羽田正のレビュー一覧

  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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    主にイギリス/オランダ/フランス東インド会社の活動を通して17世紀〜19世紀頃までのアジア地域を通史的に分析した良書。
    日本と特に関わりが深いのはオランダ東インド会社だが、ここに焦点を絞って読んでみても、彼らの日本での活動が何故あのような形になったのかがよくわかるし、彼らが幕府の命令で出島貿易に従事していた頃、他地域では彼らは何をしていたのか、それによって何が起きていたのかを知ることができる。(もちろん、英仏両会社の記述もしっかりと追うべき。どのトピックも詳細な記述が為されており、学術書としての手応えも◎)
    これら東インド会社の活動を通して見えてくるのは、現代の我々が現代的な視点で想像するよう

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    2025年10月13日
  • 世界の歴史 全20巻 無料ダイジェスト版

    購入済み

    非常にコンパクト

    非常にコンパクトにまとめられていて良い。ダイジェスト版だが、強引にコンパクトにした感が無いのも良かった。

    #タメになる

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    2025年08月12日
  • イラン史

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    アケメネス朝ペルシャ等の時代(アケメネス朝、パルティア朝、ササン朝)は省略し、ポストイスラームのターヒル朝、サーマン朝、サッファール朝、セルジューク朝、ガズナ朝、ホラズム・シャー朝、イルハン朝〔期〕、ティムール朝・黒羊朝・白羊朝、サファヴィー朝、ザンド朝&アフシャール朝、ガージャール朝、パフラヴィー朝、イラン・イスラーム共和国(ホメイニー師時代→現在のハーメネイー師時代)を扱う。個々の王朝のダイナミズムは西側にいるトルコ系王朝の攻防ともよく似ている。アフガニスタンの興りなど、近隣の現代国家との歴史的関わりについても紙幅が割かれていた。

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    2025年07月25日
  • 世界の歴史(3) 秦・漢とローマ──古代の大帝国 紀元前二〇〇~紀元後四〇〇年

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    新高一です。勉強でスタートダッシュのために予習目的で呼んでみたのですが。とても面白く分かりやすかったです!

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    2025年03月10日
  • 世界の歴史(19) 冷戦の終結と民主化運動 一九八〇~一九九〇年

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    冷戦の緊張緩和の時期から、ソ連の崩壊と日本の繁栄、アジア諸国での独裁体制と、民主化を求める運動がいかに成功し、また弾圧されたか、そしてEU設立までの話。

    ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)がどうしてできたのかがわかりやすい。

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    2024年07月12日
  • 世界の歴史(14) 第一次世界大戦とアジアの動向 一九〇〇~一九一九年

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    第一次世界大戦は、ヨーロッパ各国の領土獲得の野心から軽い気持ちで始まり、悲惨な悲劇で終わった。第一次世界大戦時に埋められた地雷は、まだ撤去が完了していないらしい。
    プーチンが軽い気持ちで始めたロシア・ウクライナ戦争はどんな結末を迎えるんだろう。今すでに悲惨だ。

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    2024年07月03日
  • 世界の歴史(13) 帝国主義と抵抗する人々 一八九〇~一九一〇年

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    万国の労働者へ団結を呼びかけたマルクスの共産主義と、全世界のイスラム教徒にそれぞれの違いに目をつむって団結するよう呼びかけたアフガー二ーのパン=イスラーム主義は、時に現実に害を及ぼすほど高い理想主義であるところが少し似ている気がする。

    アフガーニーのパン=イスラーム主義も清の康有為が提唱した社会改革も、それぞれの文化の重要な古典を再解釈することからはじまった。全く違う場所だけど、同じ問題に対して同じ発想で対処しようとしたというのが興味深い。

    改革には時間が必要。一足飛びに物事は変わらない。

    中国の科挙制度は、実質的に富裕層などの特権階級しか手の届かないものだったという限界もあったけれど、

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    2024年07月01日
  • 世界の歴史(12) ヨーロッパ再編とアメリカの台頭 一八六〇~一八九〇年

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    民主党はロバ、共和党はゾウ。
    それぞれどうしてそれらの動物を選んだんだろう?

    昔のヨーロッパは国土が飛び地状態なことも多かったので、最初のパレスチナ分割案もパレスチナ側の国土が分かれていたのかな?
    あれはたぶん、パレスチナ人の村が比較的多い地域で分けたらあんなふうになったということなんだろうけど。

    「ロシアは大改革で経済が成長し、ブルジョワジーが台頭し始める。
    一方で公営の専制政治による圧政に対し、インテリゲンツィア(知識人)と呼ばれる高等教育を受けた批判層が現れ、1874年をピークに農村に出向き、改革の必要性を訴えるヴ=ナロードを掲げた運動を推し進めた。

    この運動を行った人々はナロード

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    2024年06月20日
  • 世界の歴史(11) ヨーロッパの自由主義とアジアの動揺 一八三〇~一八六〇年

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    違法薬物の貿易を国が支援していたなんて、19世紀半ばころのイギリスの倫理観は、現在の基準だと倫理観と言えるものではないな。

    洪秀全は自分をイエスキリストの弟と思い込んで、自分を中心とした新興宗教を興し、太平天国の乱を起こした人で、「天啓」を受けるまでに四回科挙に落ちている。
    もともとおかしい人だったので科挙にも通らなかったんじゃないか?

    封建制度と郡県制度の違いをようやくイメージできるようになってきた気がする。
    封建制度は君主が臣下に土地と自治権を与えて、代わりに忠誠と軍事力を受け取る制度で、郡県制度は国の中央にいる君主がいくつかに区切った土地に官僚を派遣して、その官僚に君主の望む通りの統

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    2024年06月20日
  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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    17世紀、アジアとヨーロッパの勢いが逆転した。

    その契機のひとつが「東インド会社」。
    先んじてポルトガルによる「海の帝国」が始まり、その成功と失敗をもとにオランダやイギリスの民間が利潤を求めて海へ乗り出した。
    その原動力は“経済”、やり方は“独占”。

    事柄を横串に捉えた解説(例えば主権者の「国」という概念の地域差、それぞれの会社がそれぞれの地域に合わせた戦略)が、一国の通史には無い面白さだ。
    そして、各地が結ばれ“世界”となった。
    ここから先は良くも悪くも、全て現代に通じている。
    今を知るために、これからを考えるために、読んでおくべき本。

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    2024年04月13日
  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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     デジタル本の興亡の世界史21巻の20冊目を読み終えました。この「東インド会社」に焦点を当てた世界史は、必然的にグローバルな地球規模の世界史とならざるを得ないのでとても勉強になった。なぜヨーロッパ列強が次々に東インド会社をつくったのか。そして商事会社としての東インド会社が、暴力的に支配していくとはどういうことなのか?日本にとって対象となる南蛮人がオランダ人になったのはどうしてなのか?南蛮貿易の実態は?等様々な疑問がこの本で少し解けました。不思議に思っていた歴史が腑に落ちると、薄っぺらな知識が少し厚くなった気になります。
    デジタル本興亡の世界史が残り1冊になりました。ここまで来るとやはり紙の本に

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    2024年02月08日
  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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    世界史を勉強しなおしていると、同じ「東インド会社」が国ごとにいくつもでてきてそれぞれどういう違いがあるのかを学びたくて読んでみた。内容がとてもわかりやすく、一言に東インド会社といっても地域によってビジネス戦略を変えており、多面的な性格を持っていたことが良くわかった。近代化は確かにヨーロッパから始まったが、それが生まれるためにはアジアやアメリカの存在があってこそという内容は、ヨーロッパ中心に歴史を見てしまいがちな自分の心によく残った。

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    2023年11月18日
  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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    高校の時に学んだ世界史の断片的な知識しかなかったが、東インド会社の興亡の歴史という観点でこの時代の世界情勢を面として捉えることができた。この本から得られる新しい視点や発見も多く、もう一度世界史を勉強してまたこの本に戻ってきたいと思った。

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    2023年08月08日
  • 世界の歴史(18) 冷戦と超大国の動揺 一九五五~一九八〇年

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    第二次大戦後の各国の暗黒面がこんなふうに描かれるようになって、時代は変わってるのよね。もう歴史だけど、一部は私が生きてた歴史でもある(まだ意識はない)。

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    2023年05月12日
  • 世界の歴史(6) モンゴル帝国と東西交流 一二〇〇~一四〇〇年

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    この巻はモンゴル帝国〜元を中心にした東西交流の「ビッグ」ヒストリーになっていて、まあこいうのがこのシリーズの基本方針なのよねえ。時代は変わったわ。チンギスハーンのルックスは朝青龍みたいな感じだったんじゃないのかなあ、とかそういうの考えてる場合ではない。

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    2023年04月13日
  • 興亡の世界史 東インド会社とアジアの海

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    近代国家の国民としての概念の成立を丁寧に紡いでいることで、現代に生きる我々の考えへの客観的視座を十分に与えてくれる名著です。うちと外の文化を解き明かした功績は異文化に興味を持つ全ての人の考え方の基礎にできると思います。海外ビジネスに、携わる皆さんに読んで頂きたい本です。

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    2022年09月05日
  • 世界の歴史(14) 第一次世界大戦とアジアの動向 一九〇〇~一九一九年

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    第一次世界大戦は近代の戦争になったのか。戦争は殺しあい。それに善悪はない。ロシアも悪いが、ウクライナも悪い。降伏白旗し、それから世界に訴えることが大切。結局、降伏してないから民間人が犠牲になる

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    2022年06月24日
  • 世界の歴史 全20巻 無料ダイジェスト版

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    歴史を勉強したくて読みました。マンガ形式なので、とても分かりやすく、理解しやすくてとても良かったです。

    #深い #タメになる

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    2021年12月19日
  • 〈イスラーム世界〉とは何か 「新しい世界史」を描く

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    【いずれにせよ大事なことは、まず同時代の存在として「イスラーム世界」という空間概念が創造され、その歴史は後から作られたということである。まず枠組みがあり、その枠組みに合うような歴史記述が求められたのである】(文中より引用)

    普通に使われることに違和感を覚えることも少なくなった「イスラーム世界」という用語。この言葉の成り立ちや使用法を検討することで、日本や欧米の社会がどのような認識のレンズを通してイスラーム教を見ていたかを研究した作品です。著者は、『冒険商人シャルダン』や『新しい世界史へ』などの羽田正。

    当たり前に使っている概念の再探訪といった趣の一冊。歴史を巡る歴史を目にしているかのような

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    2021年10月28日
  • 世界の歴史 全20巻 無料ダイジェスト版

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    よく考えられている内容

    名シーンを集めただけでも圧巻の一冊です。教科書のように淡々と書いているのではなく、漫画という媒体で絵のシーンごと記憶に残り勉強になるという、導入に抵抗がない形式。しかも重要な事項に的を絞っているから効率よく学習できるという優れものです。よく考えられているなあと思いました。

    #タメになる

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    2021年11月06日