侍女の物語

侍女の物語

1,320円 (税込)

6pt

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【カナダ総督文学賞受賞】男性絶対優位の独裁体制が敷かれた近未来国家。出生率の激減により、支配階級の子供を産むための「侍女」たちは、自由と人間性を奪われた道具でしかない。侍女のオブフレッドは生き別れになった娘に会うため恋人と共に脱出しようとするが……。辛辣なシニシズムで描かれた戦慄の世界。

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侍女の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    驚くべきおもしろさ。

    『侍女の物語』読んだ。
    徹底して主人公オブフレッドの視点で描かれるので、国がどうなっているのかとか、他国は、世界はどうなっているのかということがまるでわからない。というか家の外のことがもうわからない。読者も主人公と同じ情報しか持っていないので、読んでいて極めて不自由で息苦しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月13日

    背面の読まずに読んだので完全に手探り状態で読み進めていた。けどこちらの読み方の方が楽しかったなと思う。人によるだろうけど。

    実際の好き度は4.5なので5にするか悩んだけど4よりは好きだなと思ったから5にした。

    とても好きな表現が多かったが、この作品に好きな表現が多いということが良いことなのかはわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月12日

    面白かったし、恐ろしかった。このディストピアは完了した過去でも近未来でもなく進行形の現在でしかない。
    ドラマ版S1を観てからの、副読本として『100分de名著 フェミニズム』とともに読み進めた。社会において女性として生きる身としては、このディストピアは完了した過去でも近未来でもなく進行形の現在でしか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月30日

    国会で虐殺が起き、大統領が殺される。非常事態宣言がされ、不安な、情報のない状態が続き、社会がいつの間にか宗教の原理主義者たちによって運営されている。
    女性は財産を持たず、出産か家事労働のために存在する。男性は一部の権力者以外は下男。
    主人公の女性の絶望が息苦しい。
    近未来のディストピア小説となってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月28日

     放射能汚染と感染症で出生率が極端に低下した近未来。アメリカ合衆国でクーデターが起こり、キリスト教原理主義国家のギレアデ共和国が建国される。高級官僚「司令官」の家に赴任してきた主人公の「侍女」オブフレッドの一人称で語られるのは、処刑と監視と密告が横行し、女性から名称と財産を取り上げ身分に分けて行動を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月15日

    圧巻。圧倒。底なしの不安と不信が。
    巻末の著者による「注釈」(皮肉が効いている)も含めて、見事に構成されている。

    これまでのフェミニズムの視点(全体主義研究も踏まえられた視点)から呈されてきた疑問が数多く埋め込まれている。明確な答えはないが、読むものの心を深く抉る。これが物語の力か。

    巻末の解説...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月06日

    ひゃーむちゃくちゃ面白かったー…
    NHKの100分de名著の特別版、フェミニズム特集で取り上げられていて面白そうだと思った一冊。
    買った時はその分厚さに途中で脱落する系の本だ、これ絶対…と思ったけど、最後はその厚さがどんどんと残り少なくなっていくのに肝心なところに辿り着いていないような気がして大丈夫...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月30日

    性役割や婚姻、出産、娯楽までもが全て国家と宗教に統治されることの恐怖を描きながら、それらを、文字を奪われ語ることを禁じられた侍女によって綴させる秀逸さに脱帽。文学には伝える力、残す力、そして逃避の力など無数の可能性を持ち合わせていることを証明している。

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    Posted by ブクログ 2021年12月09日

    ’85年発表、好評であった。2017年にテレビドラマ化され34年ぶりに続編も書かれた/近未来のディストピア小説であると同時に、20世紀前半までの西欧社会やイスラミックステートが“それほど現在のコンセンサスとかけ離れているか?”=フェミニズム運動は成功に近づいているか?が問われる。
    ここで描写されるの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    性的な接触が禁じられ、女性が子を産むための道具とされた近未来社会を舞台にした物語。
    主人公となる女性は世界がそのように変革を遂げる前の時代を経験した人物であるにも関わらず、疑問を感じながらも現代に適合している(と思われている)部分が妙に不気味である。
    ディストピア小説の世界は、人間から感情や愛情、道...続きを読む

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