【感想・ネタバレ】世界の歴史(13) 帝国主義と抵抗する人々 一八九〇~一九一〇年のレビュー

あらすじ

イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、日本などの列強が、互いに争いながら世界各地に植民地を獲得する時代です。このような動きを帝国主義といいます。一方、帝国主義の脅威にさらされた地域では、それに反対するさまざまな動きが起こりました。「民族」を核にした独立運動はその典型です。そのほかにも「イスラーム教」や「アジア」などを軸にしてまとまり、抵抗を試みる動きが見られるようになります。

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Posted by ブクログ

万国の労働者へ団結を呼びかけたマルクスの共産主義と、全世界のイスラム教徒にそれぞれの違いに目をつむって団結するよう呼びかけたアフガー二ーのパン=イスラーム主義は、時に現実に害を及ぼすほど高い理想主義であるところが少し似ている気がする。

アフガーニーのパン=イスラーム主義も清の康有為が提唱した社会改革も、それぞれの文化の重要な古典を再解釈することからはじまった。全く違う場所だけど、同じ問題に対して同じ発想で対処しようとしたというのが興味深い。

改革には時間が必要。一足飛びに物事は変わらない。

中国の科挙制度は、実質的に富裕層などの特権階級しか手の届かないものだったという限界もあったけれど、現代から見ても進歩的な制度だった。

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2024年07月01日

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