性です。
    侍女たちはくるぶしまで届く赤い衣装を纏い、顔の周りには白い翼のようなものが付けられて、周囲とは遮断されています。日々決められた通りに行動し、侍女同士での挨拶ややり取りも決められた通りの言葉。

    もちろん私物と言えるようなものは一切ありませんし、自殺や逃亡に使えそうな道具は慎重に取り除かれています。
    侍女たちにはもちろん自由もなく、その存在に人間性などこれっぽっちも求められていません。まさに「二本足を持った子宮」。

    一見荒唐無稽な設定なのですが、しかし、よくよく考えて見れば、これは十分あり得る未来。それが恐ろしいです。
    いつどこでこのようなことが起きてもおかしくありません。

    この作品は1985年に書かれた作品なので、それから40年経ったことになるのですが、世界的な状況はますます悪化するばかり。
    ここまで極端ではなくとも、ここに書かれた現実が近づいているような気がします。
    既にどこかでこういった類の洗脳が行われているかもしれませんね。

    それでも、子供や夫を奪われて「侍女」となった女性たちは、そうなる以前の暮らしを覚えているのです。
    それに対して、次世代の「侍女」たちは、元々そのような自由な世界が存在していたなど知る由もなく、それがまた恐ろしいところです。

    子供ができない夫婦にとって侍女はありがたいはずの存在なのですが、そこは人間。
    人間の感情はそう簡単に割り切れるものではありません。
    単なる行為に過ぎないとはいえ、主人の妻には嫉妬されることになりますし、水面下では様々な感情が入り乱れることになります。
    その辺りも面白かったですね。

    #深い #シュール

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    2025年09月22日
  • 侍女の物語

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    今を予兆する話。
    でも予兆する話に人間はなんと騙されやすいことか。
    でもそれは悪いことではない。騙されて傷つかないとわからないことが多いのだ

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    2025年09月14日
  • 昏き目の暗殺者 上

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    ネタバレ

    上巻の半分くらい読んで、まだ何の話なのかが掴めない。北米大陸の赤狩りの話?
    全体的に陰鬱な調子で物語が進む中、庭を始めとした自然の描写が美しいのが印象的。
    上巻の後半から物語が加速してくる。「昏き目の暗殺者」の男女が指すのがアレックスとローラだと思ってたけど、リチャードが絡んでくる辺りから、ローラじゃなくアイリスなのかも、そして、作者もローラではなくアイリスなのではないかと思われてくる。
    にしても、回想で語られるアイリスの無知と無力に比べて、老境にあるアイリスの皮肉屋にして頑迷ぶり、そのギャップに時間の残酷さを思い知らされる。そして、アイリスにそれ相応の教育がなされ、母や祖母の後ろ盾があったなら、と思わずにはいられない。
    あと、カナダを舞台にした小説を『赤毛のアン』しか知らなかったことに気づいた。ギャップすごい。
    ウィにフレッドは、あれだ、朝ドラのいびり役。ムカつくんだけど、ドラマの盛り上がりには欠かせない。

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    2021年02月04日
  • ペネロピアド 女たちのオデュッセイア

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    ネタバレ

    ホメロスの『オデュッセイア』を知らないまま読んだけれど、なんとなく分かる程度には説明があってよかった。あくまでも現代的に読みやすく語られていて、女たちの声が身近に感じられるつくりになっていた。
    それだけに若い女中たちが見世物のように罰せられるシーンは心理的に抵抗を感じる箇所でもあり、冒頭の『オデュッセイア』の引用では震え上がった。
    20年もの長期に渡る王の不在を、ペネロペイアひとりで守り切ることはできなかっただろう。ペネロペイアの手足となって働いていたはずの女中たちをこのように処する神経とは……。女は家の持ち物でしかないのだ。著者が女中の絞首に疑問を抱くのも理解できた。
    けれど印象的な数字などから、もっと象徴的な出来事や信仰を描いたものかもしれないという考察もあり、神話の世界って大変だなと思った。そもそも国に帰れない期間が長すぎる。
    ペネロペイアが自由に語ってくれるので堅苦しくなく読めたのはよかった。でも私が心を寄せるのはやはり女中のほうだった。

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    2026年10月04日
  • 侍女の物語

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    これまでの日常が突如として奪われ、それに代わる非日常もいつしか日常へと移り変わっていく。そのような社会や、そのときを生きた人の想いが、物語形式によってものすごいリアリティをもって迫真的に描かれていた。

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    2026年07月29日
  • 侍女の物語

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    三宅香帆さんがYouTubeでオススメしていたディストピア小説。
    ジャニーンの出産シーンと、〈救済の儀〉のシーンが特に印象的だった。
    モイラのキャラクターが良い。
    全体的に人間の描写が生き生きとしていて、設定も作り込まれていて面白いのだけど、若干長いのともっとハラハラした展開を期待していたので、☆4つ。

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    2026年07月28日
  • 侍女の物語

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    旧約聖書に出て来る国名ギレアデ、と同じ国名での物語。出生率低下に危機感を覚えた政府が高学歴者の子孫を残そうと産める女性を囲い、その他の女性を排除する制作をしていたディストピアストーリー。実際に似たような制作が歴史的にもあったようだし、歴史とは、、、と深い闇におののく部分でもある。実際に残された事実が知りたいところ。

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    2026年04月12日
  • 侍女の物語

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    出生率が下がり出産できる女性が高官に割り当てられる社会。そこで侍女として子供を作る任務についている女性の一人称の語りで物語が進む。気持ち悪い世界だけど全部読んだ。結末がどうなるのか曖昧なのが不満。
    規則に反すると密告される空気感が1984年とそっくりだと思った。

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    2026年04月10日