作品一覧

  • 侍女の物語 グラフィックノベル版

    侍女の物語 グラフィックノベル版

    小説・文芸

    4.2
    1巻5,390円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/ギレアデ共和国の侍女オブフレッドは、司令官の子を産むための存在だ。監視の目に怯える彼女だが、ある日、交流が禁じられている司令官の部屋に招かれる。ノーベル文学賞受賞が期待される作家による名作を、気鋭のイラストレーターがグラフィック・ノベル化。
  • 侍女の物語

    侍女の物語

    小説・文芸

    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    【カナダ総督文学賞受賞】男性絶対優位の独裁体制が敷かれた近未来国家。出生率の激減により、支配階級の子供を産むための「侍女」たちは、自由と人間性を奪われた道具でしかない。侍女のオブフレッドは生き別れになった娘に会うため恋人と共に脱出しようとするが……。辛辣なシニシズムで描かれた戦慄の世界。

ユーザーレビュー

  • 侍女の物語

    「侍女の物語」について

    この物語は、ギレアデ政権の間、バンゴア市と呼ばれていた場所から発掘された、およそ30本のカセットテープに吹き込まれていたものを文章に起こしたものという設定。

    語り手の女性は、出産を目的に集められた女性の第1陣のうちの1人。ギレアデ政権は、その後、様々な粛清と内乱を経て崩壊したようですが、まだまだその初期段階にあり、日々の監視が厳しく、違反者は容赦なく処刑されていた時代です。

    各個人からその個性を奪い取るには、名前と言葉を取り去るのが効果的なのですね。
    単なる出産する道具である侍女たちの名前は「オブ+主人の名」。

    この物語を語っているのは「オブフレッド」と呼ばれる女性です。
    侍女たちはくるぶしまで届く赤い衣装を纏い、顔の周りには白い翼のようなものが付けられて、周囲とは遮断されています。日々決められた通りに行動し、侍女同士での挨拶ややり取りも決められた通りの言葉。

    もちろん私物と言えるようなものは一切ありませんし、自殺や逃亡に使えそうな道具は慎重に取り除かれています。
    侍女たちにはもちろん自由もなく、その存在に人間性などこれっぽっちも求められていません。まさに「二本足を持った子宮」。

    一見荒唐無稽な設定なのですが、しかし、よくよく考えて見れば、これは十分あり得る未来。それが恐ろしいです。
    いつどこでこのようなことが起きてもおかしくありません。

    この作品は1985年に書かれた作品なので、それから40年経ったことになるのですが、世界的な状況はますます悪化するばかり。
    ここまで極端ではなくとも、ここに書かれた現実が近づいているような気がします。
    既にどこかでこういった類の洗脳が行われているかもしれませんね。

    それでも、子供や夫を奪われて「侍女」となった女性たちは、そうなる以前の暮らしを覚えているのです。
    それに対して、次世代の「侍女」たちは、元々そのような自由な世界が存在していたなど知る由もなく、それがまた恐ろしいところです。

    子供ができない夫婦にとって侍女はありがたいはずの存在なのですが、そこは人間。
    人間の感情はそう簡単に割り切れるものではありません。
    単なる行為に過ぎないとはいえ、主人の妻には嫉妬されることになりますし、水面下では様々な感情が入り乱れることになります。
    その辺りも面白かったですね。

    #深い #シュール

    0
    2025年09月22日
  • 侍女の物語 グラフィックノベル版

    Posted by ブクログ

    肉体の自由、自由、自由…。自由、とは、何によって保証されるものなのだろう?三体の休憩に読んだ。はからずも、赤。赤い暴力。原作も読みたい.

    0
    2024年12月01日
  • 侍女の物語 グラフィックノベル版

    Posted by ブクログ

    名作だということは知っていたが、なかなか手をつけられずにいたところにグラフィックノベル版が出たということで読んでみた。

    現代でこそ新しく感じられる、感じられてしまう、衝撃に満ちた物語。
    コロナが蔓延し、ウクライナとロシアは戦争状態、安倍元首相が銃撃に倒れ、テレビであからさまな情報規制がされる。正しい自由が得られる国なんて、もはやどこにもないのではないかと思えるような2022年の世界で、この作品が持つ意味が重要なものになってきていると思う。
    『侍女の物語』という、けして派手ではないタイトルも、これが彼女の物語であるということ、この物語を誰かに託そうとした人間の生き様であることを表しているように思えて、読後に大きな納得感があった。
    内容と絵もとても合っていて、映画を観ているような感覚だった。

    0
    2022年07月16日
  • 侍女の物語 グラフィックノベル版

    Posted by ブクログ

    小説は読まねばならないリストに入っているが、気分が落ち込むこと必須なので、ぐずぐず読まないでいる。

    グラフィックノベル版なら、何日もその気分を引きずらなくてもいいと思い読んでみた。
    あらすじは、あちこちで見聞きしているので、その通りの展開。絵がなかなかこの小説にマッチしていて、おどろおどろしくもあり、スタイリッシュでもあり、不穏である。

    消滅する市町村が発表されたが、これらの市町村の首長たちは、躍起になって若い女性の囲い込みに奔走しそう。
    アトウッドが描いた世界は、ほんの数ミリしか今の世界とは違わない。すっと、いつのまにかこの小説の世界になってそう。
    そうそう、この小説の世界でもいつのまにか権利を取り上げられていたんだった。

    「権利の上に安住するものはいつのまにか喪失感している。そうならないためには不断の努力が必要。」
    最近よく丸山眞男が言ったことを思い出す。
    そういう時代にとうとうなってしまったのかも。

    0
    2024年05月15日
  • 侍女の物語 グラフィックノベル版

    Posted by ブクログ

     ビジュアル絵物語でかなり本文が省略されて本編よりラクに読める。
     女にしか書けない残酷さ、の原作。
    「産む器官だけが大事」「男のほうが強いから偉い」「文字など覚えないほうが良い、料理家事でいい」「暇があれば手芸でもしとけ」「化粧もいらない」「男を敬い男に尽くせ」「(生殖を許されない)下男は男ではない」そのような〈男感覚〉の圧迫を感じながら女は生きているのだろうか/日本人観光客のケバさが見事、「あなたは幸福ですか」幸福を求めて不幸になるのはあまりによくある/秘密警察なくては強権支配は維持できない、コア支配者は禁欲を守っていない←言論統制社会では

    0
    2022年07月21日

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