羽田正のレビュー一覧

  • 新しい世界史へ 地球市民のための構想

    Posted by ブクログ

    全体の方向性としては、納得いくものではある。しかし、逆に言えば、さほど目新しい視点でもない。マクロな視点の歴史のあり方としては理解できるが、ミクロやミドルな視点での歴史はどのように位置づけられるかの疑念を覚える。そして、「世界はひとつ」・「地球市民」という表現には違和感を覚える。どのような意図での言葉の選択なのかは分からないが(本書にはその意図は書かれているが、どこまでの含意があるかは私には分からなかった)、やはり短絡的な印象を受けざるを得ない。むしろバラバラの「世界」のなかでどうやって「他者」を理解していくのか、あるいはその理解の不可能性を認識したうえで、つながっていく必要があるように思う。

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    2012年01月28日
  • 新しい世界史へ 地球市民のための構想

    Posted by ブクログ

    概略はわかった。しかし見切り発車的なものを感じる。問いたいことはたくさんあった。
    求めるものが「世界史」である必要性はあるのだろうか。
    地球市民として何が必要かと問え、我々「人間」を知ることであり、その歴史を知ることなのだろう。
    著者はあくまで「現在の世界史の在り方」を問うているのであり、「新しい世界史の見方」を模索しているのである。
    従って「新しい世界史の必要性」を問うているのではないのだろう。

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    2011年12月09日