【感想・ネタバレ】イラン史のレビュー

あらすじ

米国中心の国際秩序の中で「テロ国家」認定を受け孤立化してきたイラン。近年、中国とのパートナーシップを模索するなど今後の国際関係を考える上で大きな鍵となり得る同国について、主権国民国家となる以前の動きも含めて歴史をたどる。

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Posted by ブクログ

アケメネス朝ペルシャ等の時代(アケメネス朝、パルティア朝、ササン朝)は省略し、ポストイスラームのターヒル朝、サーマン朝、サッファール朝、セルジューク朝、ガズナ朝、ホラズム・シャー朝、イルハン朝〔期〕、ティムール朝・黒羊朝・白羊朝、サファヴィー朝、ザンド朝&アフシャール朝、ガージャール朝、パフラヴィー朝、イラン・イスラーム共和国(ホメイニー師時代→現在のハーメネイー師時代)を扱う。個々の王朝のダイナミズムは西側にいるトルコ系王朝の攻防ともよく似ている。アフガニスタンの興りなど、近隣の現代国家との歴史的関わりについても紙幅が割かれていた。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

【日本語での「日本史」とは、ある一定の空間に生きた人々(日本人)の過去を言語や文化も含めて通時代的に整理してたどることを意味する。同様のスタイルを「イラン史」に求めることは非常に難しい】(文中より引用)

近代国家としてのイラン、そしてそこに至るまでのイラン・中央アジア地域の歴史を概括した作品。編者は、『新しい世界史へ』などの羽田正。

教科書的にイランの歴史について考えることができる一冊。そもそも「イランの歴史とはどこからどこまでを指すか」という点から解説してくれるため、認識を形作る上での補助線も丁寧に引いてくれている印象を受けました。

慣れないカタカナが多いですが☆5つ

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2021年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 本書は「西アジア史2イラン・トルコ」(2002,山川出版社)のイラン部分の抜粋・再編集版とのこと。初学者にはもう少し年表や地図などで細かく解説していただければありがたい。
 それにしてもペルシヤやインドなどの人名はスッと頭に入らないので厄介だが、西アジアや中央アジアの人々の生活・文化には魅力を感じるので、しばらく学ぶ努力をしたい。
 後進の研究者による本書のさらなるブラッシュアップを期待したい。

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2021年02月07日

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